ベン・アフレック&ユマ・サーマン出演。どうせいつもの派手で大げさなだけの特殊効果映画だろうと、観る前はかなりバカにしていた。プロの映画評論家の批評もあまり良いものがなかったように思う。けれど実際に観てみたら僕個人はそんなことはなかった。あなどってはいけない。面白い。前半のサスペンス度は1950年代から’60年代の犯罪映画みたいな、クラッシックというか古典的雰囲気で好感。昔のヒッチコック映画を思い出したほどです。後半のカーチェイスはまれに見るハイレベルなデキの良さだ。すごいよ。画面の構図やカット割りも斬新で良いセンス。一番良かったのは封筒に入ったいくつかの小道具たちだ。これらをどのように使って主人公が危機を逃れていくのかが見どころ。難点としては、相変わらずベン・アフレックという俳優は演技の上手い下手に関わらず、どうも軽くて浮ついた感じ(要するにアホ面な感じ)がしてしまうこと(・・・彼のファンには悪いけどね)。そして射撃や格闘技などはシロウトのはずのアフレック演じる主人公が007ばりのアクションを披露してしまうこと。さらにユマ・サーマンの使われ方も、もったいないというか、中途半端な気がした。そこらへんを除けば、オススメの映画だと思う。