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春宵の響 ~池月橋で笛の音を~

2009年5月13日(水) 夕刻。

狂いに狂っている精神状態。

まさに、どこまでつづくぬかるみぞ、だ 
(西東三鬼の短編 「神戸」の中の「第8話 トリメの紳士」 の最後の一文)。

せめて、ほんのひと時だけでも、癒しの異次元空間にトリップしようと、
洗足池へ。

ここで、毎年5月に行われる、春宵(しゅんしょう)の響(ひびき)という、
雅楽演奏会を聴いてみたくなったからだ。

車でそばを通りかかったことは何度かあるけれど、
洗足池公園の中に入るのは初めてだ。
ここに勝海舟の墓があることさえ知らなかった。


・・・・・・・・・ 池の西側に神社がある。

神社の赤い鳥居あたりに、
鼓の演奏場所がセットされ、ライトアップもされている。

その周りにはパイプ椅子で客席が設けられている。
既に老若男女、大勢見物客が来ている。

無料なのが嬉しい。

・・・・・・ 演奏が始まる。

池に浮かべた小船と池月橋という太鼓橋を舞台に見立て、
少しずつ進む小船にも、橋にも、
笛の演奏者がいて、音を奏でている。

幻想的な光景。
源氏物語の世界??

だんだんと暮れてゆく池のほとりで
笛や鼓の音色を楽しむ。

なんと雅で風流なことか。

演奏曲は、
荒城の月、おぼろ月夜、月の砂漠、など、
月に関係したものが多い。

ステキだ。

この夜、残念ながら月は見えないが、
見えなくても良いのかもしれない。


ねぇ、誰か、僕のために、万葉集の中のどれか、
恋の歌でも詠んでおくれよ、とさえ思う。

ねぇ、月子さん(仮名)、
僕に歌を、 詠んでくれないか?


僕は、今、
凝縮された小宇宙に存在している。

絶望的な希望と共に。

見えない月を、探しながら。


そしてまた、もうすぐ、
あの醜い世界に僕は戻らなければならない。

ねぇ、月子さん、
僕は、今度はどこに 居ればいいんだろうね?



笛の音は、小船と池月橋の双方から鳴り響いている。

それは、既に初夏の様相を呈している草いきれ漂う夜に、
命の源を月に向かって発射しているかのごとくだった。

いや、

見えない月に向かって、僕自身を、

僕自身の命を――。


♪ テーマ曲 「朧月夜」 by 古武道 ♪


*********************

<以下は 洗足池Wikipedia より引用>

千束八幡神社(せんぞくはちまんじんじゃ)は、洗足池の西のほとりに鎮座する神社である。品陀和気之命(応神天皇)を祭神とする。「旗挙げ八幡」とも呼ばれる。

860年(貞観2年)に千束郷の総鎮守として宇佐八幡から勧請された。10世紀前半の平将門の乱の際に鎮守副将軍として派遣された藤原忠方は、その後に千束八幡を氏神としてこの地に残り、池上姓を名乗ったという。また、11世紀前半の後三年の役では、奥州討伐へ向かう源義家が戦勝を祈願したとここにも伝えられている。

1180年(治承4年)、安房国から鎌倉へ向かう途中の源頼朝がこの地に宿営したところ、池に映る月のような姿のたくましい野生馬が現れこれを捕らえたとの伝承が残る。後に宇治川の先陣争いで佐々木高綱を乗せ、梶原景季の磨墨と競うことになる、名馬「池月」である。頼朝軍はこれを吉兆とし、旗を差し上げ大いに喜んだという。本堂の横に赤目で歯をむく池月を描いた大きな絵馬が奉納されており、さらに境内には池月の像が置かれている。

例大祭は9月に行われており、重要無形民俗文化財に指定されている神楽が奉納され、洗足池の秋まつりとして親しまれている。
by y_natsume1 | 2009-05-14 21:50 | Music Bang Bang
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夏目芳雄の東南アジア・映画・ジャズ・酒などに関するよもやま話です。
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