ジョニー・デップ主演。青春映画の佳作。これも友人の某映画通から「いいよ、いいよ」と勧められてしぶしぶ(?でもないけど)観た。最初は単なるお涙ちょうだいの、ファミリー映画だろ、ってバカにしてたんだけど、あなどれません。これも、だまされたと思って観ていただきたい1本です。ラッセ・ハルストレム監督は後に「サイダーハウスルール」なんかを撮るんだけど、そのテイストに近いものがあるな。「ギルバート・グレイプ」はハルストレム監督のアメリカでの実質的デビュー作。デップと不倫する主婦役のメアリー・スティーンバーゲンが色っぽい。ジュリエット・ルイスの印象的な役どころはこの映画のキーポイント。彼女の”目つき”もいいです。ただ、何よりすごかったのは、どうせ演技なんか下手くそで、単なる二枚目アイドルだろ、とバカにしていたレオナルド・ディカプリオの、障害者の少年役の演技がとてもうまかったこと。バカにしてはいけませんでした。意外に(失礼)というか、かなり上手な障害者役の演技。ディカプリオのファン必見。