オススメ映画紹介に入れることの多い、ヒトクセあるUK映画。これもそうですが、ただこの作品は特に好き嫌いが分かれるかもしれない。だから、結果として内容がお気に召さなくても、音楽だけは楽しんで欲しいという気がします。「トレインスポッティング」の原作脚本と同じアーヴィン・ウェルシュが書いた短編が原作の作品。3つのオムニバスからなる。どれもこれも、うだつの上がらない、あるいは運の悪い?男たちの話。ブラックユーモアと言ってもいいエピソード内容。その作り方は音楽も含めてとてもスタイリッシュでクール(かっちょいい)です。これをMTV映像の焼き直しに過ぎない音楽プロモ映画だろと指摘されると、ちょっと反応に困るけどね(苦笑)。この映画の音楽に関して独断で言うとすると、アメリカ音楽のギターサウンドに比べてUKのそれって、どうしてああもシンプルでギター、ギターしてるのかと思うほど、ステキなのが多い(UK音楽史上、ストーンズしかり、ザ・フーしかり、Eクラプトンしかり)。楽器名で言うなら、レスポールよりもフェンダーの音って感じで。ザクザクとバックでシンプルに刻んでいくカッティングのスタイルが、ギターとしては好きだなぁ。サントラCDが欲しくなった。「トレインスポッティング」が嫌いだという人は、たぶんこの映画もあまり気に入らないかもしれませんが、ちょこっとお試しになってはいかがでしょうか。