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亜空間の果て

2007年6月1日(金) 深夜。 三宿。

レトロな某ビルのX階。
窓際の席。

ふわりと宙に浮かんだような、程よい高さ。

暗めの照明。
けれどいくつかの丸い照明は窓に映ると複数の満月のようでさえある。

かなり選曲センスの良いBGM。
ジャズ、フレンチ・ポップス、ボサノバ、アジアン・サウンド、映画音楽、その他ジャンル不明のカッコイイやつ。

この空間にとてもマッチしている。
選曲者はただ者ではない。 音楽関係のプロかも。


開け放たれた窓から吹き込んでくる、初夏の風。

窓からは、あっちの世界に行くがごとくの、階段が、向こうの方に見える。
階段は、続く。  あっちの世界に向かって。

そのそばに見える首都高3号線。
そこからひそやかに、けれど確実に聞こえてくる車の音は、
波の音に似ている。


ペルノーのソーダ割り。
ゴロワーズ。


古いビルの中、というせいもあるかもしれない。
まるで、映画 「ブレードランナー」か、
いや、むしろ 「百年恋歌」 のようなテイストの空間で、
僕は確実にトリップしていたと思う。

39年前の四国に。

だって、この空間に入る直前に、
四国の「その人」から、携帯電話に連絡があったし。



各テーブルにはロウソクの小さな明かりが灯っている。

・・・・・ 「スカボロ・フェア」 が流れてくる。
S&Gのそれではなく、
別のミュージシャンの、ちょっとばかり リズミカルなやつ。 
リミックスか。
S&Gのやつじゃないからこそ、いいのかもしれない。
この空間にいて、こういう曲が流れると、僕はもうたまらなくなる。

僕にとっては輪廻転生を意味する詠唱。
それを掛け合い、繰り返している。

輪廻転生。   ・・・・ 別に続かなくてもいいんだけど。

それでも、

どこまでつづく、ぬかるみぞ (by 西東三鬼 「神戸」 )、 だ。

夜風が、とても、とても、気持ちいい。


ウォン・カーウァイ監督の映画のようなシーンが
僕の目の前で展開されている。

「花様年華」、「欲望の翼」、「恋する惑星」、 「天使の涙」、 「2046」、
・・・・いくつもの詩的なセリフ。


宙に浮いたような感覚はあっても、確かに窓側の席にいるはずなのに、
夜風に乗って「39年前の四国」という亜空間にトリップした僕は、
気でも狂ったか、酒に酔いすぎたか、
本当にもうどこにいるのかさえ、あやふやになっている。

良い意味での、混沌。 
非日常に身をゆだねるための、カオス。


・・・・ ねぇ、そろそろ、 亜空間の果てまで、行ってみようか?


♪ テーマ曲 「スカボロ・フェア」 by ミリーヤ ♪
(そこで流れていたバージョンとは違うけど、S&G盤ではないこの曲、という意味で)

***************

追記: 
このステキな亜空間を僕に紹介してくれたヒトに、とても感謝している。
by y_natsume1 | 2007-06-02 15:57 | Moon
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夏目芳雄の東南アジア・映画・ジャズ・酒などに関するよもやま話です。
by y_natsume1
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