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シンガポール出張(7) ~チャイナ・タウンの休日~

2006年7月15日(土)。 

帰国のフライトはこの日の深夜。
それまでは日中は終日オフ。
仕事の後の、本当の意味での一日オフタイムだ。

昼頃、ホテルのロビーで旧友Dと待ち合わせ。

旧友Dは海南系マレーシア人でマラッカ出身。
ずっとシンガポールで働いている。

(注:マラッカは海南島出身者の多い地域の一つとしても知られている。)

旧友Dも、龍(仮名)や旧友Aたちと同じように、以前は僕らは同じ会社に勤めてた。 皆、同期で。 Dと最初に会ったのは、だから、かれこれ12年ほど前だろうか。

待ち合わせに現れたDが言う。

「何食べたい? 龍に聞いたら今回はまだ肉骨茶(バクテー)食べてないんだって?」

「うん、まだ」

「じゃ、肉骨茶に行こ。 あなたはホントに肉骨茶が好きだから(笑)」

「よく覚えてるねぇ、去年のこと(笑)」

僕とDはタクシーでタンジュン・パーガという地域にある、ある肉骨茶の店に行った・・・。



***********************

タンジュン・パーガは龍や旧友Aや旧友Dにとって、そして僕にとっても、ちょっと特別な場所だ。
以前僕らが勤めていた会社があったところ。
今はその会社は、もう、ない。

胡椒をきかせたシンガポール・スタイルの肉骨茶。
うまい!
風が涼しい。

僕は、海南系華人のDに、前夜に聞いたストーリー(ラッフルズ・ホテルの近辺は昔、海南系の人々のテリトリーだったという話)をしてみる。

Dは、よく知ってるわねぇ、そうよ、その通りよ、って言ってた。
この情報は確かなようだ。

昼ごはんを終えて、近くにあるチャイナ・タウンに歩いていく。

コロニアル・スタイルの2階建長屋形式の建物が続く。
ノスタルジック。

陰になった、長屋形式の建物の1階部分の通りを歩きながら、僕はDに言った。

「ね、今この場所で、そのまんま1920年代にタイムスリップして生きてみたいと思わない? 僕はああいうノスタルジックな時代が、どうしようもなく好きでさ。 もちろん、植民地時代の悲しい出来事があったのは事実なんだけど・・・。 植民地だったからこその、悲しさと美しさが同居してるような。 そんな雰囲気が、あるでしょ、コロニアルスタイルの建物って・・・」

Dは言う。
「タイムスリップね。 面白そうね。 わかるわよ、その感覚。 1920年代っていえば、上海全盛期よね」

「そうそう、ウォン・カーウァイ監督の、"2046"とか、ほら、僕は日本人だから、なんて発音するのか分からないけど、 ”花様年華”(?) の映画みたいにさ(笑)」 

(僕は壁に映画タイトルの漢字を書いてみせる)

「あぁ!その映画ね、XXXXって言うのよ。 大好きな映画よ、それ。 "2046"とか、ああいう、ノスタルジックな感じね、うん」

チャイナ・タウンを、 歩く。

チャイナ・タウンにある、 「Chinatown Heritagage Centre」 (いわゆる在シンガポール華人の歴史博物館みたいなとこ)に入る。 何度もシンガポールに来ている僕も、今まで知らなかった施設。

マラッカの海南人社会で生まれ育ったDにとっても、ここは懐かしい品々が展示されているらしい。

Dの祖父は海南島からマラッカに渡ってきた第一世代、いわゆる一世だ。
Dは三世。

Dが幼い頃に実際に目にしていた傘や着物や台所用品がある。

桶で飲料水を売りに来る人の写真。
そうそう、ああやってよく水を買ってたなぁ、とDが言う。

マラッカも、シンガポールも、華人の生活としては似たようなものだったのだろう。

僕は、セピアカラーのいくつもの写真に目を奪われる。
オトコが阿片を吸っている写真も・・・。


・・・・・ Heritageを出て、チャイナ・タウンの他のお店を冷やかす。
いくつものバレッタが並んでいる店が僕の視界に飛び込んできて、思わず足を止める。

バレッタ・・・・。 
緑色の、飾りのついたバレッタ・・・・。

今頃、どうしているのだろう。


もうそろそろホテルのレイト・チェックアウトの時間だ。
バスでオーチャード・ロードに戻ろう。

僕は、単なる旅行者ではなくて、まるでここに住んでいる(いた)かのように、Dと一緒に違和感なく2階建てのバスに乗り込んだ・・・・・・。

(続く)

♪ テーマ曲 「Here Without You」 by 3 Doors Down♪

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by y_natsume1 | 2006-07-16 13:26 | シンガポール
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