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東の塔は 墨絵の如く

いまだに9月の記事をゆっくりUPだけど、ご容赦を。
ようやく3部作の最終回。
そんな たいそうなもんじゃないけどね。

******************

2008年9月某日。 

先日の記事の続き。 その翌日。

近鉄 西の京駅 から歩いてすぐの薬師寺へ。

着いた頃には雨も上がり、
濡れた地面と雨上がりの匂いがとても心地良い。

金堂内の薬師三尊像。

中央の薬師如来に向かって右側にある、日光菩薩。
左側にある、月光(がっこう)菩薩。

太陽と月の脇侍。

両者とも、
腰の辺りがちょっとひねってあって、
妙になまめかしく、色っぽい。

特に、月光菩薩。

仏像を見てセクシーと言うのも変かもしれないけれど、
初めて見た月光菩薩はことのほか色っぽくて、
そう感じるのだから仕方がない。

僕は気でもふれたのか、ふとどきにも、
ペニスを硬く勃起させてしまい、
この金堂の中で
月光菩薩を犯したくなる。

それほど美しいということだ。


菩薩はもともと悲や母性を表現しているそうだから、
女性として扱われることが多いとしても、
「仏」に本来性別はなく、
「菩薩」は釈迦の若い頃の修行時代の姿のはずだ。

なのに月光菩薩はどこか性的な魅力を持っている。

あるいは男性の姿と女性(母性)の心を持つ、
中性的な魅力といったら少々的外れな表現か。

とにかく、官能的なんだ。


数ヶ月前に東京に来たとき(注)、見とくんだったか?

いや、 でも、それはそれで良かったのかもしれない。

展覧会で見るのも決して悪くないけれど、

薬師寺という、本来の空間で見ることができるのも、
それはそれでいいのだ、と。

(注)
あとで友人と話していたら、この三尊像は2008年3月ごろから、東京の博物館にお出ましになっていたらしい。 そしてそれは史上初のことなのだという。 僕は仕事が忙しい時期で、メディアに薬師寺関係の話題が出てるなぁ位には思っていたけれど、結局行かずじまい。 まさかその仏像がこれだったとは。 意識していなかっただけに、何かに導かれるように今回この時期に薬師寺を訪れて本当に良かったと思う。 いつかは観ることになる運命だったのかもしれない。 無知だったし計画性も何もなかったのだけど、結果として仏像様たちが関東に旅に出ておられる時期でなく、薬師寺に戻った後の時期に来れて、幸運だった。 



・・・・・ 月光菩薩に見ほれつつ、
そのまま金堂の中から後ろを振り返ると
中門とその両側に塔が2つ、視界に入る。

なんて美しい光景なんだろう。


・・・・・・薬師寺の西塔は1981年に再建された。
だから建築物自体としてはまだ新しい。
カラフルで朱(丹色)や緑(青色)に彩られていて、まさに、「青丹よし」。
キレイだ。


一方、東塔は薬師寺の建築物の中でも唯一
奈良時代の創建当時から現存しているものだそうで、
写真と違って実際に観ると、こちらはカラフルどころか色彩的にはまるで墨絵のような、
古きモノトーンの美しさ。

雨上がりで濡れているせいか、
東塔の墨絵のような佇まいが、ことのほか優美に感じられる。

東塔と西塔。

まるで印象の異なる2つの塔。

どちらも美しいけど、どちらかといえば僕は
シンプルでモノトーンの東塔の方が好きだ。

(旅から帰った後、再建を中心になって担当した西岡棟梁の言葉を知って、再建された西塔を、今はまだどうこう言うべきではないのかもしれない、ということを思いしったんだけどね・・・。)


・・・・・・ さて、この寺を出て、どうしようか。

濡れた石畳を少しずつ、歩む。

東の国に帰る時間までまだもう少し、ある。
月が出るにも、早い時間だ。

日本酒を、頂くとしますかね。

こんなに美しいものを観たんだから、
平静で素面でなんか、いられるわけがない。

飲みたい。

大和路の空間に、 酔おう。


♪テーマ曲 「瀧 ~waterfall~」 (藤原道山) by 古武道 ♪
♪テーマ曲 「空に咲く花」 (古川展生) by 古武道 ♪
♪テーマ曲 「風の都」 (妹尾武) by 古武道 ♪
♪テーマ曲 「それだけの秋」 by 清須邦義 ♪

(奈良関係の連載記事  終わり)

関連記事:
「いにしえの 春日の森の 神の空間(くに)」
「大和路の 夕陽に映える 寺を見る」
「東の塔は 墨絵の如く」



<追記>

西塔の再建は西岡常一氏という宮大工を中心になされたそうである。

さすが法隆寺・昭和の大修理をも担った西岡棟梁の、
大変なお仕事がしのばれる。

しかも、西岡棟梁は西塔ができあがってもちっとも喜ばず、何百年か経ってみないと今は良いも悪いも言いようがない、とおっしゃったそうな。 

対の東塔は千三百年前に建ったものだから、西塔の評価も何百年か経たないと、何も言えないということ。

すごい。

その言葉。
 
哲学も文化も歴史も、
謙虚にわきまえている、宮大工の重みのある言葉ではなかろうか。
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by y_natsume1 | 2008-10-21 19:52 | アジア的独白
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