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顔役暁に死す

1961年東宝。カラー作品。原作・大藪春彦、監督・岡本喜八、主演・加山雄三。
ストーリー: アラスカから5年ぶりに倉岡市(架空の地方都市、出てくる車が「静」ナンバーだからおそらく静岡を想定?)に戻ってきた次郎(加山)。前市長だった次郎の父親が狙撃によって死亡したため、その真相を突き止めようとする。地元ヤクザの抗争を下敷きに、軽快かつスピーディーな岡本監督の演出が冴える。

実はこの作品、オススメ映画シリーズ第2弾で既にご紹介済みですが、僕自身、TV放映で一度観ただけでものすごく気に入ったもの。今までビデオ化もDVD化もされていないから、皆さんにご覧になって頂きたいと言ってもTV放映でもない限り実はほとんど不可能なのでした。すんませんね。それをまた性懲りもなくここでオススメしてしまうのは、最近、都内の某名画座まで足を運んでこの作品を観ることができたから。やはり、たいていの邦画なら今後も映画館で観るチャンスが意外にあるかもしれないと思ったわけです。この映画の出演者の1人、中谷一郎の追悼特集がその名画座で組まれてて、そのうちの一本でした。映画館で改めてフィルムを集中して観たら良い所がいっぱいありました。もちろん、ダサくて良くないところも。超オススメのアクション映画。昭和30年代の日本のアクション映画を今の時代に映画館で観ること自体、ちょっとオシャレだと思いませんか?


↓以下ネタバレ含みます↓

良い所:

・演出と編集がスピーディーで小気味いい。日本映画にしては珍しいくらいだらけた感じがしない、テキパキした映画。

・小道具の使い方やそれを撮るカメラのアングルがいい。ライター、写真(ネタバレになるので詳しくは書きません)、ライフルの薬きょうなど。

・根本刑事(堺左千夫)が手を震わせるシーンで手をアップで映し、過去に遡って「その手」がしでかした過ちをたどるシーン。

・次郎(加山雄三)が取調室によくあるような卓上ライトをがんがん叩いて本職の警部をやりこめるシーン。取り調べてるのは実質的に主人公の次郎だと暗示してる。

・次郎の父の後妻にあたる久子(島崎雪子)がすごく色っぽくていい女。昔にもいたんですね、こんなにフェロモンいっぱいの女優さん。この女優さんを映画館のスクリーンで観るだけでもこの映画を観る価値がある、と僕は独断と偏見で主張します(笑)。単にお前の好みなだけだろ、と言うなかれ。観ればその存在の良さが分かるはず。ちなみに島崎雪子は「七人の侍」にも出ているし、実生活ではあの神代辰巳監督と結婚していた時期もあります。

・中丸忠雄は今で言うと、ジョン・トラボルタ系の顔つき。笑ってしまうほど。トラボルタのファンには悪いけど、爆笑モンです。

・元ボクサーの用心棒役の俳優が、怖いぐらい「いってる」感じを出してて、その怪優ぶりというか気持ち悪い存在感がいい。

・田中邦衛の着ているスーツから少しだけ見えるベストの赤い色がステキ。鮮やかでいい「赤」です。

・トラックを修理しているヤクザの組員二人のシーン。上から撮っているのですが、二人で修理しているけど、1人は頭だけ、もう1人は足だけ出しているから、胴体の長い1人だけが修理しているように見えてしまう、冗談っぽいアングルの演出が素晴らしい。


良くない所:

・狙撃犯スナイパー役の中谷一郎はミスキャスト。顔つきが優しすぎて、暗黒街の人間に見えない。さらに脚本上の設定とはいえ、主人公と仲良くなりすぎ。気持ち悪い。

・セリフがわざとらしいのはこの手の映画によくあることとして我慢もするが、普通に話してるセリフの途中でいきなり大声で怒鳴るのはいかにも不自然。

・加山雄三のお坊ちゃま度はとてもいいのだけど、彼が主演じゃ、ハードボイルドな感じが出ずに、かえって青春してしまう危うさがある。しょせん、アクションは日活が最高なのだと思わせてしまっては元も子もないのだが、そう感じざるを得ない。(ただし、この作品自体は僕はすごく好きです。)
by y_natsume1 | 2004-11-09 17:52 | 過去の映画評「か」
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