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ラブ・アクチュアリー

傑作!思いやりにあふれたラブコメ映画。試写会で観た(・・・なんて書くと、さも自分が映画業界にいるかのようですが、知人からタダ券頂いたので行っただけ)。たぶん、2004年中に観た(&これから観るであろう)新作映画のベスト5に、今から入れておきたいと思うほど大好きな作品。「ブリジット・ジョーンズの日記」や「ノッティングヒルの恋人」と同じ製作スタッフなので、作風は想像できるはず。女性には特にウケそう。この手の映画が嫌いな人(中年男性とか?)もいるだろうけどねぇ、そういう人はほっておこう。

ロンドンを舞台に19人の登場人物がおりなすいくつかの愛の物語が同時進行で描かれる。
いまだに同僚男性に告白できないOL、亡くなった妻の連れ子(息子)と父親、ロック歌手とXXX、首相と秘書、互いに言葉の通じない英国人作家とメイドのポルトガル人など、さまざまなパターン。
セリフがいかにもヨーロッパ的ウィットに富んでいて、全編にわたってユーモアのセンスが抜群。泣いたり笑ったりの連続の映画。9・11同時テロ事件・・・あの日、Eメールや電話などで飛び交ったメッセージは決して怒りや憎悪ではなく、大切な人の安否を心配したり、最後の愛情を伝えたりする内容がほとんどだった、という冒頭シーン。そう、テロ事件を契機に、単なる男女の恋愛にとどまらず、家族、恋人、親友など、大切な人を大切に思い、愛情を伝えようという、大きな人間愛が、この映画のテーマなんだろうねぇ。40代、50代以上の大人のカップルにも観て欲しい。そして、こんなストーリーなんてわざとらしいなどと思わずに、照れずに素直に観て欲しい。単なる映画なんだからさ。これを観ると、いくつになっても「恋」って切なくてステキなんだなと改めて思ってしまうよ。そして僕らの日常だって、考えようによってはその日その日がドラマチックなのだ、と。

それにしても・・・音楽の使い方がうまい! うますぎる。単に映画の効果音としてだけではなく、映画の中の小道具として重要な位置を占める。特にビートルズの「All You Need Is Love」やジョニ・ミッチェルのCD、学校の発表会で少女の歌うマライア・キャリーの曲など。

登場人物たちはそれぞれ不器用で恥ずかしがりや。西洋人とはいっても愛情や気持ちを伝えるのは決して得意ではないシャイな等身大の人たちなのだ。率直な表現を売りにすることの多いハリウッド映画の人物設定と比べると、かえってアメリカ人の率直さが下世話で節操のないものに思えてしまうほどだ。英国首相(ヒュー・グラント)が米国大統領(ビリー・ボブ・ソーントン)に毅然とした発言をするシーンは、今のヨーロッパがアメリカに対して抱いている感情を現していていいですねぇ。ローワン・アトキンソン(Mrビーンの俳優)が出てくると、役柄に関係なくそれだけで映画館は爆笑になったよ(それでいいのかどうか?いいんだろうね)。ロック歌手のキャラも面白いし、英国首相と恋に落ちるお茶汲み秘書もミリョク的。そして、エマ・トンプソンがあれほど素晴らしい大人の女性だったとは。再発見でした。難点といえば、登場人物が多すぎるという意見があるのと(僕は上手くまとめてあったと思うけど)、試写会のせいか編集がぶつ切れになっていた部分がいくつかあったこと、ぐらいかな。あんまり気にならないといえばならない。

めでたく恋がかなったカップルも、残念ながらダメだった人も、皆、恋する相手がいないよりよっぽどいいのだという作者の主張が感じ取れる。その主張の良し悪しは別として、映画として超オススメ、です。
by y_natsume1 | 2004-11-09 17:27 | 過去の映画評「ら」
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夏目芳雄の東南アジア・映画・ジャズ・酒などに関するよもやま話です。
by y_natsume1
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