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ソウル・バーの夜 (20) ~やっぱり飲んだくれ~

もうだいぶ前のことになるけれど、

2007年11月2日(金) 深夜。

家の近所のソウル・バーは
既に自分からは切り離せない存在になっている。

一種のコミュニティーにも似ている。

マスターとスタッフのエミさん(仮名)の名コンビぶり、
常連客たちのキャラ、

そういったものは文字通り、
かけがえのないものだ。

この店の代わりは考えられない。

行けば良い意味で全く気を遣わない空間。

何も言わなければ、
「いつものでいい?」
と、エミさんに聞かれる。

うん、と応え、ペルノーのソーダ割りが出てくる。

違う酒を頼みたいならそう言えばいい。

心地いい空間。


5年前、勤めていた会社がなくなった。
この世から消えてなくなった。

その頃、僕は荒れて、あちこちで飲んだくれていて、
このソウル・バーもその頃に、
誰の紹介もなく、自分から足を踏み入れたのだった。

以来、ここは僕にとってかけがえのない存在になっている。

(CDも出している有名な)プロのミュージシャンたち、
新しい音楽の情報、
マスターと仲の良い人たちがやってる他の飲み屋の情報、
鎌倉の話題・・・。

バーの窓から見える、
夜明けのDawn Purpleがいかにステキかということ・・・。

そういったことを、このソウル・バーは教え、導いてくれている。

ずっと、このままでいて欲しい。

けれど、僕は気づいている。

分かっている。

およそ個々の人間のやることに、
永遠なんてものは、ないってことを。

このソウル・バーにも、
いずれ別れを告げる時がやって来るだろうということを。

だから、それまでの間、
僕はこのバーを精一杯愛するのだ。

この夜、ソウル・バーではいろんな人たちが入れ替わり立ち代り、
僕の目の前に現れた。

いつもの某ミュージシャン氏(僕の着ていた1950年代の古着のツイード・ジャケットをほめてくれた、ガンクラブチェックの柄、いいでしょ?)、

鎌倉の小料理屋で出会ったI氏カップル(夫婦じゃないんだってさ、ごめんなさい)、

関西弁のギョーカイ人2人連れ(いつも2人でいるよね、このコンビ)、

そして明け方にはスタッフのエミさんの彼氏が (僕は彼の大ファンである)・・・・。

酔っ払い。
飲んだくれ。

空が明るい。

帰ろう。

♪ テーマ曲 「キセキノハナ」 by 夏川りみ ♪

関連記事:
「ゆる~いレゲエを鎌倉で」
「ソウル・バーの夜 (19) ~祝い酒~」
「ソウル・バーの夜 (6) ~Habana Jam Session~」

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# by y_natsume1 | 2007-12-15 19:49 | 酒×酒

A Day in Yokohama

2007年12月8日(土) 夕方近く、横浜に行く。

いつものUK古着屋さんの店。

ベン・シャーマンのボタンダウンシャツを2着購入。
襟が立っててカッコイイ。

マスターとローリング・ストーンズやモッズ・ファッションの話で盛り上がる。

古着屋を出て山下公園沿いをとぼとぼと歩き、
朝陽門(東門)に折れてそこからチャイナタウンに入る。

僕はこのチャイナタウンの雑多な雰囲気がとても好きだ。
ここに来ると、自分のマレーシア駐在時代や
シンガポール人の親友、龍(仮名)とその家族を思い出す。

いつもの煙草屋で
チェ・ゲバラのマッチを4箱購入。

そして関帝廟へ行き、お参り。

祈り、願う。

関帝廟の敷地内で
僕は海外の友人に携帯で電話をかける。

祝福(Zhufu)。 おめでとう。 アレ、ちゃんと届いたよ。 

  ありがとう。 来てくれる?

ああ、もちろん。 

  よかった。

体に気をつけて。 彼氏にヨロシク。

  うん。 言っとく。

でさ、オレ、どこからかけてると思う?

  え? どこ? まさか・・・・

ヨコハマの関帝廟から(笑)。
おめでとうを直接伝えるんなら、
ここがいいかなって思って。
ここから良い運気を届けるよ(笑)。

  まったくもぅ。 あの時のお返し(笑)? 
     ニクイねぇ。 ありがとう。 謝謝。



・・・・・・ 関帝廟っていう、
いわば 導管Conduit みたいなものを介して、
その時 わずか数分間だけど、
僕は 某国のその人と、
つながっていた。

関帝廟を出たら、
すぐに四柱推命&手相占い師に呼び止められる。

なんだか めでたいやら おかしいやらで、
普段は無視するのに、なぜか見て頂くことにする。

自分自身に関する面白い話を聞く。


晩ご飯はいつもの、小汚い路地裏にある某中華料理屋。
ここは何でもうまい。

ビール、ギョーザ、エビ焼きソバ。
そして、タバコを一服。

いつものUK古着屋。
いつもの煙草屋。
いつもの関帝廟。
いつもの中華料理屋。

いつもの、横浜ぶらぶら。

♪ テーマ曲 「Sunny」 by Dusty Springfield ♪

関連記事:
「バターボールは赤い匂い ~チャイナタウンの祈り~」
「海のそばに行く」
「チャイナタウンのデイ・ドリーム」
「忘了?」
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# by y_natsume1 | 2007-12-08 22:20 | Back Street Days

Under 40 を信じるな!?

2007年12月2日(日) 午後 @東京・品川。

日経おとなのバンド大賞 全国大会の会場、品川ステラボールへ。

アマチュアのおとなのバンドが対象なのに、
皮肉にも司会は元「子供ばんど」の うじきつよしさん と、
テレビ東京の大江アナウンサー。

この全国大会には、
僕が以前勤めていた会社の上司や先輩たちが長年やっているバンドが出ている。

あの人たちは予選を勝ち抜いたのだ。


この、日経おとなのバンド大賞の応募資格は
アマチュアで、
40歳以上が2名以上在籍し、
楽器を2名以上で演奏する
ジャンルは問わない、などだ。

応募総数700組以上。

その中からテープ審査をパスして予選に出場できたのがその1割にも満たない数。
だから予選に出場するだけでも大変なことなのだ。


実は僕が今勤めている会社のボスが、
自分のバンドでこの大会に応募して予選まで出たのだけど、
残念ながらそっちは本大会には進めず予選で落ちしてしまった。

本大会は12組出場だから、
応募総数700組以上の2%にも満たない突破率だ。


審査員の加藤和彦さんが、
同じく審査員の井上鑑さんとステージ上で語り合う・・・・。

プロとアマの違いはテクニックではもうほとんど差はない、
みんなレベレがとても高い、

違いがあるとするなら、
プロだと客にウケないと後で仕事が来ないとか、
締め切りがあるとか、
そういう違いぐらいだ、

などなど。

全バンドが演奏し終わり、
加藤和彦さん自身によって
各出場アマチュアバンドから何人かがピックアップされ、
即席バンドによる余興。

演奏曲は
サディスティック・ミカ・バンドの 「タイムマシンにおねがい」。

誰でも知ってそうなこの曲、
実は何でもないように見えてドラムとかも難しいのだそうだ (加藤さんの弁による)。

僕が昔勤めていた会社の知り合いも1人ピックアップされて、
加藤和彦さん(G)や井上鑑さん(Key)と同じステージで一緒に演奏してた。

加藤和彦さんや井上鑑さんと同じステージだぞ。
ミカ・バンドの曲だぞ。
しかも、TV中継用に録画されてるんだぞ。
アマチュアなのに。

すげぇなぁ、と。

加藤さんがステージ上で言う。

「僕らが若い頃は、don't trust over 30(注) って言葉があった。 だけど今は don't trust under 40 だな。 だって40より下の若いヤツラって、CDぜんぜん買わないんだもん。 ダウンロードとか着メロとかでさ。 CD買えよって。 ねぇ!?」

この大会のコンセプト(応募基準)にも相応しいコメントだことで(笑)。

言われてみれば、僕は今42歳で、
この3ヶ月でCDを本当に150枚以上買っている。

ダウンロードとかでなく、
ちゃんとCDを買いたい理由はいくつかあるのだけれど、
とにかく、
加藤さんの言うことは、僕には当たっている。
決してハズれていない。


・・・・・ さて、審査結果はどうであったか。
僕の知り合いのいるバンドはどうなったか。


この日の全国大会の模様や予選からのドキュメンタリーは
主催の日経新聞でも特集で載る予定だし、
TVでも放送される。

12月23日(日) 16:00~16:55 テレビ東京系。
12月29日(金) 20:00~20:55 BSジャパン。



Under40を信じるな、か。


16歳だろうと42歳だろうと、
いずれにしても、
僕はいつも音楽を愛してきたし、今も楽しんでいる。

それだけは確かだ。

(注)
1970年前後のいわゆる学生運動やヒッピー/フラワー・ムーヴメントの世代が、当時の30歳以上に向けて放った言葉。 要するに、大人なんか信じるな、ってこと。

♪ テーマ曲 「タイムマシンにおねがい」 
             by サディスティック・ミカ・バンド ♪
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# by y_natsume1 | 2007-12-04 21:06 | Music Bang Bang

やけどのあと あの階段を上がれ

2007年11月30日(金) 夜。

新宿歌舞伎町。

学生時代の友人A、Bと3人で某中華料理屋で食事。
Bとは10年以上ぶりだ。
Aは僕が以前勤めていた会社にまだいる。

ビール、焼酎。 エビチリ、クラゲ、麻婆豆腐。
うまい。



1989年夏の暮れ六つ・・・・・
某大学の某講堂前の踊り場で
仲間5人でビール瓶をいっぱい並べて酒盛りをしたあの日のことを、
友人Aはことのほか強烈に覚えていて、熱く語った。

他でも何度も一緒に飲んだのに、
妙に覚えているよな、あの飲み会だけは、と。

夏の夕方、涼しい風と、
帰宅しようとする多数の学生が面白そうに僕たちを注視する、その心地良さ。

そう、僕もあの日の酒盛りだけは、
なぜか鮮烈に覚えている。

Aも僕も、互いに同じ気持だったのだ。


ビーフン、青椒肉絲、うまうま。

僕:(新宿の)南口にあったコンクリートの階段、覚えてる? 
   甲州街道に上がるやつ。

A&B:ああ、覚えてる、覚えてる。 あった、あった。

僕: あの階段、昔っからなんか好きでさぁ。 
   宮崎あおいの「初恋」って映画にも出てくんの。
   工事でなくなっちゃったけど。 ルミネの前、今キレイだよね。

B: 工事、最近だよな。

僕: そうなんだ、最近なんだ。

A: うん。工事やってたとき、壁にミュージシャンの写真があったからさ、携帯で撮った。

(電撃ネットワークや僕の知らないミュージシャンたちがそこに写ってる)

ミュージシャンたちも、もしかしてあの階段が好きだったのかなぁ・・・・。

AもBも、僕と同じように、
あの新宿南口のコンクリートの階段を覚えていてくれたのが、なんとなく嬉しい。 

そしてAがそこの工事中の壁にあるミュージシャンたちの写真を撮っていたことも。


マイタン!と会計して皆でDUGへ行く。

大音量のジャズ。

あの頃のようにジャズは今も大好きだが、
南口のコンクリートの階段は、もう、ない。

その事実をかみしめながら、1980年代後半を、懐かしく思う。

ちょっとセンチメンタルだけれど、
ノスタルジーにひたる時間が、たまにはあってもいい。

あの階段は、もう、ない。

♪ テーマ曲 「Song of The Underground Railroad」 

           by John Coltrane ♪

関連記事:
「やけど」
「映画 「初恋」(2006) 宮崎あおい主演」

追記: 僕はとうとう映画「初恋」のDVDまで買ってしまった。
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# by y_natsume1 | 2007-12-01 16:14 | Back Street Days

塩キャラメル

2007年11月24日(土) 夜。

ここ数日、月の光が妙に明るい。

妖しい。

録画して観ているTBSドラマ「歌姫」の主題歌と土佐弁に影響され、
Wow Wow・・・と口ずさむ夜やきに。

フジTVドラマ「SP」のスリリングな展開に
ハラハラドキドキの深夜でもある。

オパールを探し出すために、
ロッテの塩キャラメルを口にする。

塩大福や塩アイスクリームのように、
しょっぱさを強く意識するほどのことはない。

ほんのちょっと味わいが違うだけの、
やっぱり甘いキャラメルだと思ってしまう。

甘いのか、しょっぱいのか、
オパールはどこか、もう見つからないのか、
四万十太郎のように記憶を失くすのか、
井上くんたちのように戦うのか、

どうしていいのか分からないほど、中途半端な夜。

フルムーンは けれど 妖しく 輝いている。

気が狂いそうになる。

精密検査、オパール捜索、鋭いやいばを向ける小さな天使。

映画 「麦の穂をゆらす風」 の主人公がつぶやくように、
僕は とうとう ある一線を越えてしまったのか。

眠れなくて DVD 「シド&ナンシー」 を
消音してモニター画面にかける。

どうしてもオパールが見つからないのなら、
「あの記憶」が忘却の彼方にあるのなら、

ルナティックで狂いまくり、
いっそのこと 月など赤くなってしまえ。

バカヤロウ。

♪ テーマ曲 「青春」 by TOKIO ♪
♪ テーマ曲 「Way of Life」 by V6 ♪

いや、本音のテーマ曲はこっちかもしれない。
♪ テーマ曲 「冬の雨音」 by Flow ♪
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# by y_natsume1 | 2007-11-25 11:01 | Moon

映画 「Once ダブリンの街角で」 (2007)

久しぶりに映画館で自分好みの映画を観た。

公式サイトはここ

地味な低予算映画ではある。
(驚いたことに制作費は日本円にして2千万円弱だそうだ。)

アイルランドのダブリンが舞台。

ストリート・ミュージシャンの男性と、
チェコ移民女性の、
ボーイミーツガール、
くっつくか、くっつかないか、微妙な関係のラブ・ストーリー。

アイルランドって今は優遇税制で投資を呼び込み、
経済成長が著しい国のはずなのに、
映画で描かれる人たちの生活は地味で貧乏だ。

この映画には携帯電話さえ出てこない。
わずかにパソコンが少し出てくるだけ。

でも、(だからこそ?)僕はこの小作品が大好きだ。


全米では当初わずか2館の公開だったのに
クチコミで観客を増やし、
ついには140館での上映となったという。

今、東京でも単館ミニシアター上映だけど、
それが良い意味で似合う作品。
もっともっと売れて欲しいとは思うけど。


音楽のないシーンはほとんどないだろうというぐらい、
全編何らかの音楽が流れている。

踊らないミュージカル映画と言ってもいいほどに。

そのほとんどは、
主人公の男性を演じたグレン・ハンサードの
自作曲&生ギター演奏。
あるいは相手役のマルケタ・イルグローヴァとの共演。

(実は映画を観終わった直後、映画館の売店でサントラCDを即買いしたほど、この映画で使用されている楽曲を気に入った。)


アラン・パーカー監督の 「ザ・コミットメンツ」 が好きな人、
アイルランドやケルト文化が好きな人、
昔バンドやってた人(今もやってる人も)、

などはこの映画をとても気に入るのではないかと思う。

僕は16歳のころに行ったことのある
UKのブライトンをちょっと思い出した。


ダブリンの鉛色の空や街の雰囲気を
見事にとらえている撮影は秀逸。

低予算の関係からか、
ハンディカメラを使用したシーンも多い。

けれどそれが返って良い。
ドキュメンタリーっぽくて。

そして、音楽、撮影だけでなく、
脚本、俳優たちの個性、演出なども、
その心意気や質においては多額の費用をかけた大作に比べても決して劣っていないように思う。

この作品、サントラCDも含め、お気に入り。

ちなみに主演のグレン・ハンサードは映画 「ザ・コミットメンツ」 にも出演しているそうだ。

♪ テーマ曲 「When Your Mind's Made Up」 

          by Glen Hansard & Marketa Irglova ♪

関連記事:
「ザ・コミットメンツ」

<補足> ここから先はネタバレ注意。
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# by y_natsume1 | 2007-11-23 15:31 | 過去の映画評「わ」

連絡船のさぬきうどん  ~その後のエピソード~

2007年11月16日(金) 夜のこと。

以前の僕のブログ記事で書いた宇高連絡船の讃岐うどん。

僕のブログを見たある人が、
知らせてくれた。

「今日の朝日の夕刊、読んだ? 宇高連絡船のおうどんのこと、出てるよ!」

僕は朝日新聞をとっていないので、
2日後の休日、近くの図書館で朝日新聞の
その記事を探し出して読み、コピーをとった。

2007年11月16日(金) 朝日新聞夕刊の一面。

「ニッポン人脈記 食卓のメロディー⑥、
春うらら 連絡線のうどん」。

なんとタイムリーな新聞記事だろう。

当時宇高連絡船の船長だった治多次郎(はるたじろう)氏のインタビュー内容も出ている。

地元ではいまだに語り継がれている、1955年の紫雲丸の遭難事故のことも。

連絡船の讃岐うどんに郷愁を感じるのは、
僕だけじゃなかった。

たくさんの人々が、そうだった。

劇作家の鴻上尚史さんもその1人だったという。

しかも、連絡船のうどんの味を何とか再現しようとするお店が、
今、JR高松駅にあるという。

経営しているのは、
治多氏が定年退職して再就職した会社でもある
旧国鉄の駅弁会社、だそうだ。

通販だとここのサイトに。

映画 「UDON」 でも熱く語られる連絡船のうどん。

同じ高校の同級生だった僕の父と母が
高校卒業後何年かして再会し、
結婚するキッカケとなった、宇高連絡船。

今はもう、連絡船も、船の甲板のうどん屋も
存在しないのだけれど、
その懐かしい思いは、しっかりと僕の胸の中にある。

朝日新聞の記事をすぐさま知らせてくれた「その人」に、
僕は心から感謝している。

ありがとう。

図書館で新聞記事を手に入れた夜、
いつも定期的に頼んでいる地元讃岐の国の 知り合いのお店から
讃岐うどんがちょうど届いたので、
幸せな気持でそれを食べた。

なんだか映画のように妙にタイミングが合う。
偶然ではなく必然か?

そのお店のご主人は、生前の僕の母親を覚えているそうだ。
2年ほど前に帰省した時にご主人から直接聞いた。

「あんたのお母さんは、うちによう買いに来てくれてたなぁ・・・・」 と。

最高においしいよ、ここの讃岐うどん(笑)。

♪ テーマ曲 「Change the World」 by Eric Clapton♪

関連記事:
「さぬきうどん ~宇高連絡船のうどん~」
「思い立ったら うどんを食べに」
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# by y_natsume1 | 2007-11-20 20:32 | ごはん

イーグルスの新作CD ~昨今の再結成ブーム?~

「Long Road Out Of Eden」 (2007)。

数年前の再結成時のCD等を除いて
新曲ばかりのオリジナル・アルバムは実質的に
28年ぶりというイーグルスの新作CD。

それも2枚組。

素人のいちファンとしての感想は・・・

デキは決して悪くない。
相変わらずドン・ヘンリーの声はカッコイイ。
曲もアレンジも、よく頑張っているなぁ、と。

けれど、ふと、思う。

僕のような、
約30年前の 「ホテル・カリフォルニア」 を
リアルタイムで聴いていたファンにとっては、
なんで今さら、28年もたって、
ライブだけの再結成じゃなく、
新譜を作って発表する心境になったのだろうか、と。

しかも、2枚組だぞ、2枚組。

(そりゃ僕も、「ホテル・カリフォルニア」 をリアル・タイムで聴いてたなんて、あの頃の四国のド田舎じゃ、ちょっとませた中1の男の子だったかもしれないけどさ。)

ポリス、フーなど、
再結成ツアーは他にもいくつかある。
一種の流行のような昨今。

解散や活動休止(?)から何年か経って、
本当にやりたい音楽がやっと見つかったからなのか、
金銭的な理由がメインなのか。

ファンはそんなの知らなくていいこと、
知らない方がいいこと、
なのかもしれないし、

単にやりたいからやる、
好きなように自分らの音楽をやりたかっただけだろ、
と言えば、多分そうなんだろう・・・。

そこら辺の事情は、音楽雑誌のインタビュー記事か何かで
そのうち目にするのかもしれないけれど、

何だか複雑。

考えすぎか。

もし万が一、新譜のデキが悪いと、
あの頃の強烈にカッコイイ曲までもが、
何となく悪い思い出に変わりそうで。

だから実際に音を聴くまでは
ちょっとこわごわ、不安だった。

昔好きだった人に、あえて今は会わない方がいい、
良い思い出のままにしておきたい、
っていう心境と似ているかもしれない。

まぁ、結果的に
今回のイーグルスの新作のように、
ある程度満足のいく内容なんだったら、
そういう新譜が出るのは、
嬉しいことは嬉しいのだけどね。

イーグルスの新作CD、僕は結構好き。

♪ 「You Are Not Alone」 by Eagles (Glenn Frey) ♪

関連記事:
「お気に入りロック名盤 (3) Hotel California (1976) / The Eagles」
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# by y_natsume1 | 2007-11-18 15:40 | Music Bang Bang

思い立ったら うどんを食べに

2007年11月10日(土)。

さぬきうどんがとても食べたくなったので、
讃岐の国に行ってきました。

高松空港からレンタカーで約15分ほどのところにある、
いつもの某うどん屋。

見事に行列ができていました。

でも回転が速いのですぐに席につくことができました。

天ぷらうどん(小)、750円。
小といっても、大人の男性でも十分お腹いっぱいになる量です。

大きなエビの天ぷらは揚げたてで熱々。

エビ天の横にはチクワの天ぷら。
スーパーで買う普通のチクワの3倍くらい大きくてビックリしました。

おいしかったです。


関東のおそばの汁のように真っ黒ではなくて、
透き通るような汁のさぬきうどん。
だから見た目で塩分も控えめかと誤解する人も多いようです。

でも、それなりに塩分はあります。

うどんの麺自体にも、塩が入っていますしね (だからこそ美味しいのですけど)。


翌日(11月11日 日曜)、
今は誰もいない実家の近くの、
NTT裏にある某うどん屋(もともとは製麺所)に行こうとしたのですが、
そこは日曜はお休みということでした。

日曜が定休日のうどん屋は讃岐の国では意外に多いのです。
特に製麺所系のうどん屋は。

平日の製麺が本業で、ちょっとしたスペースで近所の労働者相手にお昼だけうどんを出しているお店の場合、日曜が定休日になっているケースが多いのです。 

ということで、
別のところに行きました。
最近地元のTVで紹介された、国道沿いの某うどん店。

かけうどん、1杯300円。

この値段、セルフサービスのお店と思われるかもしれませんが、セルフではありません。 驚きの値段でしょう?

安くて、きちんと一人前の量もあって、
とってもおいしかったです。

ごちそうさまでした。

♪ テーマ曲 「In The Air」 by 天野清継 ♪

関連記事:
「さぬきうどん ~宇高連絡船のうどん~」
「連絡船のさぬきうどん」
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# by y_natsume1 | 2007-11-11 21:43 | ごはん

さぬきうどん  ~宇高連絡船のうどん~ (追記あり)

遅ればせながら映画 「UDON」(2006)を観た。

香川(讃岐)が舞台の、さぬきうどんを巡る物語。

最初は気乗りしなかったけど、
僕の出身地香川県が舞台だし、僕は根っからのうどん好きなので、
やっぱり観てみようかと思って。

地元香川県出身の俳優、タレントなども何人かゲスト出演している。
南原清隆、高畑淳子など。

特に、脇役の1人である要潤は地元出身なだけに
セリフの言い回しも自然で好感。

香川県でそば屋を見かけることは滅多にない。

それに引き換え、うどん屋はあちこちにある。
もしかしたら喫茶店なんかより数が多いかも、と思ったこともある。

そもそも香川県の大抵の喫茶店には、
メニューにうどんがあるところが多い。

「踊る大捜査線」の製作・監督のコンビは
こんな作品も撮るのかと思っていたら、
監督の本広さんは香川出身だと後で分かり、合点がいく。

映画は、ドキュメンタリーと寓話を行ったり来たりしている感じ。
それほどの大傑作とまでは思わないけれど、
制作陣のさぬきうどんに対する思い入れは確かに伝わってくる。

そして、この作品の本当のテーマはさぬきうどんではなく、
むしろ父と息子の関係性なのだろう。


映画の中で、宇高連絡船(注)のうどんのエピソードが、語られる。
本当に驚いた。

僕たち以外にも、
宇高連絡船のうどんにノスタルジックな思いを抱いている人がいたとは。

・・・・・・ 僕が高校生、いや大学生の頃だったか、
今は亡き実母に言ったことがある。

「うどんでホンマにうまいんは、高松駅ん中の0番線と1番線のちょっと先にある立ち食いうどん屋と、(宇高)連絡船の船ん中にあるうどん屋やな」
と。

「あんた、よう分かってんな。 そや、そこは美味しいけんのぅ。 高松駅ん中のうどん屋はな、最近経営者が変わってから味が落ちた言う人もおるんやけどな、ほんでもまぁ、今でも美味しいほうなんやろな」

そしてもう1軒、実家の近く、電電公社(現NTT)の裏にある小さなうどん屋もいい。

地元香川には他にも美味しいうどん屋が数多くあるのだろうけれど、
僕にとってはその3店が最高だ。


僕が大学生の頃、東京から香川に帰省するたびに
宇高連絡船に乗り、そこで時々うどんを食べた。
連絡船で食べないときは、高松駅構内の立ち食いうどん屋で食べる。
そのどちらか。

連絡船のうどんは何の変哲もない、ただの素うどんだけど、
とても美味しかった。

やがて1988年に瀬戸大橋ができ、宇高連絡船は廃止される。

あの船の中のうどん屋は、もう、存在しない。


(注)
岡山県の宇野と香川県の高松を結ぶ連絡船。

僕が東京から帰省する際は、
岡山まで新幹線、
岡山から宇野まで在来線、
宇野から連絡船に乗って高松、
高松から更に在来線に乗って実家へというルートだった。

飛行機は金のない貧乏学生には高価だったし、
何より空港から実家までの足がない。
路線バスも限られている。
地方は昔も今も、車社会だ。

More 讃岐うどんの話はまだまだ続く・・・
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# by y_natsume1 | 2007-11-03 22:06 | 過去の映画評「あ」

神様の烙印

2007年10月30日(火)。

世の中には2種類の人間がいる。

1人は、当事者の立場であるくせに事態を全然理解していなくて、説明もできなくて、しかもそれで周りからはあまり責められないで済んでいる人。

もう1人は、これまでの経緯は全く知らないのに、いきなり責任者として説明を求められてしまう人。

僕の仕事人生は明らかに、いつもいつも、後者だ。

その時々の僕の周りの人間たちは、
僕がそれまで全く関係のない世界にいて、
だから僕がな~んにも知るはずのないことを分かっているのに、
「とにかく」過去の経緯を調べて外部に説明してきてくれ、
書類にまとめてくれ、
と言ってくる。

社会人になってから、ずっと、
どこへ行ってもこの基本的な、
僕に対する周りのスタンスは変わりない。

その時々の相手は、
コイツに任せておけば安心だと思うのかもしれない。
頼みやすいし、嫌とはなかなか言えないヤツだと思っているのかもしれない。
知らないことでも知ってそうな雰囲気を僕が出すからかもしれない。
(できもしないことは結構ハッキリNOと言ってんだけどね・・・。)


20代の頃はその状況がとても嫌だった。

青二才で、幼かったと言えばそうかもしれない。

人生は損得ではないのだけど、
なんだかいつも損をしているような気がして。

当事者で状況を知っているくせに、
責任取りたくないもんだから知らないフリして、
それでもなぜか責められない奴らが、
妙に腹立たしくて。

納得できなくて。

超能力があるわけでもないから、
調べたって分からないことも多いし。

それでもまぁ、嫌々ながらも、
知ったかぶりしてでも、
手八丁口八丁で、
誠実さと自信をもって(そこが大切)、外部に説明はする。


これまでの経緯は全く知らないのに、いきなり責任者として説明を求められてしまうこと・・・・・・・


でも、40代になり、少しは経験を積んでくると、
そう悪いことばかりでもないかなぁ、と思うようになった。

金児昭氏(元信越化学工業)が著書で書いているように、
頼まれやすいということは、ある意味で無形の財産なのだ。

信頼のおけない人間には、本当に大切なことは頼めないものなのだから、
本当に仕事のできない人には、そういう頼まれごとはやってこないのだから、
と。

頼まれやすいとは、自分も相手に頼みやすいということにもつながるし。

そもそも上の立場になればなるほど、
そんなことは日常茶飯事ではなかろうか。

そして、昔の船場商人の言葉。
大阪で生まれ育った祖母や母親がよく僕に言っていた。 
伊藤忠の丹羽宇一郎会長もその言葉をよく使う。

「誰が見ていなくったって、お天とさんが見てる」 と。

誰も見ていないとしても、世の中のために全力を尽くせ、
それに、
そういうときこそ、意外に誰かが見ていてくれるものだ、と。

これまでの経緯は全く知らないのに、いきなり責任者として説明を求められてしまうこと・・・・・・

僕は、神様に、
そんな烙印を押されて、生まれてきたのかもしれない。
(宍戸錠には 「殺しの烙印」 だったが)

とにかくコイツに聞けば、コイツにやらせとけば、
いいんじゃないか、と。

その烙印と共に、世のため、人のために、尽くせ、と。

多少、いや、かなり、 疲れることではあるけれど。

既に新たな闘いが始まっている。
それは今も、続いている。

♪ テーマ曲 「夜空ノムコウ」 by SMAP ♪

関連記事:
「検索クン」
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# by y_natsume1 | 2007-10-30 22:01 | 日々の雑文

神無月の夜 月明かり見事

2007年10月21日(日) 夜。

夜空には見事な月が出ている。

明るい月の光は、いったい何を照らすのやら。

このところ日が落ちるのが早くなって、
もう5時ぐらいから薄暗い空に月が浮かんでいる。


・・・・ いつもの、晩酌セット。
熱燗、冷奴、ぬか漬け。

そしてこの夜はシシャモのから揚げ、
義母からの、おすそ分けポテトサラダも。


・・・・・・今、江戸に神々はいない。
神のいぬ間に悪人が、悪さしようと企むか。


以前、ある人から問わず語りのように言われたことがある。
深夜の、某所で。
「・・・・・ もう、この悪党。 大悪党だよ、ホントにもう・・・(笑)」 と。

なぜか、心地良かった。 
悪党だと、言われてるくせに。


月明かりが照らすのは、はてさて僕のような悪党か、
それともオパールの幻影か。


神無月に照らされて、
僕はいっそのこと本当に気がふれたいと、 
望んでいるのかもしれない。

気がふれた悪党はそのうち、
月夜のもとで
もっとおかしな何かをやらかすのだろうか。

とにかく僕は、
オパールをずっと探し続けている。
見つかりもしないくせに。


♪ テーマ曲 「蘇州夜曲」 by アン・サリー ♪

関連記事:
「神無月は見えているか?」
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# by y_natsume1 | 2007-10-22 19:59 | Moon

昼間にシェリーを 砂漠にはバレッタを

2007年10月20日(土) 昼すぎ @自宅。

少々風邪気味でけだるい。

薬代わりに(?)
キンキンに冷やしたドライ・シェリー。

いつものことだが適当なグラスがないので
シャンパン・グラスに多めに注ぐ。

大量に買い込んだ、カフェ・ミュージックに最適らしいというCDをかけまくる。

音を消し去ったモニター画面では
前夜に録画した
「ULTRASEVEN X」 が
シュールに映っている。


ブルーチーズ&クラッカー。
スパゲティ・ペペロンチーノ。

シェリーの辛さと冷たさに相性の良い食べ物。
おいしい。
風邪気味なわりには酒と料理の味を楽しめている。

CDでかかっている音楽は
時間の流れをローギアに入れた上で、ゆっくりとしたスピードに変える。

食後は
レモンを漬け込んだイタリアのリキュール、
リモンチェッロをショットグラスに一杯だけ。 

甘くて、かなりキツイ。


平穏な週末。

僕はオパールがどこなのか、
この日も探し出せないでいる。
もう、見つからないのだろうか。

蝶のバレッタは、砂漠に捨てられた墨絵の扇子にとまろうとする――。
そんな幻影を見る。


ほろ酔いの午後、シェリー、もう一杯。

♪ テーマ曲 「5:55」 by Charlotte Gainsbourg ♪
♪ テーマ曲 「In a Station」 by Karen Dalton ♪
♪ テーマ曲 「Cuttin' Out」 by Donovan ♪
♪ テーマ曲 「Ludlow Street」 by Suzanne Vega♪
♪ テーマ曲 「Beginning To See The Light」                    
          by The Velvet Underground ♪
♪ テーマ曲 「Samba, Viola e Eu」 
          by Sebastiao Tapajos
          ( from CD "Sound Concierge #501 Blanket") ♪

関連記事:
「ウルトラセブンX」
「亜空間の果て (3) ~九つの満月~」
「魔性の都市で杯を (4) 最終回」
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# by y_natsume1 | 2007-10-20 17:27 | 酒×酒

映画 パッチギ (2005)

公式サイトはこちら

井筒監督という人は、
TVのバラエティ番組では偉そうに言うだけの
阿呆オヤジだと思っていたが、
意外にそうでもないらしい。

言うだけのことはある。
ちゃんと、なかなかの映画を撮っている。

この「パッチギ」、遅ればせながらレンタルで観たけれど、
とても面白くて、自分の当初の思惑に反して感動してしまった。


1968年当時放送禁止になった「イムジン河」、
オダギリ・ジョーの歌う「悲しくてやりきれない」、
などの挿入歌が涙を誘う。

加藤和彦のセンスはあの頃から既に天才的だったのだなぁ。

沢尻エリカは、 この作品では 
とてもカワイイ女子高生を演じていて好感。

僕はこの映画を観終わって、
先月(2007年9月)の韓国旅行を思い出していた。

江陵(カンヌン)を訪れた時、
北緯38度線はここからわりと近いんだよ、と
キムさんとパクさんが言ってたっけなぁ。

この映画、  せつない。

♪ テーマ曲 「イムジン河」 by フォーククルセイダーズ ♪

関連記事:
「コリアの休暇 (8) ~江陵で清酒~」
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# by y_natsume1 | 2007-10-19 19:26 | 過去の映画評「は」

ザ・マックショウを聴け!

2007年10月最初の週末の深夜。

いつもの、自宅の近くのソウル・バー。

その時、客が僕一人だけだったこともあってか、
マスターは
普段のソウルではなくて (それも僕たちは好きだけど)、
営業を離れてマスター自身が好きな、
そして僕が好きそうな、日本のアルバムをガンガンかけてくれた。

尾崎豊の 「壊れた扉から」、
柳ジョージの 「Woman and I」、
などなど。

どれもこれも、僕の大好きなアルバム。
バーボンのソーダ割り、お代わり。 酒が進む。

そして、 ザ・マックショウの 「クリスマス・キャロルEP.」 

マックショウは初めて聴いた。
この夜まで、その存在すら知らなかった。

けれど、聴いたらすっげぇカッコイイ。

音は、そうだな、昔のチェッカーズとか、キャロルとか、
そういう傾向ではあるけど、全然古臭くない。

ここのソウル・バーの音響やスピーカーがスグレモノだからかもしれないけど (だってここはプロの音楽関係者がチューニングしてんだもん)、

とにかくドライブ感があって詞と曲のノリがとっても良く聴こえるんだな。

「クリスマス・キャロルEP.」 の中の、
「恋のモーターサイクル・アイズ」 とか、
「彼女は蒼い月」、
って曲をいたく気に入り、
その翌日にはネットで注文してたほど。

何日か経ってマスターに、
ネットで何枚かマックショウのCDを買ったことを言ったら、

「マックショウを聴いてる40代の男はさすがに知らない。 マックショウのCDをまとめ買いする40代は、もっと知らねぇ(笑)。 夏目クンぐらいだろうな(爆笑)」 

って言われたさ。

この手の音楽が好きな人たちには (当たり前か、好きなんだったら)、
かなりオススメ。

マスター、いつも かっちょいい音楽を個人的に紹介してくれて、
ホントにありがとう。

♪ テーマ曲 「恋のモーターサイクル・アイズ」  by ザ・マックショウ ♪

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# by y_natsume1 | 2007-10-15 21:21 | Music Bang Bang

カジノ・ロワイヤル  ~マティーニを宵の明星に~

2007年10月某日。

この数週間、ようやく人間らしい生活になってきたらしく、
久しぶりに、空いた時間に小説なんぞを読んでいる。

小説を読む気になったこと自体、
ずっと疲弊していた僕にとっては、
実は奇跡に近い回復なのだけどね。

選んだのは、
イアン・フレミングのジェームズ・ボンド・シリーズの一つ。
「カジノ・ロワイヤル」
007の小説を読むのは生まれて初めて。

小学生の頃から、007シリーズの映画は観ているけれど、
映画しか観たことがなかった。

小説 「カジノ・ロワイヤル」 のボンドのキャラクターは、
映画のそれとは微妙にギャップがあるのが分かって、
ちょっと新鮮だった。

小説の中のボンドは、
映画よりも人間くさく描かれている、ような気がする。



小説では、バカラの賭博シーンが秀逸だったのだけれど、
それよりももっと、僕が気に入ったのが、
酒や食事の描写だ。

とても好きだ。

例えば、
キャビアはトーストにつけて食べる、とか。

トーストをたくさん持ってこさせる、その状況。
きざんだゆで卵も。

(記憶が間違っていなければ、確か、小学生の頃にTV放映で観た、007シリーズ第1作の映画 「ドクター・ノウ」 では、ショーン・コネリーはキャビアを、トーストしていない生の食パンにつけて食べていたと思うが、違うか。)

例えば、
シャンペンやマティーニを飲む、とか。

特にマティーニはボンド(つまり作者フレミング自身)による
独自のレシピが細かく描写されていて、
カクテル好きにはこたえられない。

例えば、
朝食はたっぷり。
ベーコン入りの炒り卵に冷たいオレンジジュース、
そして2杯分はあるコーヒーを、
冷たいシャワーの後で飲む、とか。

ミーハーなのでけっこう真似してみたくなる。


「カジノ・ロワイヤル」のヒロイン(=映画ではボンド・ガール)は、
ヴェスパーという。

ヴェスパーは、
宵の明星、たそがれ、という意味だそうだ。

そういう女性と食事だけでもしたいもんだが。
実現しそうにない夢物語は
やすみやすみに言えという声が聞こえてきそうだ。

僕は、ヴェスパーではなく、
「オパール」を、今も捜し続けている。

オパールは、どこだろう?

教えてくれ、ヴェスパー。


・・・・・・ 今夜、カード、やろうか。

         賭けは、 何にしよう?

♪ テーマ曲 「You Know My Name」 by Chris Cornell ♪
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# by y_natsume1 | 2007-10-14 17:33 | Books

めざましクラッシック Live@横浜みなとみらい大ホール

2007年10月10日(水) 夜。

行ったさ。
ソウル・バーのマスターたちと3人で。
 
都内の会社を早めに脱出して退社して、
ソッコーで横浜みなとみらいへ。

なんとか開演時間に間に合う。

高嶋ちさ子(ヴァイオリン)、
軽部真一(MC)のコンビの
チャリティーコンサート。

お目当てはゲストの古武道と夏川りみ。

いやぁ、クラッシックの曲もいいし、
古武道の「サスケ」は相変わらず好きだし、
夏川りみの声は美しいし、
高嶋ちさ子のヴァイオリンと爆笑トークで
いいライブだった。

第1部は、
クライスラー 「愛の喜び」
ラフマニノフ 「ピアノ協奏曲第2番より」
ショパン 「幻想即興曲」
カッチーニ 「アヴェマリア」
ファリャ 「スペイン舞曲」 

******

第2部では
古武道、三村奈々恵(マリンバ)、夏川りみ
の3組がゲスト出演。

古武道の妹尾さん、
ピアノの上の楽譜が3回ほど風(というかエアコンか?)で
落ちそうになって大変そうだった。

道山さんの尺八、古川さんのチェロ。 
相変わらず色っぽい音だ。

特に良かったのが、
初めて生で経験した高嶋さんの毒舌。

M男クンなんか、イチコロだろうというほど、
軽妙で突っ込み鋭いアネゴのトーク。
面白い。

観客席は大爆笑。
最高である。


・・・・ ライブが終わり、会場を出る。

ソウル・バーのマスターは昔、
でっかいアメ車が大好きで、何台も乗り継いでいたそうだ。

そのうちの1台、ある時期に乗っていたのが黒のリンカーン・コンチネンタル。
駐車場2台分借りて横に駐車しなけりゃならないほど、でかい。
全長6m。

しかもそのリンカーン、マスターが買う時にはワン・オーナー落ち。 
つまり、これまで1人だけがオーナーとして乗ってたという中古。
コンディションも良かったんだってさ。

ふーん、で、ワン・オーナーって?

イシハラユウジロウ・・・・。

え、マジ?

うん。 ユウジロウさん、元々好きだったからねぇ。 
びっくりしたよ、それ聞いて。 
最初はもっと高かったけど、安くしてもらって、
買ったさ。


・・・・ 帰りにみなとみらいの夜景を見つつ、
マスターたちとそんなことを話しながら、駅に向かって、歩く。

マスターはこれから、自分のソウル・バーにご出勤だ。

美しい音楽は、人を幸せにする。

ほんのひとときでも幸せな気分でいる僕は、
さて、オパールを、捜し出せるだろうか。


♪ テーマ曲 「上を向いて歩こう」 by 坂本九 ♪
(ライブでも演奏された。 軽部さんが歌った。 受けた。)

関連記事:
「ニンジャのように 駆け抜けろ」
「夏越の祓(なごしのはらえ) 古武道ライブ@原宿」
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# by y_natsume1 | 2007-10-13 07:17 | Music Bang Bang

ウルトラセブンX

ウルトラセブン誕生40周年記念作 「ウルトラセブンX」 

2007年10月からTBSで放映されている。

大人向け、ということで
放映時間帯も金曜深夜。 それも、かなり深夜。

初回を録画して、
うちの王子(5歳)と一緒に観てみた。

確かに大人向け、とは思う。
ブレードランナーみたいな雰囲気。
なんとなくマトリックス・シリーズのような設定。

結構好きである。

子供向けでは、決して、ない。
セブンの顔つきが、少々怖い。

そのわりには、うちの王子も、とても気に入っている。

これから、大人のファンにどう受け入れられていくのか。

例えば、
子供たちだけでなく、大人の鑑賞にも耐え得る作品を、
ということで挑んだ 「ウルトラマンネクサス」(2004)は、
その完成度の高さや深いテーマ性とは裏腹に、
子供たちには少々難解で視聴率も良くなかったらしい。 

なにより、
ネクサスに変身する人物(デュナミスト=適応者)が
次から次へ移り変わっていったり、
作品の主人公が
ウルトラマンに変身する人物とは違う設定だったり、
そういうのがとっつきにくかったのかもしれない。

第一、全体の雰囲気が暗かった。

ネクサスの場合、
大人にも子供にも、というのは狙いが中途半端で無理があったのだろうか。

今、ケーブルテレビで再放映中のネクサスを
うちの王子と毎週一緒に観ているけれど、
ちょっと難解なわりには、彼もネクサスが好きなんだとさ。

・・・・・ さて、
ウルトラセブンX はどうなるだろうか。

今回は子供向けという部分はとにかく置いといて、
明確に大人に向けて作られたウルトラセブンの最新作。

オリジナルのウルトラセブン(1967)は、
ウルトラシリーズの中でも最高傑作との声が高い。

そのレベルにどこまで迫れるか。
平成ウルトラセブン・シリーズとも違うんだろうけど。
今後の展開に期待。

いや、過度な期待はしない方が、
ホントは いいのかもしれないな。

ウルトラシリーズは、僕のような40代にとっても、
今の子供たちにとっても、
どのみち永遠のヒーローに変わりはないんだろうから。
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# by y_natsume1 | 2007-10-11 20:20 | 日々の雑文

ゆる~いレゲエを鎌倉で

2007年10月7日(日) 午後。

電車で鎌倉へ。

初めて極楽寺を訪ねる。

お寺にも入ってみたのだけど、それよりも
江ノ電の極楽寺駅前の佇まいが気に入る。

さすが、昔のTVドラマ 「俺たちの朝」(1976) ロケ地。
今もその頃とほとんど変わらないという極楽寺駅の近辺。
このドラマ、大好きで子供の頃よく観ていたなぁ。

極楽寺から切通しを歩いて成就院へ。

成就院の門まで階段をあがって一息ついたら驚いた。

眼下に広がる由比ヶ浜。
美しい。
一望できる。

今日の波は、
サーフィンやらない素人の僕にも分かるほど、高い。

成就院を参拝し、星月夜の井を経て、
由比ヶ浜の、「お酒の神様」という名の、なじみのバーへ。

久しぶりだ。

R134沿いの、某ビルのX階にある、オーシャンビューのバー。
週末は昼間もオープンしていてお酒を飲める。

ジントニック。
アメリカンスピリットを吸う。

海をボーっと眺める。
さすがに台風の影響か、波が高く、
サーファーもいつもの週末より多い。

このバーではいつもけだるくてカッコイイ、レゲエがかかっている。
マスターが筋金入りのレゲエ好きなのだ。

あまりに有名なボブ・マーリー以外の、
おすすめのレゲエCDをいくつかマスターに教えてもらい、
忘れないようメモる。

ジャネット・ケイ
サードワールド
アスワド
デニス・ブラウン
ジミー・クリフ ・・・・・・

カクテル2杯とタバコでほろ酔い気分。
夕方、バーを出る。

R134沿いから鎌倉駅方面へ歩いていたら、
和田塚あたりで、いつもお世話になっている某小料理屋のマスターが自転車に乗って買出しに行っているのに出くわす。

「おー、久しぶり!」 (前回からたった2週間位しか経ってないんだけど)

「今からお店に寄らせてもらいますね、マスター!」

「おお、じゃ後でな」

僕はまるで鎌倉の地元民のような錯覚を抱く。

**********

いつもの某小料理屋。
ほんの小一時間で帰るつもりだった。

でも、ここには根が生えてしまうようだ。

僕はこの日も1人だったのだけど、
他のお客さんとなぜか話がはずんでしまい、終電近くになってしまう。
そういう、ご縁のある日だったのだと思う。


僕のように週末の夜、仕事を終えて都内からわざわざ電車でこの小料理屋にやってくるというママさんのお友達、Mさん。 紅葉の話。

長崎から観光旅行に来た、鎌倉プリンスに泊まっている若夫婦。
この夫婦からは長崎出身の福山雅治についていろいろ話を聞いた。
福山雅治の父親のこと、福山雅治の兄が自衛隊にいることとか。

この小料理屋を僕に紹介してくれた某ミュージシャン氏の、
そのまた友達のI氏夫婦。
僕の家の近所のソウルバーの常連客でもあるそうだ。
なんだ、知らなかった。

I氏ご夫婦は、共通の友人であるミュージシャン氏から、
鎌倉に入り浸っている僕のことをいつも聞いていたそうで、
何だかお互い初対面という感じがしない。

そして夜遅くになって、旧友S氏夫婦もやってくる。
尾崎亜美のライブの帰りだってさ。

久しぶりにS氏夫婦と話す。
新しい会社、大丈夫か? とか、
マレーシアに駐在してる頃はホント、大変だったよなぁ、とか。

ビール、日本酒、鯵の刺身(肉厚)、
ポテトサラダ、魚(何だったか忘れた)のフライ、などなど。

夜11時過ぎ、ようやく小料理屋を出て
東京チーム(Mさん、I氏ご夫婦、そして僕)は横須賀線で一緒に東京まで帰る。

なんだか、この日の鎌倉は、濃かった。

濃い。

いろんな人と会えて、酒や会話を心底楽めた。

とにかく、ありがたいことだ。


♪ テーマ曲 「Lovin' You」 by Janet Kay ♪

関連記事:
「鎌倉の海を見る」
「雨の古都 鎌倉」
「鎌倉の週末 (3) ~旧友と再会する夜~」
「由比ヶ浜に 酒の神 在り」
「鎌倉の夜が更けてゆく」
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# by y_natsume1 | 2007-10-08 11:31 | 鎌倉湘南Seaside

コリアの休暇 (11) ~ソウルを見ずに飛び立てば~

2007年9月7日(金)~9月10日(月): 韓国旅行記(実話)。

登場人物: 「コリアの休暇 (1)」 の冒頭参照。

********************

2007年9月10日(月)。 韓国訪問4日目の続き。

昼ごろ、
安養(アンヤン)の駅ビルにあるロッテ百貨店に行き、お土産のジャンクフードやお菓子を買う。

びっくりしたのは、
パクさんが何か買い物をして、その紙袋を「荷物にならないといいんだけど」、と言いながら僕に渡すのだ。

紅参茶。

「これは夏目さんにじゃなく(笑)、夏目さんの奥さんに。 僕たちからだ」

もう、恐縮することしきり。

昼食は3人でロッテの中のレストランで、
シーフードの麺(カルグッス)。

午後3時ごろ、
荷物をまとめる。

キムさんが四駆で空港まで送ってくれるという。

キムさんが四駆を取りに行っている間、
マンションのエントランスで僕はパクさんと
タバコを吸いながら話しこむ。

「夏目さん、1ヶ月の休み、貴重だよ。 どう使うか、だね。 こういう休みは、もうあまりないだろうからね」

「ありがと。 そうだね。1ヶ月の休みは僕らみたいな人間にはあまりないことだろうし、そう頻繁にあっても困るような気もするし。 有効に使わないとな。 だからさ、わりと時間がかかると思った歯医者とかにも最初の平日に行ったんだよ。 検査も兼ねて。 でも結局、虫歯、1本もなかったけどね(笑)」

僕たちはキムさんの運転するKIAの四駆に乗り込み、
空港へ。

仁川(インチョン)空港までは約1時間半。
高速道路はわりと空いている。

空港に着き、
僕たちは3人一緒で最後の喫煙タイム。

そしてキムさん、パクさん、一人一人とお互い抱き合って別れを告げる。

いや、感謝を伝える。

カムサハムニダ。

アンニョンハセヨと共に、この4日間で何度口にした言葉だろう。

カムサハムニダ。

4日間という短かい時間ではあったけれど、
これほど濃密で楽しい旅は、そうそう簡単にできるものではない。

彼らには感謝してもしきれないぐらいだ。
これほど情の深い、仲間に出会えていたとは。

そしてまさか、
初めての韓国訪問で、ソウルさえ見ずに飛び立つことになろうとは思わなかった。

彼ら2人、キムさんとパクさんはたぶん分かっていたのだろう。
ソウル都市部なんか、日本から近いんだから、 
僕はこれからも出張や個人旅行でいくらでも観て回れる。
そんなチャンスは将来いくらでも来るだろう、と。

けれど、今回みたいな旅は、そう滅多にできるもんじゃないって。

僕の、ロードムービーみたいな濃密な韓国旅行はこれで終わる。


・・・・・・・ 帰りの飛行機の中で思った。
キムチはとてもとてもおいしいけれど、 
毎日食べるにはちょっと、胃がキツイ。

毎食のキムチと辛目の食事で、
実はお尻の穴が、火をふいている(笑)。

そのこと自体にも、 嬉しさが、こみ上げる。


(終わり)

♪ テーマ曲 「Layla」 by Eric Clapton ♪
♪ テーマ曲 「Tears in Heaven」 by Eric Clapton ♪
♪ テーマ曲 「Heaven」 by Bryan Adams ♪

*********************

関連記事:
「コリアの休暇 (1)」
「コリアの休暇 (2)」
「コリアの休暇 (3)」
「コリアの休暇 (4)」
「コリアの休暇 (5)」
「コリアの休暇 (6)」
「コリアの休暇 (7)」
「コリアの休暇 (8)」
「コリアの休暇 (9)」
「コリアの休暇 (10)」
「コリアの休暇 (11)」
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# by y_natsume1 | 2007-10-03 20:40 | 韓国

コリアの休暇 (10) ~朝食にもキムチを~

2007年9月7日(金)~9月10日(月): 韓国旅行記(実話)。

登場人物: 「コリアの休暇 (1)」 の冒頭参照。

********************

2007年9月10日(月)。 韓国訪問4日目。

起床8時。 
ソウルの南、安養(アンヤン)市にあるキムさんの自宅マンション。

顔を洗ってリビングでボーっとテレビを眺める。

男性化粧品のCMで、どっかで見た顔だなと思ったら、
今、日本のプロ野球の巨人でプレーしているイ・スンヨプに似ていた。
スンヨプ? とキムさんに聞いたら、その通りだ、と。

ふうん、韓国でスンヨプのCMを見れるとはなぁ。

しばらくしてキムさんが、
「卵の焼き方は何が良い?」 と聞いてくる。
僕もパクさんも、サニーサイドアップと。

え、キムさん、朝ご飯作ってくれてんの?

そう、昨夜から気づいていたのだが、
キムさんはかなりマメ。
けれど堅苦しくなく、細かくもない。
周りの人間にヘンに強制もしない。

ただ、料理や食器洗い、掃除、洗濯などはマメに自分でやれる人。
部屋に入れていただいて、それがよく分かる。

そして情がとても深い。 
嫌味がない、相手に見返りを求めない情の深さって感じ。
ヘンな言い方かな?

だからかなぁ、奥さんのヨンエさんとも今だにラブリーなのは。

・・・・・・数十分後、
「ご飯、炊けたよ」 とキムさん。

朝食のおかずの一部は、僕が韓国に遊びに来るということで、
ヨンエさんがあらかじめ作っておいてくれたもの。

台所のテーブルには驚くべき豪華な朝食が。
ご飯、モヤシの冷スープ、岩のり(これがまた最高にうまい)、
キムチ(白菜とオイキムチ)、数種類の煮物、目玉焼き、などなど。

お皿が、ずらりと並ぶ。

パクさんまでもが驚く。

「こりゃ、レストラン並みだな。 すごいよ」

朝食を食べ終わり、
リビングでまったりする。

テレビで前夜の巨人・阪神戦の録画中継を観る。

韓国の主砲、イ・スンヨプ選手が巨人の一塁手としてプレーしているため、韓国でも巨人戦の中継があるのだそうだ。

まるで、イチローや松井、松坂らが大リーグに行ったため、その試合が日本で中継されるようになったのと似ていると思った。

キムさんは巨人の選手に詳しい。

「ヨミウリのキャッチャーのアベは今年からキャプテンだ。 彼はイ・スンヨプを食事に誘ったり、何かと面倒を見て気遣っている。 だからそれを知ってる韓国のファンの中では、アベの人気も高いんだよ」

「タカハシ(ヨシノブ)、ニオカはヨミウリのハンサム・スターだ。 チームの顔だな」

野球中継を観終わり、今度はキムさんの家族のアルバムを拝見。

結婚式の写真のヨンエさんはむちゃくちゃ美人。
スレンダーで本当にキレイな人である。

キムさんの隣に写っているのはうちの韓国法人の今のコントローラー、
後ろには同じくうちの韓国法人の現社長。

若い。

パクさんなんか、その写真を見てニヤついている。
今は偉くなっている会社の面々が、すごく若いときのだから。


(続く)

♪ テーマ曲 「釜山港へ帰れ」 by チョー・ヨンピル ♪
♪ テーマ曲 「Every Day」 by Sol♪
(セカンド・アルバム 「悲しい独り言」 より)


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「シンガポール出張 (3) ~クラークキーを歩けば」
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# by y_natsume1 | 2007-10-02 20:39 | 韓国

見えない月に 連れて行け

2007年9月29日(土) 夜。

東京 吉祥寺 某ジャズ・バーへ。

河原厚子さん(vo) + ピアノトリオ + 急きょ参加のテナーサックス
のライブ。

厚子さんのライブに来るのはもう何度目だろう。

それに、地下にあるこの店は、
厚子さんのホームグウランドというだけでなく、
僕が学生時代から20年以上ずっと通っているところ。

僕がジャズを本格的に聴き始めた頃からの、
お気に入りの店だ。

ファースト・ステージはピアノトリオで2曲やった後、ボーカルが入る。

ビートルズの 「Here Comes The Sun」。

そして、
♪ う~さぎ うさぎ 何見て跳ねる 十ぅ五夜お月さん 見て 跳~ねる ♪
から、 みごと 「Moon River」 へ。

この日誕生日だった女性客のために、
デューク・エリントンの
「I'm beginning to see the light」 も。

・・・・・ ファーストが終わってセカンドまでの合間に
厚子さんにご挨拶し、少しお話させて頂く。

今度のライブ日程やら近況やら。

何かリクエストある?

ってんで、じゃぁ、 中秋の名月は過ぎたけど、
「Moon River」 と 「I'm beginning to see the light」 にインスパイアされたことでもあるし、
「Fly Me To The Moon」 をリクエスト。

いや、そうじゃない。
この曲がすぐに浮かんだのは、インスパイアだけが理由じゃない。
ホントはそうじゃない。

オパールを、
ずっと、オパールを、捜しているからだ。

リクエストしても
構成上、必ずしも採用されるとは限らないのだけれど、
お願いしてみた。



・・・・・ セカンド・ステージ。

飛び入りというか、遊びにきたという
テナーサックスの男性が加わる。

結構ノリノリ。 
ドラムスの人のスキャットも好き。

「My Funny Valentine」 に続いて、
嬉しいことに 「Fly Me To The Moon」 が演奏される。
しかも、ボーカルとテナーサックスだけの、2人の掛け合い。
カッコイイ。
そして曲の後半でバンドメンバー全員が加わる。

・・・・・ オパールはどこだろう。
今夜は小雨/曇り で月は見えないが、
オパールを捜す月明かりが、 欲しい。

セカンド・ステージのラストは、
マザーグースの曲、「Georgy Porgy」。

これもカッコイイ。


・・・・ セカンドが終わって、
厚子さんがわざわざ僕の席に来てくれる。

僕はリクエストに応えてくれたお礼を言う。

厚子さんが言うには、
あの曲を今回みたいな形(ボーカルとテナーの2人の掛け合い)でやるのは、
あれはあれで、もう二度とできないんだよねぇ、

と。

そうだよな、ジャズだもん。
その場限りの、ぶっつけのパフォーマンス。

厚子さんが言う。

ねぇ、 「Fly Me To The Moon」 ってさ、  バンスがあるんだよ。
バンスってわかるかな?
前フリ、前説、みたいな部分があるんだよ。
知ってた?
今日もやってないし、
(シナトラもそうだけど) 普通、
レコードでもあんまりこういう前フリは入れてないと思うんだけど。

知ってた?


いいや、知らない。 ぜんぜん。

譜面あるよ。 見る? 持って来ようか? あげよっか? 

ええ? ホントに? ぜひぜひ。

OK。 じゃ、ちょっと待っててね。

・・・・・ 少しして
譜面コピーを持って戻ってきて、

どうぞ、 

と差し出す厚子さん。

(ホントだよ。 Fの4分の3拍子。)

あ、 サイン、する? しましょうか? 

うん、 してよ! (と、大人の女性に甘えた。)

サインまで頂いた、その譜面に載っていたバンスの歌詞。
初めて知った。 こういう前フリがあるのって。
ありがとうございます。


Poets often use many words
to say a simple thing
But it takes thought and time and rhyme
to make a poet sing

With music and words
I'll be playin' for you I have written a song

To be sure that you'll know what
I'm sayin' I'll translate as I go along



この歌詞に、酔ったのかもしれない。
ジントニック4杯で、すでに酔っ払い。

セカンド・ステージまででサードは観ずに
ライブハウスを出る。

********************

帰宅してネットで検索してみたら、
「Fly Me To The Moon」 を
前フリの歌詞も含めて
フルカバーしている珍しい日本人アーティストが、いた。

宇多田ヒカル。
CD 「Wait & See ~リスク~」の中に 「Fly Me To The Moon」 も収められている。

シナトラのレコードでも前フリ部分はないのに。
前フリの歌詞も、とてもステキである。
この曲には、 もっと意味があった、ということか。

ただ、宇多田もシナトラもいいけれど、
今夜はやっぱり、厚子さんのボーカルがいい。

なぜって、リアルに僕の目の前で歌ってくれたからだ。
バーチャルとリアルの間を行き来しつつ、
リアルに憧れるからだ。

今、月は見えないが、
僕を、オパールのいるところまで、 連れて行ってくれ。

今、すぐに。



♪ テーマ曲 「Fly Me To The Moon」 by 河原厚子 ♪

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# by y_natsume1 | 2007-09-30 02:58 | Moon

コリアの休暇 (9) ~安養でウィスキー~

2007年9月7日(金)~9月10日(月): 韓国旅行記(実話)。

登場人物: 「コリアの休暇 (1)」 の冒頭参照。

********************

2007年9月9日(日)、 韓国訪問3日目の続き。


夜7時ごろ、キムさんの運転する四駆は、江陵(カンヌン)を出て、
ソウル方面安養(アンヤン)市に向かう。

安養はソウル中心部から地下鉄で2~30分ほど南に位置している所だそうだ。

車の中で僕はパクさんに言う。

「韓国の車ってさ、見てるとほとんどが黒か白かシルバーだね。 赤や青もあるんだろうけど、ほとんど見ないな。 稀にしかない」

「確かに、言われてみるとそうだな。 なんでだろ」

「それと、教会が多いよね。 多いように見える。 クリスチャンて、確か韓国じゃ仏教徒より多いんじゃなかったっけ?」

「うん、キリスト教徒の方が仏教徒よりちょっと多いよ。 特に若い世代はね」


僕たちの乗った車は
高速道路をひた走・・・・・・ れない。

ものすごい渋滞。

聞けば、これほどの渋滞は帰省シーズンの
年末や9月末の連休(日本のお彼岸と同じ)、ぐらいだとか。

普通なら2時間ぐらい、かかっても3時間程度の道のりなのに、
結局、深夜零時過ぎ、約5時間かかってようやく安養に着く。

キムさんの住むマンションは安養駅のすぐ目の前。
安養駅の駅ビルにはロッテ百貨店も入っており、
とても便利そう。

キムさんのマンションの部屋の中は、
いかにも男性が主人である家庭の雰囲気をかもし出している。

書画の額、
竹林の墨絵、
ハングル文字の何か心得訓示みたいなものも。

荷物を運び入れ、
パクさんはキムさんの娘さんの部屋を、
そして僕は息子さんの部屋を使わせていただく。

シャワーを大急ぎで浴び、
皆でリビングに集まり、
バランタイン(ウィスキー)をロックで飲む。

スルメ、ビーフジャーキー(これがすごくうまい)、
カシューナッツ、ピスタチオ・・・・。

こういった乾き物のつまみでも、
袋からぞんざいに直接つまむ形ではなく、
キムさんはキチンとキレイにお皿に盛る。

何でもないようなことだけど、
そこが、いい。

キムさんの息子さん(23歳)は徴兵中。
大学を卒業したか、休学中か。

下の子供の娘さん(19歳)は大学一年で芝居を専攻している。
演劇専攻は忙しいのでソウル市内に住んでいるとのこと。

写真が部屋に飾られていたが、(冷静に見ても)すっごくかわいい。
これは男の子たちにモテるだろう。

パクさんによると、キムさんの娘さんは、
人柄がとてもよく、
礼儀正しく、年上の人を敬うから、
お年寄りや目上の人からとてもかわいがられるのだそうだ。

それは、親の生き方が素晴らしいからだろう。
子供は親の背中を見て育つ。

キムさんとヨンエさんのご夫婦が、自分たちの親を大切にしているから、それを見た子供たちもそうなるのだろう。

なんだか、今の日本人が(って僕だけか?)忘れてしまった、とても大切なことを垣間見させてくれたような気がした。

深夜2時ごろ、夜も更けてきたのでこれでお開きとする。

かなり飲んだな。
相変わらず、酔っ払い。


(続く)

♪ テーマ曲 「All Along The Watchtower」 by Jimi Hendrix♪
♪ テーマ曲 「The River」 by Bruce Springsteen ♪
♪ テーマ曲 「Like A Rolling Stone」 by Bob Dylan ♪

*********************

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# by y_natsume1 | 2007-09-29 10:36 | 韓国

つれづれ思うこと

ひとまず、
自分の日頃のだらしない行い自体は棚に上げて、
世の中を見直してみると、
いくつか不思議な疑問がわいて来たり、目に付いたりする。

これらの疑問は、僕だけの、
独りよがりで一方的な疑問に過ぎないのだろうか。
僕には物事の本質が理解できていなくて、
経験が足らなくて、
だから浅はかにも疑問に思うだけなのだろうか。


例えば、

どうして定期健康診断に
歯の検査項目がないのだろう。

歯は、人間の健康な日常生活に
欠かすことのできないものの一つであるはずなのに。



どうして医師や厚生労働省の役人たちは
そういった項目をもっと健康診断の対象に入れようとしないのだろう。
(もちろん、縦割り行政、管轄の違い、コスト等の問題はあるだろうけれど。)

自分に置き換えて考えれば、思いつきそうなはずなのに。



どうして携帯プレーヤーを聴きながら
街中を歩いたり自転車で走ったりする人が多いのだろう。
カッコイイと思っているんだろうか。

音楽以外の周りの「音」がちゃんと聞こえていないと、
車が近づいているのさえ分からないくせに。

そういうヤツがいると
車を運転していても、危なくてしょうがない。

後ろから車が来ているのに、
堂々と道の真ん中を歩き続けている。

節操がないくらい音楽を楽しもうとする、過剰な風潮。
一種の依存症か。



どうして政治家や役人たちは、
国民が長年支払ってきた年金の記録を、
わざわざ交通費や電話代や貴重な時間までかけて、
自分自身で確認しないと不安になってしまうような世の中を、
作るのだろう。

どうして国民の納めた年金掛金を盗んだ社会保険関係や地方自治体の職員は、泥棒として逮捕・起訴されないのだろう (彼らの組織が「横領」と「着服」を使い分けていることは知っているが、そんな言葉遊びはどうでもよい。 盗みに違いはない)。

子供に泥棒してはいけないと教えようとしているのに、
どうして泥棒しても罪に問われないというような事例を、
公共機関の人間が作ってしまうのだろう。

これも「自己責任」とでも言うのだろうか。

こんな非効率で信用のおけない国家なんて、
もうとっくに破綻していてもおかしくないのに。
いや、もうとっくに国民に見放されていてもおかしくないのに。
国民は見放そうにも見放せないだけなのに。

一部の心ある人たちを除いて、
年金問題に関係する政治家や役人の仕事心得の中には、
誇りや気概や覚悟や心意気といったものは、
もはや全く存在しないのだろう。
そうとしか思えない。



どうして「近所の」高校生やオバハンたちは、
自転車の運転マナーが、とてつもなく悪いのだろう。

数年前はそんなにひどくなかったはずなのに。

横断歩道のないところで急に横断されたり、
急に道に飛び出されたりしたら、
車を運転する人間は冷や冷やだ。

車を運転している時だけではない。
青信号で横断歩道を普通に歩いて渡っていたら、
まるで稲妻のように急に現れて横切っていく猛スピードの自転車が
体に接触したこともある。

どうして、歩行者の前を猛スピードで横切れるのだろう。

いったい、横断歩道を横切る自転車の運転者の
頭の中はどうなっているのだろう。
危なっかしい自転車の運転はそいつの勝手だが、
歩行者にぶつけないぐらいの配慮は示せ。



どうして救急患者が救急車でたらいまわしにされるほど
医師や看護士が不足しているのだろう。
それも特定の分野、特定の地域で。

もし医師や看護士の不足が唯一真実の理由ではないと仮定したら、
他の理由は何なのだろう。

何年も前に、医師過剰とほざいていたのは
どこのどいつなのかは忘れたけれど、
国民皆保険、医療先進国のスローガンは聞いてあきれる。

医師や看護士の確保は国家政策の基本中の基本だろうに。
基本がなっていない。
だから現場で小手先で解決しようとしても無理がある。
限界がある。



どうして東京では(他の地方は知らない)
歩きタバコを平然と、
いい歳をした男も女も、するんだろう。

駅の喫煙スペースが
極端に限られるようになったからか。
公共の場での喫煙が条例で禁止されたからか。
職場での喫煙スペースが十分にないからか。

けれど、歩きタバコは、
みっともないだけではない。
手に持ったタバコの火は
ちょうど小さな子供の目線の高さにある。
危険すぎる。

子供や周りの人間に自分のタバコの火を
接触させないだけの能力なり、妙な自信なり、
そういうものを
自分だけは持っていると、
まさか本気で思っているのだろうか。



どうして電車の中で堂々と化粧できる女性がいるのだろう。

自分だけの時間、自分だけの空間と割り切っているのか。
朝は時間がないから、それに合理的だから、
とでも思っているのだろうか。

「公」の概念や、「恥じらい」 「恥」 というものが
ニホンジンの心の中から消えてしまったかのようで悲しい。

見ず知らずの女性ではあっても、
公共の場である電車の中で化粧してる姿なんか、
視界に入って欲しくない。



どうして、ゴミをゴミ箱に捨てようとするのに、
駅構内や駅のホームには
まともなゴミ箱が見つかりにくいのだろう。

たとえゴミ箱に似たようなものが
ようやく見つけられたとしても、
それは自販機の横にある空き缶入れ程度、だったりする。

テロの影響か。
そうなんだろう。
そうだとしても、
子供に、ゴミはゴミ箱に捨てるんだよ、と、
教えにくい世の中になったものだ。



数年前まではこういう不思議なことや、
どうも納得できないことはそんなに多くなかったように思う。

いや、多少はあったんだろうけど、
決定的じゃなかったはずだ。

いつから、そして どうして、
こんなに自分勝手で自己中心的な国に
決定的に、徹底的に、成り下がってしまったんだろう。

1945年に戦争に負けて以来、
尊厳や誇りや恥じらいまで失ってしまったからなのか。

悲しい。


なんだか、ヘン。
どこかが、おかしい。

どうして、
どうして。

僕は心底答を求めているんじゃない。

でも、 どうしてなんだろうと
悔しく、そして悲しくなっているのだ。

くそっ。

♪ テーマ曲 「Tell Me Why」 by Neil Young ♪
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# by y_natsume1 | 2007-09-29 08:23 | 日々の雑文

コリアの休暇 (8) ~江陵で清酒~

2007年9月7日(金)~9月10日(月): 韓国旅行記(実話)。

登場人物: 「コリアの休暇 (1)」 の冒頭参照。

********************

2007年9月9日(日)、 韓国訪問3日目の続き。


キムさんの運転する四駆は、高速道路をひた走る。
次の目的地、江陵(カンヌン)まではだいぶ距離がある。

僕は助手席、パクさんは後部座席で、
DVDの映画をかけて観る(韓国の車は走りながらでも可能だった)。

「ダイハード4.0」
「ボーン・アルティメイタム」

2本も観てしまう。

ただし、字幕スーパーは韓国語なので、
英語がある程度分かりやすそうなアクション映画にしてもらったのだ。


・・・・・車は東海岸の海辺沿いの高速道路を走る。
海岸の景色を眺める。
気持が良い。

慶州(キョンジュ)を出て約5時間後、
ようやく次の目的地、東海岸のリゾート地、
江陵(カンヌン)に到着する。

少し雨がぱらついている。

パクさんによると、江陵は、
よくソウルから若い独身の恋人同士や不倫カップルなどが
車で2~3時間かけてやって来る、典型的な海辺のリゾート地で、
特別な存在なんだそうだ。

この場所ではどんなロマンチックな行為もあり、なんだって。

パクさんが21~2歳ぐらいの時、
今の奥さんと初めて遠出のデートしたのもこの江陵の海だってさ。

話からすると、なんだか日本の関東地方で言う、
湘南海岸みたいな存在なのかも。

僕たちは海沿いのシーフードレストランに入り、
夕食にする。

外側のテラス席。
海と砂浜が道路を挟んですぐ目の前に見える。

キムチ、豆腐、野菜サラダ、ワカメスープ。
酒は韓国の清酒(チョンジュ)。
ショットグラスに注ぐ。
日本のお酒の方が風味的には好きだが。

海岸通りではフランク・シナトラの唄が流れている。
とても気持ち良い風だ。

パクさんが僕に聞く。

「なぁ、夏目さんは夏の海と冬の海、どっちが好き?」

「どっちも好き、だなぁ。 夏の海は当然だけど、冬の誰もいない海っていうのも、いいね。 昔のフランス映画の 『男と女』 みたいな感じで」

大学のサークル仲間らしい連中が、
砂浜で遊んでいるのがレストランから見える。

「パクさん、あれ見なよ。 あいつら、もう夏の終りなのに、今もまだ夏を追いかけようとしてるように見える。 でもさぁ、もう夏はつかまらないのかもしれないねぇ、今からじゃ」

(僕は日本語だと恥ずかしくて言えないようなことも、英語だと言ってしまう自分に苦笑する。)


やがて、大きな皿に盛られた、
大量の白身魚の刺身が運ばれてくる。
僕は主に刺身醤油でいただく。

美味しい。

清酒が進む。

キムさんとパクさんは、刺身を醤油にもつけるが、
大抵はサンチェやエゴマの葉に刺身を乗せ、
コチジャンや生ニンニクのスライスをつけて、
くるんで食べている。

彼らは刺身も焼肉と同じような食べ方をするんだなぁって思う。

そういえば、韓国に来てビールはほとんど飲んでいない。
初日の夜、カラオケでウィスキー飲んでる時に、ビールで割ったぐらいか (そりゃ、バクダンていう飲み方だけど)。

日本ほど、最初はビールっていう
お決まりパターンがないのかもしれない。

運転するキムさんは最初のお猪口一杯だけ。
こちらは気兼ねするが、
キムさんは気にせず飲みなさいと。

最後は刺身で食べた魚の頭や骨で作ったスープ、ご飯。

お腹一杯。

僕の韓国最後の夜は、
ソウルの南に位置する安養(アンヤン)にある
キムさんの自宅マンションに
泊めてもらうことになっている。

パクさんも一緒に泊まることに。

僕たちは江陵から安養に向かって
意気揚々と車を走らせる。

しかし驚いたことに、
これからとんでもない渋滞に巻き込まれるのである――。


(続く)

♪ テーマ曲 「September in the Rain」 by Frank Sinatra ♪
♪ テーマ曲 「Moon River」 by Frank Sinatra ♪
♪ テーマ曲 「Fly Me To The Moon」 by Frank Sinatra ♪

*********************

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# by y_natsume1 | 2007-09-28 09:26 | 韓国

コリアの休暇 (7) ~世界遺産 仏国寺~

2007年9月7日(金)~9月10日(月): 韓国旅行記(実話)。

登場人物: 「コリアの休暇 (1)」 の冒頭参照。

********************

2007年9月9日(日)、 韓国訪問3日目。

朝9時過ぎにモーテルをチェックアウトして、
近くの仏国寺というところに行く。

世界遺産なのだそうだ。

キムさんやパクさんと話していて、
多少なりとも韓国、朝鮮半島の大雑把な歴史を勉強しておいてよかったと思った。

高句麗、百済、新羅の3国時代。
仏国寺と豊臣秀吉の関係。
(秀吉は韓国では日本と正反対のイメージがあるから言動には気をつけた。)

美しいお寺で大変気に入る。
線香の匂いがいい。

土産物屋の横のカフェでお茶を頂く。
静かだ。

仏国寺を見物した後、車で山道を走り、石窟庵へ。
ここも世界遺産らしい。

ここはわりと歩く場所なので、
ずっと車に乗っているよりは運動になって良い。

昼ご飯は前夜泊まったモーテルの近くのお店で、
カルビタン、キムチ、ご飯、朝鮮人参の甘辛炒め。

特に朝鮮人参が美味しい。

昼ご飯を終え、午後1時ごろ、
キムさんの運転する四駆で、
次の目的地である東海岸のリゾート地、
江陵(カンヌン)に向かって出発する――。


(続く)

♪ テーマ曲 「Four Strong Winds」 by Niel Young ♪
♪ テーマ曲 「Scarborough Fair」 by ミリーヤ♪
♪ テーマ曲 「Fields of Gold」 by Sting ♪

*********************

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# by y_natsume1 | 2007-09-27 13:25 | 韓国

ニューヨークがまぶしい

2007年9月25日(火)。

夕方、銀座をぶらぶら歩いていたら、
目を引く絵があったので、そこのギャラリーに入ってみる。

トム・クリストファーという画家の個展だった。

瞬時に気に入る。
どれもとても好きな絵。
何年ぶりだろう、こんなに気に入る絵に出合えるとは。

自分にはとても手を出せるほどの
値段の絵ではないけれど。
全部、欲しい。
そう思った。

やっぱり絵は実際にホンモノを見ないとダメだなと思い知らされる。
大きさ、勢い、色、そういったものは画集だけでは感じきれない。

トム・クリストファーの絵はどれも、
大きなカンバスにアクリル絵の具で
ニューヨークの街が勢いよく描かれている。

まぶしいほどの陽射し。 影。
ポロックのように絵の具をたらしただけの部分。
作家の息吹さえ感じられそうなほどの、スピード感ある筆の運び。
何より、どっしりとした構図と、影と、街の中に描かれた人の姿が素晴らしい。
色も鮮やかだ。

ニューヨーク、実は僕は一度も行ったことがない。
ジャズを聴きに、行きたいとも、思うが。
(この夜、一緒に飲んだジャズ好きの飲み仲間は仕事で何度かニューヨークに行ったことがあるんだってさ。 ちょっぴり、うらやましくなる。)

夜の帳が下りた頃、画廊を出て空を見上げた。
中秋の名月、キレイ。
十五夜に、「あの人」を 思おう。

いや、僕はむしろ、十五夜の後の、
いざよいの月の方を、期待し、見ていたいのかもしれぬ。


・・・・ 東京は、まだまだ昼間は暑い日もあるけれど、
ともかく、ようやく、秋、だな。

♪ テーマ曲 「Leaves That Are Green」 by Paul Simon ♪
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# by y_natsume1 | 2007-09-26 13:30 | Back Street Days

恋を抱きしめよう  ~鈴木康博Live@STB139~

2007年9月24日(月) 夜。

六本木 STB139 スイートベイジルへ。
鈴木康博のライブ。

前半は鈴木さんの生ギターのみ。
後半は鈴木さんに、ベース、生ギター、コーラスの3人が加わる形。
いずれもエレキギターは なし。

客層は、一見40~50歳代に見える人たちが中心。
たま~に30代に見える人。
20代以下は全然いない。
60代以上だと確実に思える人も、割といる。

ガキのいない大人のライブは、
これはこれで好き。

オープニング曲はなんと、「Run Away」。

オフコース時代のLIVEアルバム
1980年頃の「Three&Two」ツアーでも
実質的な一発目の曲として使われていた、派手めのロック調の曲。
懐かしい。

鈴木さんの生ギターは、すんごく上手だと、素人の僕だって思う。
「Run Away」みたいに、そこらのロック・バンドより、よっぽど派手な曲を生ギターでやると、こんなにいいのかって感じ。

生ギター=フォークソング、暗い、アルベジオでコード弾くだけ、ではないのである。

単にコードを刻むだけでなく、
カッティング、ストローク、低音のベース音だけを弾く・・・。

それら演奏技術全てが、
よくいるロックバンドのギタリストよりも、よっぽど上手いよなぁ、と思わせてくれる弾き方。
そういった奏法をエレキギターではなく、アコギでやるからこそのカッコ良さ。
もう、ギターキッズには堪えられない音である。


ジントニックを飲み、
アメリカンスピリットを吸いながら、
ライブを楽しむ。
ライブ中も酒とタバコがOKなのでこの「箱」(STB139)は好きだ。


新曲もいくつか。
「人間の自由と平等」
「タクハネェ」
「振り返ってみよう」 などなど・・・・・(順不同)。

郷ひろみに提供した「素敵にシンデレラ・コンプレックス」も。

ここ数年の鈴木さんのライブではよくあるのだけど、
今回はそれに輪をかけて、
オフコース時代の曲も結構演奏してくれる。

「愛のゆくえ」
「恋を抱きしめよう」
「一億の夜を越えて」 (この派手なロック曲を生ギターでやると本当にカッコイイ)。

「一億の夜を越えて」 の歌詞は、
鈴木さんが59歳になった今だからこそ説得力があるのかもしれないなぁと思う。

ラストは、新曲 「いいことあるさ」。

アンコール・・・・
これもびっくり。

「のがすなチャンスを」 
(1970年代後半~80年代前半当時のオフコースのライブでのアレンジと同じアレンジで、エレキではなく生ギターで)。

「いくつもの星の下で」。

最高である。

アコースティック・ギターの音は、 美しい。

♪ テーマ曲 「一億の夜を越えて」 by 鈴木康博 ♪
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# by y_natsume1 | 2007-09-26 12:47 | Music Bang Bang

コリアの休暇 (6) ~慶州でジンロ~

2007年9月7日(金)~9月10日(月): 韓国旅行記(実話)。

登場人物: 「コリアの休暇 (1)」 の冒頭参照。

********************

2007年9月8日(土)、 韓国訪問2日目の続き。

キムさんの運転する四駆は高速道路を走る。

韓国の車のカーナビのすごいのは、
高速道路の途中に警察が設置した
スピード違反取締用のカメラを、
堂々とナビゲートしている点だ。

韓国語は分からないけど、キムさんとパクさんが説明してくれる。

あと約XX百メートルで、隠しカメラがあります、みたいな。

警察とカーナビ会社は発売前に相当もめたらしい。
そりゃそうだろうな。

けれど結局カーナビ会社が押し切ったらしい。
カメラの存在を事前にドライバーが知った方がスピードも抑え目にする、
突然カメラを発見して急にブレーキを踏まれるよりは安全だろうってことで。

それも一理ある理由だなとは思うが、
日本の感覚からすると、やっぱりスゴイ。 
大胆。

午後3時から3時間ほど走り続け、
ようやく慶州(キョンジュ)に到着する。

慶州は大昔、新羅の都があったところ。
日本で言えば京都や奈良のような古都。
修学旅行生も多い。

大陵苑(テヌンウォン)というところに古墳を見に行く。

大きい。
でも古墳はやはり古墳なので、芝生のこんもりした小山に見えるだけで、
あまり感慨がわかず。

夜になり、
小高い丘の上にある仏国寺近くで
モーテルを探す。
1軒目は汚いのでパス。
2軒目で比較的清潔そうなのを見つけられたので
そこにチェックイン。

予約なんかしていない。
行き当たりばったり。
楽しい旅だ。

今回のモーテルは、いわゆる普通の方。
すごく広くて清潔。

キムさんの携帯に奥さんのヨンエさんから電話が入る。
ヨンエさんのレストランにはお客さんが数多く来ててんてこまいらしい。
そして、夏目さんは楽しんでる?とも。

・・・・・ モーテルから歩いてすぐ近くの、
おすすめのお店に晩ご飯を食べに出る。

ハングル文字は全く読めないので、
パクさんに店の名前を尋ねた。

「新羅の月夜」(Moon Night in Shilla)

だってさ。 なんか、ロマンチック。
ここら辺は月がきれいに見える地域なんだろうな。


店内は数多くの子供連れの家族や団体旅行客が
ひっきりなしに出たり入ったりしている。
周りにはほとんど客が入っていない店もいくつかあったから、
ここは安心だ。
繁盛しているので、たぶんおいしいだろうと期待する。

焼肉。

ジュージューと音をたてる鉄板。
焼ければすぐさまハサミでじょきじょき切って、
お皿にとる。
コチジャンや辛目のごま油につけて
サニーレタスでくるんだ肉を食らう。

キンキンに冷やしたジンロを
これまた冷やしたショットグラスに注ぎ、
ストレートでガンガン飲む。

ショットグラスを空ければ互いが互いのグラスに注ぐ。

焼肉とジンロを交互に胃に入れる。

そして、キムチ(もう、毎回こればっかだな)。

おいしい。

(なんだか、映画「チング」で 主人公と旧友が久しぶりに再会し、焼肉とジンロで楽しんでいるシーンそのものだと思った・・・・・。)

そして締めはムルネンミョンという冷麺。
これが最高にうまかった。

・・・・ 食事を終えて店を出る。

小高い丘にあるせいもあるんだろうけど、
夜は既にちょっと肌寒い。
秋って感じ。

この仏国寺近辺のメインの坂道や雰囲気は、
日本の富士霊園の前の、ただっ広い道路にどことなく似ている。


月の眺めがとても美しい地域らしいが、
残念ながらこの夜は天気が今ひとつ。
おまけに月暦でいうと、もうすぐ新月に近く、
そもそもこの時期は天気が良くても月は見えにくい。

モーテルに帰ってそそくさと寝る。

え、ホントかって?

ホントだ。

ここは、静かな夜と、(出ていれば、だけど)月を愛でる場所。


(続く)

♪ テーマ曲 「Talking To The Moon」 by Don Henley♪
♪ テーマ曲 「Long Way Home」 by Don Henley♪
♪ テーマ曲 「I Can't Stand Still」 by Don Henley♪



*********************

関連記事:
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「コリアの休暇 (2)」
「コリアの休暇 (3)」
「コリアの休暇 (4)」
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# by y_natsume1 | 2007-09-25 10:31 | 韓国

鎌倉の海を見る

2007年9月22日(土) 午後遅く。

横浜で古着のツイードジャケットを買った後、
久しぶりに鎌倉由比ヶ浜へ。

鎌倉は約2ヶ月ぶり。
本当に久しぶりだ。

R134沿いの、某カフェで海をボーっと眺めながら酒を飲む。
昼間に飲む酒は、ことのほかうまい。

ジントニック、
IWハーパーのソーダ割り、
ハイネケンビール。

アメリカンスピリッツのメンソール。
(自宅ではタバコは全く吸わない。)

そこを出て、夕方、
なじみの某小料理屋へ。
少し早めの時間帯だったが、ママさんに入れてもらう。

レンコンのきんぴら、鯵の刺身、
鯨と茄子の味噌炒め、 焼き魚、
日本酒。

うまうま。

この某小料理屋にも何度か来たことがあるという
地元湘南出身のミュージシャン、ブレッド&バターの話で
マスターとママさんとで盛り上がる。

実は僕は四国のど田舎にいながらも、
中学1年の頃からブレッド&バターのファンだったことを告白する。

久しぶりの鎌倉を堪能。

♪ テーマ曲 「Hotel Pacific」 by ブレッド&バター♪

関連記事:
「海のそばに行く」
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# by y_natsume1 | 2007-09-23 23:42 | 鎌倉湘南Seaside




夏目芳雄の東南アジア・映画・ジャズ・酒などに関するよもやま話です。
by y_natsume1
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