ケン・ローチ監督。失業中で、草サッカーチームのコーチ(元アル中患者)の男性が主人公。底辺の生活レベルにあるサッカーチームの選手たち。ドラッグ、酒、貧困。ローチ監督がいつも題材に用いる要素がそろってる(同監督の「Sweet Sixteen」にも通じる)。貧困やサイテーの状況から抜け出ようとしてなかなか抜け出せない主人公たち。これは秀作です。相変わらず人物描写が丁寧で、どの登場人物も人間くさくて印象深い。底の浅い、単なる二枚目ヒーローやスタイルがいいだけのアホな美人が出ていないのが良い。カンヌ映画祭主演男優賞受賞。