カテゴリ
Entrance ようこそ
Biography 略歴
夏目芳雄の著作物
Moon
アジア的独白
鎌倉湘南Seaside
酒×酒
Back Street Days
四国
Music Bang Bang
Jazz Night
ビートニク
マレーシア駐在記
シンガポール
ベトナム
南の島
韓国
中国
キューバ
メキシコ
アメリカ
Books
日々の雑文
子供語録
ごはん
映画言いたい放題
過去の映画評「あ」
過去の映画評「か」
過去の映画評「さ」
過去の映画評「た」
過去の映画評「な」
過去の映画評「は」
過去の映画評「ま」
過去の映画評「や」
過去の映画評「ら」
過去の映画評「わ」
その他
以前の記事
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2012年 12月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月


<   2008年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧

くだもの と ひまわり

夏みかん 

はっさく

びわ

いちじく

ざくろ  

果ては しぶ柿まで ・・・・・・・・・・・・・・


これらは全て
僕が幼稚園から小学生にかけての頃
瀬戸内の海辺の近くにある僕の実家の庭や敷地になっていたものばかりだ

役所から なんとか貸付やら なんとか保護やらを受けまくる母子家庭だったから
決して裕福ではなかったけれど
(その反動が今の僕の物欲に出ているのかもしれないほどに)

そういう くだものには なぜか 恵まれてた

食べたくなったら もいで 食べる
そんな シンプルな感性で 生きていたような気もする


特に 熟れに熟れたいちじくは 甘くてうまかった
白い液体を表面にたらし
農薬を使っていないからか ハエがわんさかたかる 
それほどに 甘い

はっさくは
瀬戸内ではよく見かけられるミカンだ

はっさくは旧暦の8月1日を意味している
夏の ミカン



いろんなくだものに囲まれてるありがたさを 
当時はそれほど意識もせずにいた

それが 当たり前だと 思ってた
当たり前じゃ なかったんだけどさ

今なら  わかる

当たり前じゃ なかった

祖父は
戦争で故郷・四国瀬戸内の 
自分の生まれ育った本家の近くに
疎開してきて

肩身の狭いながらも そのまま分家として居ついた祖父には

身内(本家)からひどい扱いを受け
卑屈にさせられるほどの ひもじい経験が  
そして飢えの体験が
身にしみていたのだ

だから 土地さえあれば
今度また戦争が起こっても
くだものや何かしらの食料をつくり
なんとか飢えをしのぐことができる とでも
考えたんだろう

いや もうそれは 
意地と恨みを晴らすがごとくの心境に 近いのかもしれない

だから ようやく手に入れた2軒目の家と土地で
農家でもないのに
あんなに たくさん 意識的にくだものの木を植え
実際に実が生るまでに 育てたんだろう

たぶん そうだ
そうに違いない

祖父の生前の言動から思うに
たぶん 間違いない

祖父や母たちは  それほど 食べ物で 嫌な思いを したのだ

43歳になった今年 ようやく僕は なんとなく そう思えるようになった



小学校低学年のころ 暑い季節には
同じ家の裏庭の端っこでは たくさんのひまわりが 咲きに咲いて

それこそ 黄色い「生」が 狂喜乱舞していた

花が終わったあと
幼い僕は
枯れた花から種をほじくり出したり
地面にぼろぼろと落ちたひまわりの種を 
手にいっぱい すくい上げたりする

思えばそれは
「あの命」 を 擬似的に すくい上げていた行為 だったのかもしれない



あの家 今は どうなってるんだろう
あの家には もう誰も いない はずだ

たぶん くだものの木はみんな 枯れてるんだろうな
誰も  いないんだから


当時のくだもの と ひまわり たちに
感謝しなければ ならない

そして 感謝しつつも
それらを またこの手に この胸に いだきたくなる


四十をゆうに超えるこの歳になっても (いや、この歳だからなのか) 
いまだに 自分は 
「足るを知る」 ことからは はるか 遠くにいて


とにかく 今  

甘酸っぱい くだもの と 黄色い「生」の花が   

なぜか無性に  この手に 欲しいのである

  
♪ テーマ曲 「花」 by 沖縄の人なら どなたでも(笑) ♪

関連記事:
「色事は 四十からが面白し」
「月子さんのお話 (4) ~遊郭の夕べ~」
[PR]
by y_natsume1 | 2008-05-25 18:18 | 日々の雑文

好きな食べ物 (4)

白いご飯とみそ汁に合うもの、 一緒に食べたくなるもの・・・・・・・。

たくさん、たくさんあるけど、まずは
白菜の漬物。 

これ、ホントにうまい。 大好きだ。
キムチも好きだけど、普通の白菜のお漬物の方が白いご飯がすすむ。

そして、ご飯の上に
キュウリの古漬け(ぬか漬けが古くなったヤツ)と
生姜を刻んだのと鰹節をそれぞれたっぷりのせ、
しょう油をちょっと垂らす。

これも白いご飯にとても合う。
二日酔いの朝にもいい (朝ごはんは土日の休日だけは食べる)。

普段は雑穀米や玄米を炊いて食べることが多いけれど、
白米はやはり日本人の食の王道、基本、でしょ。

ここ数ヶ月は特に、食事が美味しく感じられている。

当然、 太る。

ジムに行く。 ダイエットする。

食べる。 飲む。

太る。

ジムに行く。 ダイエットする。

また、食べる。 飲む。

♪ テーマ曲 「島唄」 by THE BOOM ♪
[PR]
by y_natsume1 | 2008-05-21 20:37 | ごはん

アルゼンチン料理は肉だろ やっぱり

ちゃんとした肉を大量に食べたくなって、
わざわざ遠く、川崎の隣、鶴見にあるアルゼンチン料理の店 La Estancia  まで行く。

アサード(牛の骨付き肉)、チョリソ、モルシーシャ(血入りソーセージ)の炭火焼盛り合わせ
ボリビア風リゾット。
フリホール(黒豆の煮込み)。
牛肉のステーキ。

アルゼンチンの赤ワイン 「インカ」。
マテ茶。

アルゼンチン風エンパナーダ(具はビーフとチキンがあるがチキンを選択)。

どれもこれも、 うまい。 ホントにうまい。

ニンニクや胡椒などのスパイスの使い方がおみごと。
日本人の味覚に合わせたり、おもねろうとしたりせず、
たぶんアルゼンチンの味のまんまなんだろうな。
そこがいい。

次回はハチノスの煮込みや、鳥のもも肉も食べてみたい。

太った。 完璧に。

幸せだ。

♪ テーマ曲 「Tres Notas Para Decir Te Quiero 愛を奏でる3つの音符」 
            by Vincente Amigo ♪
[PR]
by y_natsume1 | 2008-05-18 14:27 | ごはん

ジャスミンと巫女

2008年5月初旬の深夜、某酒場に入っていく。

隅の席で見知らぬ恋人たちが濃厚なキスを交わしている。

その傍ら、
カウンター席で飲んでいたミュージシャンとTVマンとI氏たちと、
やって来たばかりの僕は、
数ヶ月ぶりに再会する。

既にカウンター席はいっぱいだ。

僕は中央の台のところに「特別席」を作ってもらい、
1人、立ち飲み。


僕が1人で飲んでた中央の台のところに
ミュージシャンやTVマンがなぜか自然と集まり始め、
僕と一緒に立ち飲み。

マスターも時々参加する。

ミュージシャンはもうすぐ新しいCDアルバムを出す予定だ。
嬉しい。

隅のカップルの熱いキスを ちらちらと楽しみながら 見て見ぬフリをしながら、

音楽と京都と恋人達の熱いキスの方法と詩と九条と巫女の存在とが
僕たちによって代わる代わる語られる。

なんて楽しい夜なんだろう。

ボクハ コノヨル 10スウハイ イジョウ ノ ペルノー ノ ソーダワリ ヲ タイラゲタ

****************

気がついたら 僕はいつのまにか別の空間にいる

夜のカレーライスが
首都高の擬似ムーランルージュに激突し
28種類の色彩を必死で犯している

いや 犯している幻想を抱いている

あの「巫女」が
映画でアンディ・ウォーホールを演じた俳優 
(それはデビッド・ボウイでもガイ・ピアースでもいい  それは問題ではない) 
に乗り移り

僕たちに告げる

5番目の砂漠へ向かえと

音楽の舌と僕の舌がねっとりと絡み合い  
吸い合っているうちに

間抜けなことに

ボブ・ディランの豊満な胸は とうとうはちきれて
5番目の砂漠にミルク色の涙を落としまくる

砂漠を目指して僕たちは動く

巫女のお告げによって青山経由で(逆方向だろうに)
三宿の黄色い酒場に場面が変わる

巫女の姿はここにないが 
ここでも僕を守っていることに変わりはない
ジャスミンの匂いでそれが わかる

黄色い酒場で僕の大好きなイエローセンターラインが流れ
そのすぐ後に人間の証明のテーマ曲がかかる
その曲は黄色い酒場で必ず最後にかかる 閉店の合図だ

ありがとう  マスター

楽しくて幸せな酒だった 

僕はディランの涙という名の雨が落ちまくる午前10時の街に出て
この世とあの世のはざまの 微妙なグレイゾーンを漂いながら
オパールを探し始める

僕は どこで射精すればいいのだろう


ヘンリー・ミラーが書いているように
僕たち人間には時間よりも空間が必要なのだろうか

だとすれば それは どこだ?

そもそもオパールにもディランの涙にも首都高の擬似ムーランルージュにも
何の意味もないのだ

いや すべての名称には

何の意味もない
何の意図もない
何の根拠も ありはしない

意味を求めてはいけない
答を追いかけてはいけない
応えを期待すべきではない

人は皆 求めすぎなのだ
意味などないのに

ただの 記号だ
何かと何かを相対的に区別するためだけの

相対的な区別の点では多少の意味はあるが
それだけだ

そして ただ 存在するだけだ

切ないほどに


僕が問うているのは 意味や意図ではなく
存在そのものなのだ

ここでは存在そのものが 問題なのだ
本当に この世に 存在しているのかどうかが 今 重要なのだ


二つの睾丸の間でペニスを硬く勃起させながら
僕はこれでもかというほど何度も
月子さん(仮名)とワルツを踊っている幻覚を観る

(今夜の「月子さん」はいったい誰のことを指すのだろう? それが誰であろうと本質的な問題ではないのに そんなふうに人は僕に尋ねようとするのだ  愚かなことだ )

このとき 幻覚(あの世)の中でも
僕の勃起したペニスはしっかりと存在していた ハズだ


けれど現実(この世)においては 僕の目の前で
ディランの涙に濡れた街が
美しい墨絵そのものとなり
とっくに僕を狂気に導いているところだ

午前10時の雨に濡れた新緑は 
鮮やかなモノトーンの墨絵に同一化する

香を焚こう
清めよう この 空間を

京の街で買い求めた  「墨香」という香を焚こう

そしてその香りの中で西東三鬼や金子光晴のような
色っぽくて味のある無頼な文章を高らかに朗読しよう
言葉そのものの意味ではなく 彼らの存在を感じるために

夜が明けたというのにあの月は まだ見えない
僕が見たいのは 夜の月じゃなくて
昼間の赤い満月だ

いったい いつになったら あの月を見ることができるのだろう

ねぇ、オパール、
そこに、 いるんだろ?

    いつか いつの日かきっと 僕と ワルツを 踊ろう  

♪ テーマ曲 「waltz #2 (XO)」 by Elliott Smith ♪
♪ テーマ曲 「bottle up and explode !」 by Elliott Smith ♪
♪ テーマ曲 「miss misery (early version)」 by Elliott Smith ♪

関連記事:
「月子さんのお話 (4) ~遊郭の夕べ~」
「京方人(みやこかたびと)」
「三線の調べに酔っておるのだ」
「亜空間の果て」
「亜空間の果て (3) ~九つの満月~」
「無頼の短編小説 「神戸」 by 西東三鬼」
[PR]
by y_natsume1 | 2008-05-11 17:42 | Moon

映画 マイ・ブルーベリー・ナイツ (2007)

ジュード・ロウが電話で怒鳴る。

客の名前?
覚えてないな。
何を注文した客なのか言ってくれ。
いちいち客の名前なんか覚えてられない。
けど、注文内容が分かれば、だいたいどの客か分かるから。

・・・・・・・・・正確じゃないけど、
たぶん、こんな感じのセリフだったと思う。

常連客ならいざ知らず、1度来ただけのお客の名前や住所までいちいち聞いて覚えておくようなバーテンダーは、普通はいない。

根掘り葉掘り聞かずに、
客をそっとしておく寡黙なバーテンダーが大抵の場合は望ましいわけだし。

バーテンダーたちだって、記憶すべきことがあればキチンと記憶するだろうし。

だから、そのシーンには素直に共感できた。


それと似たようなことが自分にもときどき起こる。
客の立場として。

僕のいないときに
お店で他の誰かが僕のことを尋ねてくれることがあるらしい。

ゴロワーズ吸ってペルノーのソーダ割りばっかり何杯も飲んでたあの人、今度いつ来るの、また一緒に飲みたいんだけど、みたいな感じで。

(尋ねてくれるのはなぜか男性陣ばかり(苦笑)。 こないだも警察の特殊部隊SATのタフガイたちに気に入られてたらしい・・・・・。 あっちの意味じゃなくてね。 泥酔しててほとんど覚えてないんだけど。  泥酔してるのに面白いヤツだと同性に気にかけてもらえるのはとても嬉しいことなんだけど、女性にご縁がないのは、相変わらずなんだよなぁ。)


それとこの映画で他にも印象的だったのは、
メンフィスの夜の酒場の場面。

デイヴィッド・ストラザーンが飲んだくれるシーンが、
とても人間くさくて、いいんだな。

ストラザーンが絡んでるエピソードそのものは、
悲惨でどうしようもないのだけど。


夜のハイウェイは
ロードムービーとしての神秘的な色を僕たちに見せつけているかのようだ。

♪ テーマ曲 「どしゃぶりの雨の中で」 by 和田アキ子♪
♪ テーマ曲 「夜のハイウェイ」 by ザ・モッズ ♪
♪ テーマ曲 「崩れ落ちる前に」 by ザ・モッズ ♪
[PR]
by y_natsume1 | 2008-05-10 13:25 | 過去の映画評「ま」

男の料理 (8)

連休だと怠惰になって、生活のリズムが狂いやすくていかんねぇ。
自嘲。

2008年5月初旬のある休日。 午前3時。

ずっと酒ばかり飲んでて ほとんど丸一日食べていなかったせいか、
目覚めたら猛烈な空腹感に襲われる。

それも、深夜のおかしな時間帯に。
家には誰もいない。

ボブ・ディランのCDをかけながら、しばし思考する。

外へ出たくないし
出たってこんな時間帯に食べたいものにすぐにありつけるかどうか。

仕方なくスパゲティを作る。

作るってほどのものでもないが。
騙されたと思って、テレビのCMどおり、やってみる。

永谷園の 「松茸の味お吸いもの」 の素を
茹でたスパゲティに和える。
バターとしょう油を少し使って風味を出す。

ただ、それだけ。

簡単。 まずまずイケル。
ものすごく美味いわけじゃないけど、決して悪くはない。

それでもまだ満腹にならなくて、
トーストサンドを作る。

ボブ・ディランは相変わらず意味深な曲を歌っている。

8枚切りの普通の食パンを2枚、軽くトーストして
マーガリンと粗びき粒マスタードを塗る。

ハムがなかったから魚肉ソーセージをスライスして
レタスと一緒にトーストに乗せ、
マヨネーズをかけてさらにもう1枚のトーストではさむ。

ゆで卵をスライスしたのも本当ははさみたかったけど、
茹でてる時間がもどかしくて、
あきらめる。

スパゲティ茹でるのまでは我慢できたけど、
今からゆで卵まではもう待てないって感じで。

包丁で半分に切って、ほおばる。

ドリンクはガス入りの水にライムを搾ってもよかったのだが
あいにくライムも切らしているときたもんだ。

めんどうなので缶ビール。 迎え酒。

正解。

うまい。

♪ テーマ曲 「Love Minus Zero / No Limit」 by Bob Dylan ♪
[PR]
by y_natsume1 | 2008-05-05 19:41 | ごはん

京方人(みやこかたびと)

2008年4月26日(土)。

大阪出張のあと会社の皆と別れ、1人で京都に立ち寄る。

この日訪れた神社仏閣は、
西本願寺、東本願寺、三十三間堂、上賀茂神社。

どこも新緑が美しく、
その建築様式に心を奪われる。

例えば西も東も本願寺の建築物は雄大で、
唐門は妖しいほどに色っぽく素敵だ。

(同じ雄大さという意味で、昨年訪れた知恩院も大好きなお寺である。)

西本願寺のお隣にある龍谷大学の歴史的な西洋建築もみごと。
素晴らしい。


今回、御影堂が修復中の西本願寺を訪れた時のこと――。

西本願寺と龍谷大学の間にある小道(北小路通)を
堀川通りから幼稚園方面に向かって進む。


唐門あたりに来た時、なぜか突然、
僕は一種のトリップ状態に陥る――。

**********

――以前勤めていた会社の同僚(でも僕より10歳位年上だった)、
シンさん(仮名)のことが急に頭に浮かぶ。

シンさんは10年ほど前に病気でこの世を去った。
ずっと体調が思わしくなく、彼がロンドン勤務を切り上げて日本に帰っていたときのことだ。

僕は当時マレーシアに駐在していて、その急な訃報を聞いて驚いた。

訃報の2~3ヵ月後ぐらいだったと思うけど、一時帰国した際に、
シンさんのマンションに未亡人を訪ねて、お焼香させて頂いた。
子供はいない。

僕とシンさんは年齢だけでなく育った環境も経歴もまるで違ってた。
それほど親しく深く付き合いがあったわけでもない。
それが当時のあの会社では普通のカルチャーだったし。

けれど僕とはなぜか妙にウマが合い、互いに親しみがわき、
自宅が割と近いということもあって(互いの家には行かなかったけれど)、
ときどき同じ電車で一緒に帰宅したものだ。

・・・・・・・・ この数ヶ月、よくシンさんが僕の心に現れる。 

今から半年ほど前、
僕は以前の会社の総務部に本当に電話して、
シンさんのお墓がどこか、知っている人でもいないだろうかと尋ねたほどだ。
(お墓ぐらい知っとけよ、自分。 ご遺族の連絡先ぐらい書いとけよ、自分。)

結局は分からなかったけど、お墓参りに行きたい気持ちは今も、ある。


「夏さん(僕の愛称)、大丈夫だよ。 安心して。 大丈夫。 安心して夏さんの人生を楽しめばいいんだよ。 オレの分まで、楽しんでおくれよ」

彼は僕のところに現れるたびに、そう言う。 

いや、そんな風に聞こえるような「気がする」、
と言った方がもう少し正確かもしれない。

僕には霊感なんかまるでないから。

けれど唐門の手前でシンさんのことを
何のきっかけもないのに突然思い出したのは本当なのだ。

うまく言えないけど、ふとした拍子にシンさんのことを思い出し、
シンさんが話そうとすることが、ただ僕の心になんとなく浮かぶ、
そんな感じなのだ。

特にこの数ヶ月から半年は、何度かそういうことが起きている。

僕はいつもシンさんに、守られているのだろうか。


**********

―― ほんの数秒の間だったけど、
春の京(みやこ)は、僕を異なる時空へいざなう力が、あったのかもしれない。

あぁ、なんだか新緑が、
美しすぎて、まばゆい。

「生」そのものが、まばゆいように。

この日の本願寺の唐門や三十三間堂をすすめてくれた「その人」に、
僕は心から感謝している。

♪ テーマ曲 「アメイジング・グレイス」 by 藤原道山 ♪
[PR]
by y_natsume1 | 2008-05-03 19:32 | アジア的独白




夏目芳雄の東南アジア・映画・ジャズ・酒などに関するよもやま話です。
by y_natsume1
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧