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ビート詩人 ナナオサカキ 逝く

2008年12月23日(火) 午前4時ごろ。

ナナオさん、85歳で逝く

ゲイリー・スナイダー (ジャック・ケルアックの小説 「達磨行者たち」 の主人公のモデル)や、アレン・ギンズバーグたちとの交流。

ケルアックに代表される、単なるビートニクスというより、

むしろブラックマウンテン派とか、
ヒッピーやコミューン(生活共同体)、環境問題に関する活動の方が、
しっくりくる。

どちらにしても、
毎日、いつも、
旅を続けている人、に違いはないけど。

個人所有や定住を拒絶し、大地を踏みしめ、

ゲイリー・スナイダーをして、

「ナナオの詩は頭や手で書いたものではなく、足で、歩くことによって、書かれたものだ」

とさえ言わしめた。


国分寺の本屋の地下でポエトリーリーディングの合間に
僕のようなボーっとした男に気さくに話しかけてくださったり、

英語の詩集にサインしてくださったり (To xxx ではなく For xxx と書いたところがナナオさんらしいかも)、

江ノ島で「ラブレター」の朗読を聴いたり・・・。

まるで仙人のような、不思議な雰囲気の人だった。

今も、 今このときも、  憧れている。

よき放浪者になりたいという意味では、ずっと憧れだ。


ナナオさんは、また新たな旅に出た、ってことかな。

♪ テーマ曲 なし ♪

*******************

「ラブレター」 by ナナオサカキ;

半径 1mの円があれば
人は 座り 祈り 歌うよ

半径 10mの小屋があれば
雨のどか 夢まどか

半径 100mの平地があれば
人は 稲を植え 山羊を飼うよ

半径 1kmの谷があれば
薪と 水と 山菜と 紅天狗茸

半径 10kmの森があれば
狸 鷹 蝮 ルリタテハが来て遊ぶ

半径 100km
みすず刈る 信濃の国に 人住むとかや

半径 1000km
夏には歩く サンゴの海
冬は 流氷のオホーツク

半径 1万km
地球のどこかを 歩いているよ

半径 10万km
流星の海を 泳いでいるよ

半径 100万km
菜の花や 月は東に 日は西に

半径 100億km
太陽系マンダラを 昨日のように通りすぎ

半径 1万光年
銀河系宇宙は 春の花 いまさかりなり

半径 100万光年
アンドロメダ星雲は 桜吹雪に溶けてゆく

半径 100億光年
時間と 空間と すべての思い 燃えつきるところ
   
       そこで また
       
       人は 座り 祈り 歌うよ
       
       人は 座り 祈り 歌うよ
                     

                1976 春

       (ナナオ サカキ詩集『犬も歩けば』野草社)

*********************

"A Love Letter"  by Nanao Sakaki;


Within a circle of one meter
You sit, pray and sing,


Within a shelter ten meters large
You sleep well, rain sounds a lullaby.


Within a field a hundred meters large
Raise rice and goats.


Within a valley a thousand meters large
Gather firewood, water, wild vegetables and Amanitas.


Within a forest ten kilometers large
Play with raccoons, hawks,
Poison snakes and butterflies.


Mountainous country Shinano
A hundred kilometers large
Where someone lives leisurely, they say.


Within a circle ten thousand kilometers large
Go to see the southern coral reef in summer
Or winter drifting ices in the sea of Okhotsk.


Within a circle ten thousand kilometers large
Swimming in the sea of shooting stars.


Within a circle a million kilometers large
Upon the spaced-out yellow mustard blossoms
The moon in the east, the sun west.


Within a circle ten billion kilometers large
Pop far out of the solar system mandala.


Within a circle ten thousand light years large
The Galaxy full blooming in spring.


Within a circle one billion light years large
Andromeda is melting away into snowing cherry flowers.


Now within a circle ten billion light years large
All thoughts of time, space are burnt away
There again you sit, pray and sing
You sit, pray and sing.



from Break The Mirror, by Nanao Sakaki, North Point Press

関連記事: 
「 「ラブレター」 ナナオサカキ」
「ナナオ・サカキ ポエトリー・リーディング」
「気狂い桜のトンネルを 夜風と共に 駆け抜けろ」
「江の島で 潮の香りに酔いしれる」
「達磨行者の行き着く先は」

参考書籍:
「ビート読本―ビート・ジェネレーション 60年代アメリカン・カルチャーへのパスポート (現代詩手帖特集版)」
(ナナオサカキ・インタビュー記事の部分)
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by y_natsume1 | 2008-12-25 19:49 | ビートニク
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