2007年6月16日(土) 於 上海。 出張最終日。
仕事は前日で終わり、この日は自由行動。
帰国便の時間まで余裕があるので、朝、
豫園や上海老街エリアに行く。
レトロといえばいいのか。
こういう典型的な観光地、決して嫌いではない。
けっこう好きだ。
水墨画の扇子を購入。
姫のための、既製のチャイナドレスもなんとかゲット。
老街の某2階でストリートを眺めながら鉄観音茶を頂く。
前日までの仕事ではずっと英語漬けだったので、
1人で過ごせる時間というのは貴重でありがたい。
もう、英語での討論もプレゼンテーションも、当分ごめんだ。
疲れた。
(日本に戻ればネットミーティングや電話会議でどうせ英語ばかりになるんだろうけどね。)
・・・・・ やがてスコールがまたも降ってくる。
気でも狂ったかのように、
僕は上海のオールド・ストリートに立ちすくんで雨に濡れている。
探しても探しても、まだオパールは見つからないというのに。
そうだ、オパールは どこだろう?
中国人の姿に成りすましたジム・モリソンが、
「The End」という曲を小脇に抱え、
あっちの世界から 悪魔のような声で僕に、
ささやきかける。
没有(メイヨウ)、と。
僕は認めない。 オパールは きっとどこかに、あるはずだ。
そうはいっても実際、
この先僕は、いったいどこに行けば よいものやら・・・・・。
(終わり)
♪ テーマ曲
「なぜか上海」 by 井上陽水 ♪
♪ テーマ曲
「The End」 by The Doors ♪
<追記>
「ジ・エンド」 (by ドアーズ、ジム・モリソン)、「海辺のカフカ」 (by 村上春樹)、ギリシャ悲劇オイディプス王・・・・ それらは全て、1本の線でつながっているとでもいうのだろうか。
関連記事:
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