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京方人(みやこかたびと)

2008年4月26日(土)。

大阪出張のあと会社の皆と別れ、1人で京都に立ち寄る。

この日訪れた神社仏閣は、
西本願寺、東本願寺、三十三間堂、上賀茂神社。

どこも新緑が美しく、
その建築様式に心を奪われる。

例えば西も東も本願寺の建築物は雄大で、
唐門は妖しいほどに色っぽく素敵だ。

(同じ雄大さという意味で、昨年訪れた知恩院も大好きなお寺である。)

西本願寺のお隣にある龍谷大学の歴史的な西洋建築もみごと。
素晴らしい。


今回、御影堂が修復中の西本願寺を訪れた時のこと――。

西本願寺と龍谷大学の間にある小道(北小路通)を
堀川通りから幼稚園方面に向かって進む。


唐門あたりに来た時、なぜか突然、
僕は一種のトリップ状態に陥る――。

**********

――以前勤めていた会社の同僚(でも僕より10歳位年上だった)、
シンさん(仮名)のことが急に頭に浮かぶ。

シンさんは10年ほど前に病気でこの世を去った。
ずっと体調が思わしくなく、彼がロンドン勤務を切り上げて日本に帰っていたときのことだ。

僕は当時マレーシアに駐在していて、その急な訃報を聞いて驚いた。

訃報の2~3ヵ月後ぐらいだったと思うけど、一時帰国した際に、
シンさんのマンションに未亡人を訪ねて、お焼香させて頂いた。
子供はいない。

僕とシンさんは年齢だけでなく育った環境も経歴もまるで違ってた。
それほど親しく深く付き合いがあったわけでもない。
それが当時のあの会社では普通のカルチャーだったし。

けれど僕とはなぜか妙にウマが合い、互いに親しみがわき、
自宅が割と近いということもあって(互いの家には行かなかったけれど)、
ときどき同じ電車で一緒に帰宅したものだ。

・・・・・・・・ この数ヶ月、よくシンさんが僕の心に現れる。 

今から半年ほど前、
僕は以前の会社の総務部に本当に電話して、
シンさんのお墓がどこか、知っている人でもいないだろうかと尋ねたほどだ。
(お墓ぐらい知っとけよ、自分。 ご遺族の連絡先ぐらい書いとけよ、自分。)

結局は分からなかったけど、お墓参りに行きたい気持ちは今も、ある。


「夏さん(僕の愛称)、大丈夫だよ。 安心して。 大丈夫。 安心して夏さんの人生を楽しめばいいんだよ。 オレの分まで、楽しんでおくれよ」

彼は僕のところに現れるたびに、そう言う。 

いや、そんな風に聞こえるような「気がする」、
と言った方がもう少し正確かもしれない。

僕には霊感なんかまるでないから。

けれど唐門の手前でシンさんのことを
何のきっかけもないのに突然思い出したのは本当なのだ。

うまく言えないけど、ふとした拍子にシンさんのことを思い出し、
シンさんが話そうとすることが、ただ僕の心になんとなく浮かぶ、
そんな感じなのだ。

特にこの数ヶ月から半年は、何度かそういうことが起きている。

僕はいつもシンさんに、守られているのだろうか。


**********

―― ほんの数秒の間だったけど、
春の京(みやこ)は、僕を異なる時空へいざなう力が、あったのかもしれない。

あぁ、なんだか新緑が、
美しすぎて、まばゆい。

「生」そのものが、まばゆいように。

この日の本願寺の唐門や三十三間堂をすすめてくれた「その人」に、
僕は心から感謝している。

♪ テーマ曲 「アメイジング・グレイス」 by 藤原道山 ♪
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by y_natsume1 | 2008-05-03 19:32 | アジア的独白
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