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映画 「Once ダブリンの街角で」 (2007)

久しぶりに映画館で自分好みの映画を観た。

公式サイトはここ

地味な低予算映画ではある。
(驚いたことに制作費は日本円にして2千万円弱だそうだ。)

アイルランドのダブリンが舞台。

ストリート・ミュージシャンの男性と、
チェコ移民女性の、
ボーイミーツガール、
くっつくか、くっつかないか、微妙な関係のラブ・ストーリー。

アイルランドって今は優遇税制で投資を呼び込み、
経済成長が著しい国のはずなのに、
映画で描かれる人たちの生活は地味で貧乏だ。

この映画には携帯電話さえ出てこない。
わずかにパソコンが少し出てくるだけ。

でも、(だからこそ?)僕はこの小作品が大好きだ。


全米では当初わずか2館の公開だったのに
クチコミで観客を増やし、
ついには140館での上映となったという。

今、東京でも単館ミニシアター上映だけど、
それが良い意味で似合う作品。
もっともっと売れて欲しいとは思うけど。


音楽のないシーンはほとんどないだろうというぐらい、
全編何らかの音楽が流れている。

踊らないミュージカル映画と言ってもいいほどに。

そのほとんどは、
主人公の男性を演じたグレン・ハンサードの
自作曲&生ギター演奏。
あるいは相手役のマルケタ・イルグローヴァとの共演。

(実は映画を観終わった直後、映画館の売店でサントラCDを即買いしたほど、この映画で使用されている楽曲を気に入った。)


アラン・パーカー監督の 「ザ・コミットメンツ」 が好きな人、
アイルランドやケルト文化が好きな人、
昔バンドやってた人(今もやってる人も)、

などはこの映画をとても気に入るのではないかと思う。

僕は16歳のころに行ったことのある
UKのブライトンをちょっと思い出した。


ダブリンの鉛色の空や街の雰囲気を
見事にとらえている撮影は秀逸。

低予算の関係からか、
ハンディカメラを使用したシーンも多い。

けれどそれが返って良い。
ドキュメンタリーっぽくて。

そして、音楽、撮影だけでなく、
脚本、俳優たちの個性、演出なども、
その心意気や質においては多額の費用をかけた大作に比べても決して劣っていないように思う。

この作品、サントラCDも含め、お気に入り。

ちなみに主演のグレン・ハンサードは映画 「ザ・コミットメンツ」 にも出演しているそうだ。

♪ テーマ曲 「When Your Mind's Made Up」 

          by Glen Hansard & Marketa Irglova ♪

関連記事:
「ザ・コミットメンツ」



************************

<補足> ここから先はネタバレ注意。

僕が特に好きなシーンが3つ。

・主人公の男女がバイクでドライブし、小高い丘からダブリンの海を見渡すシーン。

   グレイで荒涼としてて好き。
   (おいおい、こりゃ、ガンダムのカイ・シデンとハルミのエピソードか?)

・チェコ移民の女性主人公が一人、深夜のダブリンの街をCDウォークマンを聴きながら、歌詞を口ずさみつつ、歩くシーン。

   存在感のある数秒だ。

・明け方近く、スタジオ録音をようやく終えた主人公たちバンドメンバーが、音をカーステレオで試聴してみようとスタジオ・エンジニアの赤いメルセデスに乗り込み、皆で出かけるシーン。
 
   夜明けのダブリンの街から、海辺へ。
   録音を終えたバンドメンバーの表情が
   何と晴れやかで生き生きしていることか。
   グレイの空。 青くない、鉛色の海。
   
一般的に言う緑あふれる美しい景色ではなくて、
(もちろんアイルランドは緑のキレイな国として知られてはいるけれど)
北国の夜明けの むしろ 「荒涼とした美しさ」 だからこそいい。

以上。
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by y_natsume1 | 2007-11-23 15:31 | 過去の映画評「わ」
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