2007年9月25日(火)。
夕方、銀座をぶらぶら歩いていたら、
目を引く絵があったので、そこの
ギャラリーに入ってみる。
トム・クリストファーという画家の個展だった。
瞬時に気に入る。
どれもとても好きな絵。
何年ぶりだろう、こんなに気に入る絵に出合えるとは。
自分にはとても手を出せるほどの
値段の絵ではないけれど。
全部、欲しい。
そう思った。
やっぱり絵は実際にホンモノを見ないとダメだなと思い知らされる。
大きさ、勢い、色、そういったものは画集だけでは感じきれない。
トム・クリストファーの絵はどれも、
大きなカンバスにアクリル絵の具で
ニューヨークの街が勢いよく描かれている。
まぶしいほどの陽射し。 影。
ポロックのように絵の具をたらしただけの部分。
作家の息吹さえ感じられそうなほどの、スピード感ある筆の運び。
何より、どっしりとした構図と、影と、街の中に描かれた人の姿が素晴らしい。
色も鮮やかだ。
ニューヨーク、実は僕は一度も行ったことがない。
ジャズを聴きに、行きたいとも、思うが。
(この夜、一緒に飲んだジャズ好きの飲み仲間は仕事で何度かニューヨークに行ったことがあるんだってさ。 ちょっぴり、うらやましくなる。)
夜の帳が下りた頃、画廊を出て空を見上げた。
中秋の名月、キレイ。
十五夜に、「あの人」を 思おう。
いや、僕はむしろ、十五夜の後の、
いざよいの月の方を、期待し、見ていたいのかもしれぬ。
・・・・ 東京は、まだまだ昼間は暑い日もあるけれど、
ともかく、ようやく、秋、だな。
♪ テーマ曲
「Leaves That Are Green」 by Paul Simon ♪