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春になる前の3日目か4日目?

2008年2月23日(土) 午後。

ヘンリー・ミラーの短編、「春の三日目か四日目」 より引用。

・・・・・ 十字軍のあとが黒死病。

コロンブスのあとが梅毒。

ソノウスカ嬢のあとが精神分裂病である。・・・・・・


・・・・・・ 私は神の人であり、同時に悪魔の人でもある。 

そのどちらに対しても公平でなければならない。 

永遠なものは何一つなく、絶対なものも何一つない。 

私の眼前にいつも浮かぶのは我々人間の肉体のイメージであり、それは一本のペニスと二つの睾丸からなる三位一体の神なのである。 

右に父なる神があり、左には右のより少し下にさがっている子なる神があり、そしてこの両者のあいだのやや上のところに精霊がある。 

私は、この聖なる三位一体が人間によって作られたものであり、またそれはさまざまな変化を際限なく経験するだろうと常々思っている。・・・・・・・


・・・・・・・ 一歩踏み出すごとに、その一歩が最後の一歩となり、それとともに自分自身も含めて世界全体が死んでいく。

我々は今この地上にいて決して終わりを迎えることはない、というのも過去は決して消えてなくならず、未来は決して始まらず、現在は決して終わることがないからだ。・・・・・・・・・・・・・


(引用終り)

(以上、ヘンリー・ミラー 「春の三日目か四日目」 
      /「黒い春」 (水声社、訳・山崎勉)  より全て引用)

*******************

「春一番」という名の早春の黄砂は、僕のすぐ目の前で
過去と現在と未来を荒々しく駆け巡っている。

すさまじい風と砂埃と少しの雨粒が僕を取り囲む。

冷戦のあとがエイズ?
鎌倉のあとがペルノー中毒?


そして今、春の砂嵐は僕をどんどん追い越していく。

過去が現在を凌駕し、未来と闘うかのように。

掌から、指と指の間から、砂となって
あの「大切なこと」がこぼれていくように。

もう、決して取り返しがつかないのだと僕に言いきかせるように。

二つの睾丸に挟まれた僕の精霊は
ちゃんと固く勃起しているというのに。

この早春の黄砂はまるで知らん振りを決めているようで、
どんどん僕を追い越していくのだ。

これじゃ、
精霊が恍惚の頂点に達するまでに
あと何万光年かかるか分からないほどだ。

もちろん、本格的な春の訪れはまだまだ先だけど、

僕は永遠に追いつけないのだろうか、 
  春の砂嵐の中に潜む、
     妖艶で魅力的なオパールの面影には。



     「没有(メイヨウ)?」


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by y_natsume1 | 2008-02-27 21:59 | Books
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夏目芳雄の東南アジア・映画・ジャズ・酒などに関するよもやま話です。
by y_natsume1
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