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カテゴリ:過去の映画評「あ」( 40 )

映画 「おくりびと」 ~チェロと食い物の音と余貴美子~

2008年10月某日。

映画 「おくりびと」 を観る。

先日の僕のブログ記事で書いたように、
鎌倉・光明寺で古武道のライブがあった。

そこでチェリストの古川展生さんが、
この映画のサントラ音楽で演奏してきましたよ、というお話があったし、

もともと、人の死生観がテーマのこういう映画は
宗教や文化は違っても外国にも訴えかけるものがあるのでは、と思うし、
前からぜひ観たいと思ってた。


それにしても、チェロの音は美しい。

それにしても、食い物の音はリアルに感じさせる。

それにしても、余貴美子さんのジーンズに長い黒髪はなんと色っぽいのだろう。

余さん、スリムなのに、胸だけはドンと飛び出て、
とてもセクシーなスタイル。

美しい。

この人、ホントに50歳代か? 肌もきれいだし、嘘でしょ。



笹野高史や吉行和子の役柄設定がとてもヒューマンでいい。

山形の街並みや風景もノスタルジックで自然が美しい。

でも、残念ながら広末涼子は少々違和感あり。
チェロ主体の音楽もちょっと使いすぎかも?



主演俳優は頑張っているのが画面からもはっきり分かる。

チェロの演奏シーン、納棺の一連の儀式、
手の動き、所作、立居振舞、・・・・・・、
本木雅弘さんはとてもよくやっていると思う。

この俳優、実はかなりの努力家なのでは。

偉い。 


映画が終わって、
所用で夜の有楽町の町を久しぶりに歩いた。

前回、有楽町や銀座界隈に遊びに来てからまだ数ヶ月しか経っていないのに、

丸井ができたり、まるで人の流れが変っていたり、
新たな飲食店ができていたり・・・。

町というのは、数年間ずっとビジュアル的イメージが変わらない時期もあれば、
たった数ヶ月のうちに見事に印象を変えることもある。

今の有楽町駅近辺が後者のそれだ。

この映画、
脚本を書いた小山薫堂は、
自作短編小説の「フィルム」といい、この映画といい、
父親と別れたナイーブな青年(というか中年男性)を描くのがうまいねぇ。

僕の場合、この映画はさておき、
今から3年前、
40歳の時に、37年ぶりに実の父親に再会したんだけど。

しかも、実父は2枚目で僕よりお酒が強くて、
今でも不良っぽいのがとても良かった。

会うなら、そりゃ相手が病気でよぼよぼなんかじゃない方が、いい。
いや、生きていてくれるだけで、尊いのだろうけどね。

事実は小説よりも奇なり。

幸い、僕が実父と再会できたのは、いろいろいきさつはあったのだけど、
それはそれでよかったんだろうね・・・。

あのまま、会うこともなくずっと過ごしていたら、と思うと不思議な気もするが。


多摩川の河原に行って、 小石、  拾ってみるか。

石文(いしぶみ)。 Stone Message、 いや、 Stone Letter ?


チェロの音を、 生で、 聴きたい。

変わる町並みと、変わらない(と信ずる)もの。


父さん、こないだ、月がきれいな夜だったかな、
僕が六本木のイタリアン・バールで食事しようとしてるとき、

酔っ払って僕の携帯に電話してきたね(笑)。

ありがと。


♪ テーマ曲 「無伴奏チェロ組曲1番」 (JSバッハ) by 古川展生 ♪

関連記事:
「光明寺の調べが 材木座の海に 届くころ」
「三線の調べに酔っておるのだ」
「四国の夜が 更けてゆく」
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by y_natsume1 | 2008-10-02 17:54 | 過去の映画評「あ」

映画 アイデン&ティティ (2003)

もっと早くに観とくんだった。
観終わって、それぐらい気に入った作品。

ロック好き、ボブ・ディラン好きにはこたえられない映画。

ディランの原曲「Like a Rolling Stone」をおそらく(?たぶん)
世界で初めて映画でフルに使用するという快挙。

(「原曲」と言ったのは、映像業界では歌手の権利関係からオリジナル音源がどうしても使用できず、似たような声の人がカバーした曲を使用するケースが割とあるからだ。 特にここ数年のCM業界。)

この映画の勝因は、
何をさておいてもボブ・ディランが
原曲の使用や歌詞の字幕使用、そして
映画全体でのディランのコンセプト使用を承諾してくれたことに尽きる。

承諾を得ることに果敢にチャレンジした製作スタッフにも頭が下がる。

これは本当に快挙だ。

あの厳しいディランが、よくもまぁ全てをOKしてくれたもんだ、と。

だって、ディランが全てをOKしなければ、
ラストでの原曲使用どころか、
この映画全体が成り立たない構成なのだから。

ディランが認めるぐらい、
この映画の内容には訴えるものがあるということだ。


そして強調したいのは、

この作品は確かにボブ・ディラン抜きには考えられないけれど、
決してディランそのものの映画ではなく、

ロックを愛し、自分の信じた道を進もうとする
日本のバンド小僧たちの物語なのだということ。

「”本当に自分がやりたいこと”をやり続ける難しさを真摯に描いている」(作品紹介関連サイトより)


監督の田口トモロヲ、脚本の宮藤官九郎、原作のみうらじゅんに賛辞を。


主演の峯田和伸、麻生久美子はハマリ役。 
お見事。

あとで銀杏BOYZのCDを2枚買ったほど、
峯田和伸を気に入る。 

下北沢をはじめ、いたる所でファンは皆、
エビのように飛び跳ねていることだろう。


峯田の存在感に目が行きがちだが、
麻生久美子の独特の雰囲気だってこの映画には絶対に欠かせない。
麻生の不思議なキャラはこの映画に奥深さを与えている。


峯田演じる主人公中島クンが
神様・ディランからプレゼントされる生ギターはギブソン。

カッコイイ。

ギブソンのギター、僕も欲しいぞな (高いけど)。

で、神様・ディランを演じていたのは誰だろう?

検索したけど、よく分からない。
分からない方が、いいのかもしれないけれど・・・・・。

まさか、オダギリジョー?  

まさか、ね。

「アイデン&ティティ」作品紹介関連サイト

関連記事:
「お気に入りロック名盤 (1) 「Highway 61 Revisited」 (1965)/ Bob Dylan」

♪ テーマ曲 「Like A Rolling Stone」 by Bob Dylan ♪
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by y_natsume1 | 2007-12-29 16:45 | 過去の映画評「あ」

さぬきうどん  ~宇高連絡船のうどん~ (追記あり)

遅ればせながら映画 「UDON」(2006)を観た。

香川(讃岐)が舞台の、さぬきうどんを巡る物語。

最初は気乗りしなかったけど、
僕の出身地香川県が舞台だし、僕は根っからのうどん好きなので、
やっぱり観てみようかと思って。

地元香川県出身の俳優、タレントなども何人かゲスト出演している。
南原清隆、高畑淳子など。

特に、脇役の1人である要潤は地元出身なだけに
セリフの言い回しも自然で好感。

香川県でそば屋を見かけることは滅多にない。

それに引き換え、うどん屋はあちこちにある。
もしかしたら喫茶店なんかより数が多いかも、と思ったこともある。

そもそも香川県の大抵の喫茶店には、
メニューにうどんがあるところが多い。

「踊る大捜査線」の製作・監督のコンビは
こんな作品も撮るのかと思っていたら、
監督の本広さんは香川出身だと後で分かり、合点がいく。

映画は、ドキュメンタリーと寓話を行ったり来たりしている感じ。
それほどの大傑作とまでは思わないけれど、
制作陣のさぬきうどんに対する思い入れは確かに伝わってくる。

そして、この作品の本当のテーマはさぬきうどんではなく、
むしろ父と息子の関係性なのだろう。


映画の中で、宇高連絡船(注)のうどんのエピソードが、語られる。
本当に驚いた。

僕たち以外にも、
宇高連絡船のうどんにノスタルジックな思いを抱いている人がいたとは。

・・・・・・ 僕が高校生、いや大学生の頃だったか、
今は亡き実母に言ったことがある。

「うどんでホンマにうまいんは、高松駅ん中の0番線と1番線のちょっと先にある立ち食いうどん屋と、(宇高)連絡船の船ん中にあるうどん屋やな」
と。

「あんた、よう分かってんな。 そや、そこは美味しいけんのぅ。 高松駅ん中のうどん屋はな、最近経営者が変わってから味が落ちた言う人もおるんやけどな、ほんでもまぁ、今でも美味しいほうなんやろな」

そしてもう1軒、実家の近く、電電公社(現NTT)の裏にある小さなうどん屋もいい。

地元香川には他にも美味しいうどん屋が数多くあるのだろうけれど、
僕にとってはその3店が最高だ。


僕が大学生の頃、東京から香川に帰省するたびに
宇高連絡船に乗り、そこで時々うどんを食べた。
連絡船で食べないときは、高松駅構内の立ち食いうどん屋で食べる。
そのどちらか。

連絡船のうどんは何の変哲もない、ただの素うどんだけど、
とても美味しかった。

やがて1988年に瀬戸大橋ができ、宇高連絡船は廃止される。

あの船の中のうどん屋は、もう、存在しない。


(注)
岡山県の宇野と香川県の高松を結ぶ連絡船。

僕が東京から帰省する際は、
岡山まで新幹線、
岡山から宇野まで在来線、
宇野から連絡船に乗って高松、
高松から更に在来線に乗って実家へというルートだった。

飛行機は金のない貧乏学生には高価だったし、
何より空港から実家までの足がない。
路線バスも限られている。
地方は昔も今も、車社会だ。

More 讃岐うどんの話はまだまだ続く・・・
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by y_natsume1 | 2007-11-03 22:06 | 過去の映画評「あ」

ALWAYS 三丁目の夕日(2005)

公式サイトはここ

1958年、いや、昭和33年の東京という設定は、40代以上の人にとってはとても懐かしく、郷愁を誘うだろう。 

誰が観ても感動する、とまで吹聴するつもりはないけれど、僕自身はとても好きな作品だ。

わざわざ映画館まで足を運び、1,800円を払っても充分満足した、久しぶりの日本映画。
映画館であれほど涙を流したのは初めて。

当時の街並みを再現し、VFXやCGを駆使したみごとな映像。
制作スタッフたちに賛辞を贈りたい。

引き合いに出して悪いけれど、「ローレライ」では潜水艦や魚雷のCGがいかにも作り物くさく、紙芝居的だった。 頑張ってはいたけど、正直、ガッカリだった。

それに比べて「ALWAYS」の特殊効果はかなりのレベルだと思う。
もちろん、それだけではなく、駄菓子屋のくじ引きや、苦労して撮影用に調達したであろう当時の自動車、そして子役たちの好演など、見所は多い。

昭和の時代、貧しくとも日本人誰もが持っていた、希望や正直や思いやり。
現代はそういったものが失われつつある、あるいは既に失われてしまったのかもしれない。
貧しい状況にないと、保持できないものなのか。

この映画の根底にあるテーマは、 自分なりに思うに、
ただ単純に昔を懐かしむというだけのことよりも、現代では失われてしまったものについての口惜しさと、それでもなんとかしようぜ、という自分たちへの叱咤激励だったのかもしれない。


今は冬だ。 
この映画のように、僕も僕の家族もみな、夜は湯たんぽにお湯を入れて床に就く。
朝はその湯たんぽのお湯を少しずつ使って顔を洗い、歯を磨く。

水や燃料を大切にする気持ちを、僕は相方から教えられている(苦笑)。
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by y_natsume1 | 2006-01-07 23:41 | 過去の映画評「あ」

暗黒街の美女 (1958) 日活

鈴木清順監督の初期の作品。 モノクロ。
このあいだ、ケーブルTVで放映されてたやつを録画して観た。

詳しくはgoo映画の紹介文をご参照のこと。

タイトルはあまりいただけない。 もっと他に、良いタイトルがあったろうに。
今さら仕方ないけど。

通訳のインテリを演じた近藤宏の、代表作ではないだろうか。
彼の出演作を全て観た訳ではないけれど(けっこう観ている方だとは思ってるけどね)、この作品での彼の演技は最高に素晴らしい。 

あやうい、いっちゃってるエキセントリックな感じをうまく表現できていると思う。
彼が演じたインテリの人物設定は、おそらく実際に東大在学中に投資会社を起こし、逮捕された人物をモチーフにしているのかもしれないが、それにしても近藤の演技はよい。 特に目がいっちゃってる。

主演の水島道太郎は、オジサン入ってて、華に欠けるような気がした。
不可ではないけど可でもない。 

そして、白木マリはいいね、やっぱり。
白木マリはのちにTVでは「必殺仕事人」の中村主水(藤田まこと)の嫁さん役でも大当たりするんだけど、日活時代の若いときの彼女を観ると、きれいで、妖艶で、存在感もあって、すごい女優さんだと分かる。
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by y_natsume1 | 2005-08-23 12:29 | 過去の映画評「あ」

赤目四十八龍心中未遂


寺島しのぶは すごい。

以上。
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by y_natsume1 | 2005-04-18 01:46 | 過去の映画評「あ」

エネミー・オブ・アメリカ

この作品とジーン・ハックマン主演の「カンバセーション 盗聴」(1974)をセットで観るといいだろうね。こういうサスペンス映画は単純に観てハラハラドキドキと楽しめるからいい。ストーリー展開がスピーディーで編集もテンポよくまとめている。プライバシーや個人情報をどのように扱っていくかという大きな問題を材料にしているから、テーマである不気味な感じと奇想天外過ぎるでしょう的な娯楽過剰部分とは一長一短あるけどね。主演のウィル・スミスは堂々としていていいよ。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 18:00 | 過去の映画評「あ」

ヴァイブレータ

心の乾き、過食症&嘔吐の繰り返しの悩みを持つフリーライターの玲(寺島しのぶ)は、コンビニで偶然見かけたトラック運転手の若者に惹かれ、そのトラックに同乗して旅をする。邦画では久しぶりに完成度の高いロードムービーだと思う。無口な玲と饒舌な運転手。映画の全編で使用される寺島しのぶのモノローグはステキだし、会話内容とは異なる主人公・玲の内面の感情を字幕スーパーで表現した手法も的確だ。音楽の使い方もセンスが良い。常に感動的な音楽を流しているわけではなく、音楽の全くないシーンの方が多いくらいだが、たまに使用される曲がカッコイイ。登場人物が極端に少ないし、全体的に一見暗くて詩的で、いかにもインディーズ系映画だけど、良い作品だと思う。寺島しのぶ、一世一代の名演技。セックスシーンもよく頑張っている。あれだけのセックスシーンは演じる側にとってはおそらく大変だったのではないかと思う。単なる美人やカワイイだけのアイドル系女優ではできない内容だ。賞賛。彼女の代表作になるだろう。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:56 | 過去の映画評「あ」

女と女と井戸の中

かなり業界では評判になったオーストラリア映画らしい。青を基調にした映像や、坂口安吾を思わせるような寓話的でシュールなストーリー展開はそれなりに高い評価をされてしかるべきだろう。しかし・・・・僕にとっては全体的に静か過ぎて退屈で、何を表現したいのかあまりよく分からなかった。芸術性は高そうですが、どうも観念的というか、主人公の行動に必然性や理由を見出しにくく、感じるところがなかった。分からない映画でも感じることのできる映画なら良かったのですが。せっかく勧めてくれた映画通の友人には悪いのですが、残念です。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:53 | 過去の映画評「あ」

女はみんな生きている

仏映画。組織に追われて重症を追った娼婦を助ける主婦。物語は娼婦と主婦の、組織からのサバイバル・ゲームである。どこかコミカルでユーモアがあるヨーロッパ的な映画。退屈しない、メリハリの利いた展開。これは女性に特に受けるだろうなぁ。娼婦が自分の過去を独白するくだりはシリアスでとてもいい。その後の展開に説得力を持たせるのに充分なエピソードだ。主婦の夫や息子は、彼女を家政婦程度にしか思っていない。息子は自分の生活にも怠惰だし、二股をかけているガールフレンドたちに対しても不誠実。夫は夫で妻にアイロンがけや洗い物などを早くやれと言うだけであって、家族にも実の母親にも冷たい。主婦は内面的には爆発寸前だったのである。一方、娼婦の家族も男性を徹底的に悪く描いている。娼婦の父は結納金欲しさに娼婦やその妹をアルジェのおっさんと結婚させようと売り渡そうとするし、オトコの兄弟は姉(娼婦)や妹に偉そうに食事の用意を命令するだけである。そう、オトコはとんでもなく悪くてくだらない生き物という視点だ。これは女性監督による、アホな男性たちに反旗を翻す女性の痛快な物語だ。ほぼ同世代の、したたかで百戦錬磨の娼婦と、その日暮らしで遊びほうけるだけの息子のガールフレンドたちを暗に対比させているのも良い設定ですね。

あまり目立たない部分なのですが、主婦の暮らしているアパルトマン内のシーンで、壁に書画がかかっているカットがあります。その書は「福」という一字なのですが、上下逆さまにかかっている。これを作者が無意識にやったのだとしたら小道具の使い方が中途半端というかなってないわけだけど、もし意図的に逆さまにしたのなら、ユーモアたっぷりで秀逸だと思う。幸福の反対に位置する主婦の状況にぴったりの表現だからね。

  ***上記の補足***

逆福について補足します。
元出版社勤務だった某友人のご指摘。
中国では逆さまにかけることに意味があるそうです。「福到了」(福が来る)と「福倒了」(福がひっくり返る)の「ダオ」が同じ発音なので、わざと逆さまにして、福が来るように、という願掛けをしているんだってさ。
中国語を習うとよく出てくる話らしいよ。
僕が知ってるのはせいぜい旧正月に紅包(アンパオ)とマンダリンオレンジ持ってって「恭賀新喜」とか「恭喜發財」って言うことぐらいだからねぇ。

「女はみんな生きている」のあのシーンはほんの2,3秒しかないので映画を観ても気づかない人も多いかもしれない。何気ない短いシーンですが、個人的にはとても印象深かったので「オススメ映画」で書きました。かえって自分の教養のなさを露呈してしまいましたが(苦笑)、文脈的には合っていたから助かったかな。某友人よ、いつもサンキュー。ほんまに何でもよう知っとる人やもんなぁ。これで監督たちが意図的に演出したシーンだという可能性が高くなってきたような気もします。真相をいつか知りたいですわい。

*** ***

この手の映画は、カップルで観るにはあまりオススメしないけど、一人で深夜にクスっと笑いながら、でも心のどこかで真剣に考えながら観てしまう、そういう傑作ではないかと思います(笑)。
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by y_natsume1 | 2004-11-09 17:51 | 過去の映画評「あ」




夏目芳雄の東南アジア・映画・ジャズ・酒などに関するよもやま話です。
by y_natsume1
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