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由比ヶ浜の月を 追いかけろ

2008年9月12日(金) 夜。 鎌倉・由比ヶ浜。

ビールとジントニックでほろ酔いの僕は
由比ヶ浜の砂浜に座って月を眺める。

波の音。 

月明かり。

美しい。

妖しい。

官能的。

ここ数年、毎年9月の半ばごろは由比ヶ浜で
月(中秋の名月)を眺めることにしている。

十五夜のお月様をちょうど見られればいいのだけど、天気予報(雨ならNG)や自分の都合なんかでドンピシャというわけにもいかず、その前後の日の夜に訪れることもある。

そのつもりはなくても結果としてキレイな月を、あるいは赤い妖しい月を、
見ることができた時もある。

例えば、過去のブログ記事だと、2005年9月の
「由比ヶ浜でモヒートを ~お酒の神様と 月が射す夜~」

お月様なんてどこで見ようと同じだろ、と言うなかれ。

都内でも月を見ることはできるけれど、
周りに建物があり過ぎる。
視界の角度が限られている。

海岸で海の方角に向かって
何の物体にも邪魔されずに眺めるのとは違うのだ。

それに、由比ヶ浜で見る月は、とてもとても近くに感じられる。




・・・・・・・ 歩いて、  いつもの某小料理屋へ。

いるいる、知り合いの人たちが。
4歳の双子の女の子たちとそのお母さん。

僕と同じように、よく金曜の夜に仕事を終えて都心からやって来るAさん。

小料理屋のマスターとママさんにご挨拶し、
座敷に上がる。

Aさんとは約1年近くぶりかも。


7月に、この小料理屋に久しぶりに来るまで
僕は約10ヶ月ぐらいは来ていなかった。

たぶん、僕が鎌倉に来ないときは、色々言いながらも大丈夫な時期なんだろうな。
本当にストレスがたまったり、どうしようもなく悶々としていたりするときほど、
鎌倉という別の空間にやって来たくなるのかもしれない。


やがて夜も更け、双子の女の子たちとお母さんは帰る。

ママさんから、
やり方が全然わからないということで
デジカメで撮った、お店での写真をCD-Rに焼いて欲しいと頼まれる。

へい、がってんだ、とばかり安請け合いしたが、
Aさんと僕はビールを飲みながら2人して、
初めて扱うマッキントッシュでえっちら、おっちら。

ふーん、 
超有名な(誰でも知ってる)ミュージシャンや俳優たちが
マスターやママさんと何枚も写っていて、
この店、実はゲーノー人たちには隠れ家的存在っていうか、
すげぇ店なんだなぁ、そんなそぶりは全然見せてないけどなぁ、と思った次第。

ここはBGMがなくて、静かなのがいい。

この小料理屋の静寂は、
僕を都心から異空間にトリップさせる感覚を抱かせるのに十分な要素だ。


ママさんが僕に言う。

「ブレッド&バターの、ほら、弟さんの方、何ていったっけ?」

「フユミさん?」

「そうそう、そのフユミさんがさ、こないだうちに来てね、明日(9月13日)江ノ島の虎丸座って知ってるかしら、そこでライブやるんだって言ってたわよ。 夏目さん、ブレバタの大ファンだからさ、行ったらどうかなって思って」

「へぇ、行きたいなぁ。 でもその日の夜は予定あるんだよなぁ。 残念だなぁ・・・・」


Aさんと映画「ブラザーサン・シスタームーン」の話になる。

僕は小学生か中学生の頃、TV放映で観ただけだけど、
とても印象深い映画で、
監督がフランコ・ゼフィレッリだということも覚えてたし、主題歌もちょっと覚えてて、
ほんのさわりを口ずさむ。

♪ ブラ~ザ~サン アン シスタ~~ム~ン ♪
 
(後でネットで調べたらドノバンの曲らしい。 
権利関係でもめてて、サントラは廃盤のままだそうだ。)


よく覚えてるねぇ、とAさん。




・・・・・ この夜、僕は確信した。

ヘンリー・ミラーが「北回帰線」のラストで書いているように、
やっぱり、人間には、時間よりも空間が必要なのだ。

都心で見る月よりも、鎌倉の海岸という空間で見る月の方が好きだし。

都内のおかしな酒場で3時間飲むよりも、
この小料理屋や長谷のカフェで1時間飲んで過ごす方が、
僕の精神状態は明らかに、良い。

時間よりも、 空間だ。 

「空間を移動することによって得られるタイムスリップにも似たような感覚・・・・」
(拙著 「アジアの匂い ~バリ島ウブドの休暇~」 あとがき より)


他にも以前いくつかのブログ記事で、書いたような気がする。

時間よりも、 空間が必要なのだ。


・・・・・・・ 終電が近い。

帰らなきゃ。
 
小料理屋の人たちや鎌倉という空間に感謝を。
ありがとう。 

(僕の鎌倉関係のブログ記事を読んで下さる方の中には、僕が鎌倉近辺に住んでいると思い込んでおられる方がいらっしゃるらしい。 僕は鎌倉から電車やバスを乗り継いで1時間半以上かかる、都内某所に住んでいる。)


お会計をして、小料理屋の玄関を出たら、
空には見事なおぼろ月が出ている。

由比ヶ浜の海岸で見たときは全然ぼやけてなかったけど、
今はおぼろ月に。


おみごと。

美しい。

中秋の名月は、 もう、 すぐだ。

ね、月子さん(仮名)。


♪ テーマ曲 「Pastness」 by tsunenori ♪ (←試聴可能、イチオシ!すげぇ)
♪ テーマ曲 「海へゆく」 by Soul Flower Union ♪ (←試聴可能)
♪ テーマ曲 「蘇州夜曲」 by 小田和正 ♪ (Youtube)

♪ テーマ曲 「Continue The Voyage」 by tsunenori ♪ (←試聴可能)

関連記事:
「だってお月様が出ていたから」
「葉山のカフェ・レストラン (1) ~「北回帰線」の空間へ~」
「由比ヶ浜でモヒートを ~お酒の神様と 月が射す夜~」
「十六夜の月 於鎌倉」
「ジャスミンと巫女」
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by y_natsume1 | 2008-09-13 15:01 | Moon
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