2007年12月16日(日) 朝。
某所の座禅堂へ。
自宅から歩いていけるところに
座禅堂の類があるのはありがたいことだ。
この同じ場所で
相方の祖父や父も同じように過ごしたのかと思うと感慨深い。
相方の実家はお坊さんの家系だ(道元の曹洞宗)。
だからといって
それが理由で僕が神社仏閣や写経を好きになったわけではない。
特定の宗教を信仰しているのでもない。
ただ、なぜだかわからないけれど、
昔っから僕は
宗教的な空間にいつもご縁があるし、
惹かれるし、
鎌倉や伊勢神宮やカテドラル教会などを頻繁に訪れるのも、
そこでは全てが荘厳で、
自分が穏やかになり、癒されるような気がするからだ。
・・・・・・ 素足になり、
作法どおり叉手(しゃしゅ)で左足から堂内に入る。
けっこうな数の人たちが来ている。
寒い。
風邪気味なので鼻水が垂れる。
香が焚かれる。
瞑想。
無の境地には
全然近づくことができない。
頭に浮かんでくる物事は消し去れない。
けれど、
できるだけ
それらについてこだわらず、
それらについて敢えて考えず、
ただひたすら静寂の中にいようとする。
今の街なかの音が、どれほどうるさいことか。
それに比べてここには、静寂がある。
僕の鼻水をすする音以外は。
(目立ってしょうがないんですけどね。)
静寂を、 ありがたいと思う。
足はかなりしびれている。
お香1本分の時間、つまり45分後、座禅は終了。
(これじゃまるで90分の長さぶんのシガーを選んでふかすのに似ている。)
・・・・・・ 座禅の後、お坊さんの説教をきき、
なんだか爽やかな気分で外に出る。
快晴の冬の空は真っ青だ。
空気が澄み、乾燥している。
Meditateしているあいだ、
僕は自分自身の内部という小宇宙に
トリップしていたのかもしれない。
♪ テーマ曲 なし ♪