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タイムマシン

僕はふと思うことがある。

自分がまるでタイムマシンにでも乗って
実年齢とは少し異なる時代を
擬似的に行き来しているかのような錯覚を
ときどき抱くってことを。


中学の頃は、戦前どころか明治か大正時代(?)に建ったような、
ものすごく古い、兵舎のような木造平屋建て校舎で過ごした。

おかげで木のぬくもりや、便所が汚くてとても臭いことを学んだ。
今考えると当時でもなかなかあり得ない建築物だった。
僕らが卒業して何年もしないうちに鉄筋コンクリートに建て替えられた。


小学生の頃(1970年代前半)は
TVで放映される、1950年代~1960年代の映画を観まくった。
まるで1950年代~1960年代にリアルタイムで生きていたみたいに。

だから、あの頃何本も観ていた映画のことを、
例えば日活アクション映画やジョン・ウェインの西部劇なんかを
微に入り細に入り語りまくると、
お前、世代が一つか二つ、確実に違うくねぇか、などと言われるほどだ。


今、僕は40代なのに、京都や奈良の神社仏閣を訪ねるのが趣味だ。
それもとても強い気持で。
写経は20代の頃からやっていて時々鎌倉長谷寺でも写経するほど。

その点ではまるで僕は
会社をリタイヤした団塊の世代か、老成した人間みたいだ、
と言う友人知人もいる。
別に神社仏閣が好きなのはシニア世代だけじゃないだろうに。


僕は実父と3歳の頃に別れた。
今から3年前、僕が40歳のとき、いろんな事情で37年ぶりに再会した。
僕はその頃から、「37年前の未来」うんぬんという表現を自然と使うようになった。

四国と東京で距離的には離れているが、
再会以来、実父との37年間の空白期間を埋めるが如く過ごしている
この3年間は、
僕にとっては未体験の、「未来」そのものだからだ。

再会以来、僕は彼の子供になっている (若返るというのともちょっと違うけど)。
再会以来、実父は僕の父親になっている。

空白の37年間を埋める行為、やり直している行為、ではあるけれど、
決して過去そのものをなぞる行為ではなく、
お互い、新しい、未体験ゾーンの行為だ。

だから、「37年前の未来」 という表現でいいのだ。



僕は、もしかしたら擬似的ではなく本当にタイムマシンか、
タイムマシンもどきにでも乗っているのだろうか。

自分の実年齢と、ちょっと違う時代に行き来して生きるみたいに。

そんなようなことを僕が言ったら、
そばにいた相方がこちらを振り向きもせずに、
ただ ひとこと、小さな声で、 つぶやいた――。



「乗ってたんじゃないの?」


♪ テーマ曲 「タイムマシンにおねがい」 by サディスティックミカバンド ♪

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by y_natsume1 | 2008-11-27 20:28 | 日々の雑文
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夏目芳雄の東南アジア・映画・ジャズ・酒などに関するよもやま話です。
by y_natsume1
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