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暮れ六つの ボールパーク

2009年4月9日(木) 暮れ六つ(午後6時ごろ)にあと四半刻ほどという頃。

久しぶりに神宮球場へ。

東京ヤクルトスワローズ 対 中日ドラゴンズ

のナイトゲーム。

スワローズの40周年記念でチケットの割引クーポンを頂いたので。

******************

この数年、日本のプロ野球はあまり面白くない。

やたら間延びして、長たらしいし、応援団は管楽器でうるさいし。

けれど最近のWBCで個人的に盛り上がったせいもあって、
今回は久しぶりに生で、野球を観てみるか、と。

以前シカゴのリグレーフィールドやトロントで観たMLBには感動したなぁ。

試合もそうだけど、球場の雰囲気や売店や応援のマナーを気に入った。


僕は野球に対して斜に構えた態度をとることがある。

フクザツで、素直じゃないのだ。

運動神経がないから野球をやるのは苦手だけど、
プロ野球や大リーグなら、観るのは結構好きなくせに、
斜に構えた言動をしてしまう。

理由の一つは
実父に対するコンプレックスやヒガミからだろう。

父は、
四国の高校(僕や父や母などの母校)、
大学(神宮球場、金銭的理由で1年間で自主退学するまでのわずかな期間だけど)、
ノンプロ社会人全国制覇(後楽園球場)
などを通じてずっと野球選手。

プロ野球経験者や有名な野球関係者の友人も数多い。

彼は母校の高校の野球部監督もやった。

それに比べて僕は野球だけでなく、
基本的にスポーツをやるのは好きじゃないし、苦手だ。

おまけに、僕が3歳の頃両親が離婚して、
40歳の時37年ぶりで再会するまで、その間実父に全然会ったことがなかった。 

そんな実父への複雑な心境もあって、
野球なんか、と思い込もうとしてしまうのだろう。


*******************

―― 神宮球場に到着。

この球場に来るのは久しぶりだ。

へたしたら20年ぶりぐらいだろうか。

春というより、日中はもう初夏のような気候。

夕方は涼しい風が吹いて、とても気持がいい。

西日が強い。

スタジアムの回廊を1塁側外野席に向かって歩きながら、

ああ、この建築物はステキだな、昔ながらの雰囲気があって良いな、
なんて思ってしまう。

新しく建てられた球場には残念ながら、新しいだけに、
こういう味のある「趣き」というものが、ない。


回廊の途中で売り子さんたちの控え室というか待機所が目に入る。

ビールのタンクをしょったアルバイトの若い女の子たちが、

「よっしゃ! 今日も行くよ!」

と声を掛け合っている。

いいねぇ、いいねぇ。 ウキウキする。

ボールパークの雰囲気。

外野自由席のチケットを割引で購入し、

ビールと焼き鳥を買って1塁側外野席スタンドに入る――。


―― キレイだ!

なんてキレイなんだろう。

座席のブルーと人工芝のグリーンのコントラストが色鮮やか。
(本当は天然芝の方が好きなんだけど仕方がない)

それに、既にともっている照明がグラウンドをより一層、
カラフルに、鮮やかに見せてくれる。

3塁側方向を見ると、夕陽が沈んでいく真っ最中。

もう、むちゃくちゃキレイ。

子供たちや中年おじさんのファンだけでなく、
スーツを着た20代の若手サラリーマンが、
同じく真新しいスーツを着た女の子たちと何人かのグループで来ている。

この日はこういうグループを結構何組か見かけた。

女の子が、「うわぁ、こんなにキレイなんだ、球場って」

と感動していて、連れてきたらしい男の子たちも得意気だ。

照明の影響も、大きいんだろうね。

********************


・・・・・・・ 昭和30年ごろ、大学1年の実父はどんな思いで、
この神宮で遊撃手としてプレーしてたんだろう――。


********************

球場では、
試合の始まる前の、約30分ほどの時間帯が、
僕はとてもとても好きだ。

スタンドに入ったとたん開けてくる視界。

もうすぐ始まろうとする試合の前に、
いろんなアトラクションで楽しませようとする企画。

キャッチボールをする選手たち。

そんなことを思ってたら、

いつのまにか僕は涙を流してた。

こんなに心が踊る「空間」だったとはねぇ。


野球に対して斜に構えてはいるけれど、

本当は子供の頃、
父と一緒にプロ野球を観たかったんだろうな、僕は。 


1970年代、僕が小学生の頃、 
3度だけ関西方面でプロ野球を観た。

四国からわざわざ行くのはとても贅沢で、
貴重な機会だった。

大阪球場、西宮球場、甲子園球場。

関西に出張する母に連れられて、仕事のあとで、という感じで。

例えば、
今はなき難波球場 (地元大阪育ちの母は大阪球場という正式名は口にせず、いつも難波球場だ)で観た、南海ホークス(現ソフトバンクホークス) 対 ロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ) の試合。 

先発したロッテの村田兆治投手のマサカリ投法は今でも鮮烈に覚えている。

僕は、野球を観るのも好きだけど、

たぶん、ボールパークという 「空間」 が大好きなのだと思う。

映画も好きだけど、
 
昔ながらのレトロな映画館が大好きなのと同じように。


******************

暮れ六つ(午後6時)、プレーボール。

ビールも焼き鳥もうまい。

精神的にはとても贅沢な、素晴らしい娯楽だ。

試合展開は乱打戦気味。

展開が速いのか遅いのか、よくわからん。

日が沈むのが早い。

風も涼しいどころか、ちょっと肌寒くなってくる。

そうそう、球場の上の方の席って、地べたより結構寒い時があるんだよな。


この日の試合は両軍とも投手の調子が悪く、よく点が入る。

スワローズが点を入れるたびに、
外野席ではスワローズファンがミニのビニール傘を開いて東京音頭で盛り上がる。

いいねぇ、野球。


空を、見上げる。

ドーム球場だとこうはいかない。

ドームは圧迫感があって、あんまり好きじゃない。

空を見上げたけど、

都会だし、ものすごく強い照明で、

当然ながら星は見えない。


でも、月ぐらい見えるはずなのに、見えない。

今夜は暦の上では、 満月のはず。

ボールを追いかけているうちに、月を追いかけてしまう、狂った僕。



ねぇ、父さん、

神宮球場、もう一回、来たい?

たぶん、「別に。 どうでもええがな」、って言うんだろうね(笑)。


♪ テーマ曲 「Blue Moon」 by Frank Sinatra ♪
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by y_natsume1 | 2009-04-11 16:36 | 日々の雑文
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夏目芳雄の東南アジア・映画・ジャズ・酒などに関するよもやま話です。
by y_natsume1
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