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カテゴリ:過去の映画評「ら」( 15 )

レッドバイオリン (1998)

以前の自分の記事の内容 (古着のツイードジャケットのエピソード)を、
ある日 ある時 ある場所で、ある親しい友人に話したところ、

それなら夏目さんが気に入りそうな面白い映画があるわよ、とお勧めしてくれたのが 

「レッドバイオリン」 (1998)。

ジャケットのエピソードに直接関連する話じゃないんだけど、テーマには共通してるところがあると思うし、夏目さんが好きそうなタイプの映画だと思うわよ、
って。

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観てみたら・・・・・・・
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by y_natsume1 | 2005-11-22 21:18 | 過去の映画評「ら」

ローズ


ローズ
/ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン







伝説の女性ロック・シンガー、ジャニス・ジョプリンの生涯をモチーフにした、「ローズ」という架空の歌手の物語。

この有名大ヒット映画を今まで観たことがなくて、あることがきっかけで、最近やっとこさ深夜に観ることができた。

四半世紀も前の作品なのに、今観ても全く色あせていない。最初から最後まで興奮しまくり。たぶん、ローズの生き方には、いつの時代でも心に響く何かがあるから、かもしれない。切なくて、胸が張り裂けるようなストーリー。

主演のベット・ミドラーの演技力&存在感は際立っている。すごい。
太く短く生き、酒やドラッグに酔っては周りの人間に吠えまくる。
この映画は既にジャニス・ジョプリン云々としての物語を超越し、ベット・ミドラー自身の物語といってもいいぐらい、彼女の代表作になっている。

「男が女を愛する時」をステージで歌うシーンは圧巻だ。魂の叫び。

観終った後、しばらく興奮して眠れなかった。
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by y_natsume1 | 2005-01-28 17:36 | 過去の映画評「ら」

リオの若大将

1968年制作。加山雄三の若大将シリーズは20本近くあるし、どれもこれも出演者から基本的ストーリーまでほとんど同じ。その意味で「寅さん」のように、単なるワンパターン映画だろう、という批判も多いだろう。しかし、この作品だけは数ある他の若大将シリーズとは少々違う雰囲気がある。この時代の映画だからこその良さがあるのだ。例えば、オープニングのサイケなデザイン、コスプレ風俗、大学生がノートを有料コピーするシーン(そんなの、当時はまだコピー機自体が珍しかったり存在しなかったりしたのだからね、新鮮な大学生の風俗だ)、いわゆるグループサウンズよりもよっぽどUKロックに傾いたハードなギターサウンド、マンガ本を読むシーン、などだ。サブカルチャーの面白さ。当時の時代が生んだ雰囲気を、この映画は内包しているからだろう。その頃流行っていた「少年サンデー」の「ゲゲゲの鬼太郎」に触発されて鬼太郎たちの扮装をした若者がコピー機のあるカフェで踊るシーンなどは、今のコスプレ文化そのもの。そして、この作品でこれまでマドンナ役を務めてきた星由里子の出演が最後になる(次回作からは酒井和歌子がマドンナ役)。年齢的には「もうお年」ということなのだろうが、この作品では初期の星由里子になかった面、つまり妖艶というか、フェロモンを出しているのである。プライベートで何があったのかは知らないが、明らかにそれまでの清楚なだけの星由里子より、女としてのエロチックな雰囲気が出ている。この作品を境に、あるいはそれより前から予兆のあった、映画産業自体の衰退は残念かつ皮肉。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:57 | 過去の映画評「ら」

Returner

金城武主演。監督・脚本・特殊効果の山崎貴は本当によく頑張ったと思う。それが感じられる。ただし、「未知との遭遇」や「ET]の宇宙人、「ターミネーター」シリーズの基本的設定、「マトリックス」のブレットタイム撮影、黒マント衣装などのパクリは否めない。これらの映画が存在しなくとも、「Returner」が生まれる日本映画界であって欲しいのだが・・・。金城武は可もなく不可もなし。岸谷五郎もそれほど怖くはない(怖い役を装っていたけどね)。ただ、樹木希林などのベテランの味はさすが。言っておきますが、そういう難点を度外視しても、観てるとけっこう面白くて最後まで観てしまう映画でした。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:56 | 過去の映画評「ら」

猟奇的な彼女

韓国映画。ここでの「猟奇的」という言葉は、「おかしな」とか「変わった」とか、その程度の意味合いらしいです。地下鉄で偶然出会った二人。彼女は事あるごとに彼に何かを命令し、彼が拒否しそうになると「殺されたいの?」や「そんなに死にたい?」などのセリフを吐く。いや、言葉だけでなく、実際に、殴る。平手で打つだけでなく、殴る、のである。おかしなカップル。特に主人公の女の子が地下鉄で吐く場面にご注目。いいですねえ、この場面。吐くシーンそのものより、吐く前に我慢して、一旦出かかったアレを飲み込む演技、これがサイコウに受けます。主演女優の存在が、この映画を救っている。映画はサッカーの試合のように前半、後半、延長戦という章割りというか区切りを設けている。映画の冒頭からスピーディーでとても好感が持てるだけに、後半がありふれた(?)メロドラマになり過ぎているのと、「延長戦」はやや不要の感じがして惜しい。「延長戦」におけるいくつかの偶然は重なり過ぎで、わざとらしいしねぇ。けれど、こういうハチャメチャなキャラの人間が出てる映画ってすごく好きです。そしてそういうハチャメチャな人間も、実はとてもナイーブで傷つきやすい、というありふれた設定も、決して悪くはないと思ってしまう。韓国映画は最近、すごいのが多いですが、これも挑戦してみませんか?
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:45 | 過去の映画評「ら」

ラスト・サムライ

既に観た人が多いだろうし、今更ですが、僕も他に観るものが多くて最近やっと観れました。

↓以下ネタバレ含みます↓

良いところ:

・おおむね評判どおりでそれなりの期待に応えてくれる内容。意外と見かけ倒しではない。

・ハリウッドが「日本」や「日本人」を題材に描くと、今までは日本人としては違和感やこっけいさが感じられることが多かったけど、本作は日本人から観てもそれほど違和感はないはず。もちろん映画だから、フィクションだよなぁって思うところもあるけどさ。

・渡辺謙と福本清三の演技が素晴らしい。特にトム・クルーズを監視する役の福本清三はすごい。だてに東映で40年も斬られ役をやってないよ、という感じのベテラン。セリフがない寡黙な侍の役だが、圧倒的な存在感を画面に出している。本作における福本清三こそが、「映画の中での存在感の高い俳優」というのだろう。

・渡辺謙の英語の発音が予想以上によかった。これは普通に観てるぶんには目立たないことなんだろうけど、映画全体への影響が大きい点だろう。

・戦闘シーン。迫力あります。ニュージーランドロケも外国馬も「映画=エンターテインメント」だから許す。日本映画だと、同じ題材でもああも迫力ある映像にはならないだろう。ハリウッドならでは。
・子役の演技がいいんだよ、これがまた。
・衣装や室内美術、色彩などもかなり頑張っているのが分かる。素晴らしい。


良くないところ:

・主演がトム・クルーズではなく渡辺謙に見えてしまう。渡辺謙がクルーズを食っていたと言われているほど。日本人ファンにはそれでもいいのだけど、話の筋からすれば、焦点はクルーズの役にもっと当てるべきだろう。ある映画雑誌の解説によると、これは監督や編集の責任なんだってさ。両者とも非常にいい演技をしていても、編集によって印象や存在感が違って見えてしまうという、典型的な逆効果(??)の事例。映画の冒頭からして渡辺謙の瞑想シーンだからねえ。そりゃ主役は勝元(渡辺謙)だって思うわなア。編集ってかなり観客の印象を左右するんだね。

・勝元(渡辺謙)たちに捕らえられた米国人大尉(クルーズ)が、いつの間にやら「武士道」と彼らに共感していく、その変化の描写が今一つ、かな。武人であることは共通するにしても、なんでそんなに簡単に共感できるのよ? イージーすぎるような気がした。描写に要する時間は必ずしも多くかける必要はないけど、説得力を持ってそこを丁寧に描かないと、意味がないのにね。

・なぜ勝元たちが明治の新政府に反抗しているのか、それなりに日本人として理解(又は想像)はするけど、充分な描写があったとは言えない。そこらあたりをできるだけ単純化しようとした監督たちの努力は垣間見られるけどさ。なんで反抗しているのか? そもそもそこがこの映画のキーポイントなのにね。不十分な説明・展開だったと思う。上映時間や編集の都合でカットされたいくつかのエピソードにそういうのが丁寧に描かれていたとしたら(出演者のインタビューを読むとそうらしいけど)、ちょっと残念なことだ。

・人物設定にまで文句をつける必要はないのかもしれないけど、やはり勝元(渡辺謙)の役は武士にしては饒舌すぎる。個人的には侍は福本清三の演じた役柄のように、ある程度寡黙でいて欲しいものだ。もちろん、新しい「サムライ」の解釈方法の一つというか、英語ができて饒舌な人物設定だからこそ、この映画が面白くなったんだろうけどね・・・。それに外国だとああいう勝元の名誉観や死生観、忠義の尽くし方などはミステリアスなものとしてかえってウケるのかもしれないね。

・中村七之助の演技がまるでダメ。この人はホントに歌舞伎俳優か? たぶん下手くそではないのだろうけど、画面上は下手に見えてしまう。演出側が意図した「天皇の若さゆえの未熟さ」と「演技が下手に見えてしまうこと」は全く別問題のはず。そこがキチンと整理されていないように思えた。若き明治天皇という難しい役ではあるけどねぇ・・・未熟な若さを上手く演じて欲しかった、ということ。


ちなみに・・・・新渡戸稲造の「武士道」を読んだことがあります。
新渡戸に限らず、あの時代の日本人エリートはあれほどまでに教養が高かったのかと驚いてしまったほどの内容。そして新渡戸が書いたように、明治時代に武士はもういない。「ラストサムライ」と同じような感慨が・・・。「武士道」には武士のいろいろな価値観が考察されている。「名誉」、「誠(武士に二言はない)」、儒教からくる仁、義、忠義など、教えの数々・・・。例えば、「名誉」ですが、「ラスト・サムライ」の字幕スーパーでは「Honor」を「誇り」ではなく、やっぱり「名誉」と訳していたのは、新渡戸の「武士道」に倣ったものかもしれないけど、場面によっては「誇り」の方が日本語の語感としてしっくりくる気がした。「誇り」。僕だけでしょうかね、そんなこと思うのは。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:42 | 過去の映画評「ら」

ルシアとSEX

子供にはさすがにオススメできませんが、いわゆるおバカな「ポルノ映画」でもないので、とにかく観て頂きたい大傑作。

フリオ・メデム監督のスペイン映画。セックスシーンが過激なだけの単なるエロ映画だと思ったら大まちがい。セックスシーンは、ヘンにいやらしさを感じさせず、むしろ生き生きとした人間くささへの執着を感じさせる。そして決して難解過ぎず、つまらない映画でもないと僕は信じます。――

マドリッドのレストランでウェイトレスをしているルシア(パス・ヴェガ)は作家ロレンソと同棲している。悩みを抱えたロレンソは失踪する。ロレンソはルシアと同棲する前に、ある地中海の島で別の女性と知り合っていた。その女性との間にできた娘の名は「ルナ」という。ロレンソの小説の中の物語と、彼自身の告白が交錯する見事なストーリー。サスペンスタッチの展開。映画の後半では、お互いに知らない者同士だったはずの人たちがその島に集うことになる。島のペンションには訳ありの女主人(ナイワ・ニムリ)がいる。その島とはいったい・・・・。

単なるエロ映画だと思ったら大まちがいだと冒頭に書きました。確かに性器や陰毛なんかのシーンがいくつかあるし、セックスシーンはかなり過激です。そのためかどうか分かりませんが、日本では劇場公開されずにビデオ&DVDがスペイン初公開から2年も3年もたってやっとこさ発売されただけ。日本版ビデオでは陰毛は無修正で、性器はボカシを入れている。その点、この作品は「大人から子供まで皆で観ましょうね」的な家族向け一般娯楽作ではないけれど、もっと高く評価されていい芸術性があるとも思う。性器が映されるシーンは「それなりの」(あくまでそれなりの、ね)意味合いと理由があるのだと前後の脈絡から感じ取れるので、僕自身は嫌悪感や違和感はそれほど感じなかった。男がそういうエロチックなシーンを見て嫌悪感も何も、あったものではないのだけどさ(苦笑)。例えば、島のペンションに泊まっているカルロスという男性が、海岸で自分の裸体に泥を塗って寝そべっているシーン。そこにルシアも寝そべってくる。特にセックスしようとはお互いに会話していないが、カルロスの勃起した(注:映像的にはボカシが入っているけれど恐らく勃起していたと思われる)ペニスを見たルシアが、今はそんな気はないのよ、とカルロスにつぶやくところなどは、性器の描写がそれなりに必要な演出だったのだと理解できる。 もちろんあくまで表面的な理解の仕方ですけどね。このシーン前後におけるルシアの心理を読み取っていく方が意味があるかもしれませんけど・・・。

ありふれた言い方ですが、この作品は脚本のレベルがものすごく高い。巡り巡るストーリー、何かと何かが関係していそうな(あるいは逆に関係していなさそうな)設定。そしてそれぞれタイプの違う出演女優たちの個性的な魅力が画面を通して伝わってくる。女優たち自身の肉体、特に主演女優パス・ヴェガの美しい裸は、それだけで既に良質の演技の一部なのかもしれないとさえ思える。撮影も見事です。特に意図的なカメラの露出コントロールが素晴らしく、島における「太陽の光」がまぶしくてまぶしくて、もうサイコウです。地中海の島のロケは本当に大成功で、僕も是非行ってみたいと思いました。そんなことが頭をよぎったのは「グランブルー」や「ローカルヒーロー」のロケ地に感動して以来でしょうか。まだどこも行ってませんけど。白い砂浜や海の自然と、作家ロレンソがチャットするインターネット(=人工的なもの)の対比というか落差感覚もよい。インターネットで交わされるロレンソの話の内容、これはある意味で彼による別の物語(小説)ですが、この映画のキーポイントの一つでしょう。

出版社の男性編集者ぺぺは、作家ロレンソを同性愛的なまなざしで見ている(=「看ている」)、と僕自身は勝手に解釈しました(どこの映画解説にも載ってなかった点なので違うかもしれませんが・・・)。この映画におけるぺぺの献身的な、それでいて目立たない愛情を、そしてこの編集者の存在そのものを、映画の主題ではないにせよ、最後まで見落としてはいけないような気がしました。もしかしたら、編集者ぺぺはこの映画の観察者である観客、あるいはメデム監督の分身なのかも?? まさか、ね。考えすぎか。

太陽(ロレンソ)と月(ルナ)と、島の光・・・。海岸の穴ぼこ。
映画の表現手法として使われる様々なメタファー(暗喩)。
映画のクライマックスでナレーション的に語られるセリフがある・・・
「この物語のいいところは終りがないことだ。穴に落ちたら、またそこから戻って別の物語が始まるのだ・・・」
ネタバレにならないよう、これ以上は書きませんが、何のことかは映画を観てのお楽しみ。
この映画の監督って、他の作品(「アナとオットー」)でもそうだったけど、いくつかのキーワードと、巡り巡っていく回転ストーリーが好きなんだろうかね。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:36 | 過去の映画評「ら」

ラブ・アクチュアリー

傑作!思いやりにあふれたラブコメ映画。試写会で観た(・・・なんて書くと、さも自分が映画業界にいるかのようですが、知人からタダ券頂いたので行っただけ)。たぶん、2004年中に観た(&これから観るであろう)新作映画のベスト5に、今から入れておきたいと思うほど大好きな作品。「ブリジット・ジョーンズの日記」や「ノッティングヒルの恋人」と同じ製作スタッフなので、作風は想像できるはず。女性には特にウケそう。この手の映画が嫌いな人(中年男性とか?)もいるだろうけどねぇ、そういう人はほっておこう。

ロンドンを舞台に19人の登場人物がおりなすいくつかの愛の物語が同時進行で描かれる。
いまだに同僚男性に告白できないOL、亡くなった妻の連れ子(息子)と父親、ロック歌手とXXX、首相と秘書、互いに言葉の通じない英国人作家とメイドのポルトガル人など、さまざまなパターン。
セリフがいかにもヨーロッパ的ウィットに富んでいて、全編にわたってユーモアのセンスが抜群。泣いたり笑ったりの連続の映画。9・11同時テロ事件・・・あの日、Eメールや電話などで飛び交ったメッセージは決して怒りや憎悪ではなく、大切な人の安否を心配したり、最後の愛情を伝えたりする内容がほとんどだった、という冒頭シーン。そう、テロ事件を契機に、単なる男女の恋愛にとどまらず、家族、恋人、親友など、大切な人を大切に思い、愛情を伝えようという、大きな人間愛が、この映画のテーマなんだろうねぇ。40代、50代以上の大人のカップルにも観て欲しい。そして、こんなストーリーなんてわざとらしいなどと思わずに、照れずに素直に観て欲しい。単なる映画なんだからさ。これを観ると、いくつになっても「恋」って切なくてステキなんだなと改めて思ってしまうよ。そして僕らの日常だって、考えようによってはその日その日がドラマチックなのだ、と。

それにしても・・・音楽の使い方がうまい! うますぎる。単に映画の効果音としてだけではなく、映画の中の小道具として重要な位置を占める。特にビートルズの「All You Need Is Love」やジョニ・ミッチェルのCD、学校の発表会で少女の歌うマライア・キャリーの曲など。

登場人物たちはそれぞれ不器用で恥ずかしがりや。西洋人とはいっても愛情や気持ちを伝えるのは決して得意ではないシャイな等身大の人たちなのだ。率直な表現を売りにすることの多いハリウッド映画の人物設定と比べると、かえってアメリカ人の率直さが下世話で節操のないものに思えてしまうほどだ。英国首相(ヒュー・グラント)が米国大統領(ビリー・ボブ・ソーントン)に毅然とした発言をするシーンは、今のヨーロッパがアメリカに対して抱いている感情を現していていいですねぇ。ローワン・アトキンソン(Mrビーンの俳優)が出てくると、役柄に関係なくそれだけで映画館は爆笑になったよ(それでいいのかどうか?いいんだろうね)。ロック歌手のキャラも面白いし、英国首相と恋に落ちるお茶汲み秘書もミリョク的。そして、エマ・トンプソンがあれほど素晴らしい大人の女性だったとは。再発見でした。難点といえば、登場人物が多すぎるという意見があるのと(僕は上手くまとめてあったと思うけど)、試写会のせいか編集がぶつ切れになっていた部分がいくつかあったこと、ぐらいかな。あんまり気にならないといえばならない。

めでたく恋がかなったカップルも、残念ながらダメだった人も、皆、恋する相手がいないよりよっぽどいいのだという作者の主張が感じ取れる。その主張の良し悪しは別として、映画として超オススメ、です。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:27 | 過去の映画評「ら」

ラッフルズホテル

村上龍監督作。シンガポールのラッフルズとマレーシアのフレイザーズヒルが舞台。内容は全くオススメではない。駄作。藤谷美和子は演技下手だし、とりたてて特筆するテーマもないと思う。ただ、僕がマレーシアに駐在していた頃、福建系シンガポーリアンの大親友を訪ねてシンガポールに何度か行ったのを思い出す。たいていは家族ぐるみでクリスマスシーズンだった。何度か彼の実家で母上に食事をご馳走になったっけね。彼とはこれまでにプーケットやペナン、六本木、KLなど、いろんなところで飲んで遊んだけど、シンガポールではラッフルズ内のロングバーで時々飲んだことがある。映画でもラッフルズホテルが舞台で、ロケに使われてた。ここのバーの床にはつまみのナッツの殻が一面に捨てられている(そうするのがここでのマナーらしい)。天井には大きなファン(扇風機)が回ってて、いかにもコロニアル風のノスタルジックな雰囲気を出してたなぁ。たぶん、今はファンじゃなくて、大き目のウチワになっているんじゃないかと思うけど。ちなみに、その大親友も今じゃ3児の父親だ。僕も2児の父親。最初に彼と知り合った頃はお互い独身の20代だったけどね。今も絶えず連絡を取り合ってる。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:23 | 過去の映画評「ら」

ロード・トゥ・パーティション

この映画、全然だめ。駄作です、僕にとっては。これを感動作だという人が大勢いるのは知っているけど、どういう神経なんだろう。実はこの映画の元ネタは、日本のコミック「子連れ狼」。この映画の原作はアメリカンコミックなんだけど、その作者自身が日本の小池一夫(子連れ狼の原作者)たちに影響を受けた旨を書いてるんだってさ。でもオガミイットウ(漢字知らない)の役に該当するトム・ハンクスが演じた主人公は、優しすぎ。殺人を職業としている人の凄みがないというか、良識ありすぎって感じ。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 16:47 | 過去の映画評「ら」